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福知山音楽堂プロジェクトの体制について

みなさんこんにちは、吉田佐和子です。

今年の1月から、福知山音楽堂プロジェクトについての進捗情報をお届けするnoteを始めました。

今回は福知山音楽堂プロジェクトの体制についてご紹介します。

福知山音楽堂プロジェクトとは、京都府福知山市にある祖父の代から伝わる敷地に約100席の音楽ホールと小さなカフェを併設し、京都府北部の文化発信拠点を創出するものです。

私はもともとクラリネット奏者として活動してきた経歴や、音楽マネジメント業を行なってきた経験を活かし、プロデューサーとして全体の総括を行っています。

しかし、音楽ホールを創るということはこれまで経験したことのない大きなプロジェクトですので、豊富な知識や経験を持つ方々にアドバイザリーメンバーとして、このプロジェクトを支えていただいています。

アドバイザリーメンバーの皆さん

アーツマネジメント面では、カザルスホールや第一生命ホール、サントリーホールで公演企画に携わっていた、東京藝術大学大学院准教授の箕口一美氏。そして、名古屋市栄の宗次ホール副支配人を経て、現在(公財)かすがい市民文化財団で音楽事業を担当している西野裕之氏。

また、経営面では香川県をはしる公共交通「ことでん」グループ代表の真鍋康正氏にもアドバイザリーメンバーとして加わっていただき、地方の芸術文化経済の新たなモデルとなるような小投資・少人数での運営形態を目指します。

パートナー企業について

(株)シアターワークショップ 代表取締役 伊東正示、(一社)福知山芸術文化振興会 代表理事 吉田佐和子

さらに、このプロジェクトを進める上で、コンサルティングや運営等ホールづくりの実績が豊富な(株)シアターワークショップ様、福知山市の隣接市である京都府舞鶴市において「KAN,MA上安」など、木造建築のノウハウとまちづくりプロデュースの実績を持つ(株)大滝工務店様にサポートいただき、現在約2週間に1回のペースでミーティングを行いプロジェクトを進めています。

丁寧にプロセスを踏んで決断したい

先日は渋谷のヒカリエホールで行われた「ポータブルステージ(持ち運び可能なステージ)勉強会」に参加しました。

即座に「100席規模のホールにポータブルステージはいらないでしょう?」と感じる人もいます。

ただ、私はこれまで演奏者としてポータブルステージに乗って演奏したことはあるものの、運営側として設置や移動をしたことがないので、確信を持てる判断材料がありませんでした。

そのため、実際に自分の目で見て、触って、その上で導入するかどうかを決めるため、見学会へ参加しました。

今回の見学会への参加は、ヒカリエホールの管理運営会社でもあり、日頃から舞台設備の会社と交流のあるシアターワークショップのサポートがあったからこそ実現したことで、私のように専門的な知識が少ないクライアントに対して寄り添ってくださる、心強いパートナーです。

6種類のポータブルステージを見せていただいたのですが、結局福知山音楽堂には導入しないことになりました。

ヒカリエホールBの横の長さがちょうど福知山音楽堂の縦の長さとほぼ同じだったこともあり、具体的に完成した時のビジョンを想定して検討できたこともありがたかったです。

さいごに

やはり音楽ホールを建てる立場になると、演奏者としてのみ活動していた時には全く気にしていなかった部分に目が向けられるようになりました。

ホールを創っていく上で、ありとあらゆる選択肢があって、その全てにおいて明確な理由を持って、確信を持って決断したい。

1つ1つ丁寧なプロセスを踏んで、納得して決断していくことが、細部までこだわり抜いた場になると考えています。

今後も様々な選択肢が目の前に立ちはだかると思いますが、頼もしい皆さんと一緒に乗り越えながら、publicとprivateのちょうど狭間にあるような、地域に開かれた場を創っていきます。

いただいたサポートは大切に使わせていただきます🕊