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あらまあびっくりフレーム問題。読書記録#13-2

『偶然の科学』, ダンカン・ワッツ, 2014


  今日は、2 考えるということを考える、という章に出てくる、フレーム問題について書いていく。

フレーム問題とは

 フレーム問題は、AIの分野で人工知能を開発する際に直面した課題として、はじめて注目された。

 このサイトでは、フレーム問題とは、「限られた処理能力しかない人工知能は、現実に起こりうる問題すべてに対処することができない問題」と定義づけれられている。

 また、本書ではフレーム問題を次のように述べている。

ある状況の特徴を判断するためには、似た状況と結びつけて考える必要がある。だが、どの状況が似ているかを判断するためには、関係のある特徴を知っていなければならない。


日常にみるフレーム問題

 著者は、宝くじを例に挙げ、わたしたちがどのようにフレーム問題を見ないようにしているかを説明している。

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宝くじに当たった!お金がたくさん手に入る!幸せになれる!

実際には、憂鬱になってしまった

ああ、お金目的に寄ってくる親戚たちのせいだ

こうした情報を前もって知っていさえいれば、将来の幸せを予想して、宝くじなんて買わなかっただろうに。。。

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 わたしたちは、まちがった予測を立てていたことに注目しないのだと著者は述べる。

将来の幸せを予測する自分の能力に疑いを持つのではなく、何か重要なものを見落としていたのだと――この誤りは繰り返さないと――単純に結論する。
まちがえるということの意味を学習せずに、次からはまちがえないといつも自分を納得させるのである。

 

 ただ、著者は「人間というものはまったく予想ができないと言っているのではない」とも述べているので、その点は誤解がないようにしていただきたい。「われわれには観察した行動に意味づけをする感嘆すべき能力があるからといって、行動を予測する能力まであるわけではない」と言っているのである。私がここで引用した部分は、ほんの一部なので、気になる方はぜひ一読を。


感想

 著者は、フレーム問題を無視する傾向はわたしたちの日常に多くあると述べていた。そこで、私自身が見過ごしている問題とはどのようなものか考えてみた。浮かんできたのが、テストのための勉強計画についてである。
 私は、試験前になると勉強の計画を立てるのだが、それがまあ崩れることが多い。そして、今日予定通りに進められなかったのは、前の勉強が長引いたからだとか、疲れていて勉強する気がおきなかったからだとか、何かしらの理由を見つけてくる。
 ああ、これが著者が指すフレーム問題なのだろうか。明らかに勉強の計画を立てる段階で、行動の予測が間違っていたにもかかわらず、私は、予測する能力を疑わずに、○○という理由がなければ、計画通りに進められたのにと思う。。。これか。
 うーん、それでも勉強計画をある程度立てないと、悲惨な結果になるテストが出てくる気がする。「計画通りには進められない」ことを考慮して、計画を立ててみようかな。いつもより、余白の時間を長めにとってみるとか、計画と進捗を俯瞰しながら再調整する時間をつくるとか。まあそれでも、計画を立てればうまくいかないことは出てくるのだろう。うまくいかない度合いをいつもより小さくしよう、くらいのゆるい気持ちでいこう~。


ゆる~く、柔軟に生きていきましょう。



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