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備忘メモ #03 マイナンバーカードの全機能スマホ搭載

マイナンバーカードに関するニュースがいくつかありましたので、その備忘を書いておきます。

iPhoneへのマイナンバーカード搭載

Appleと日本政府との間で調整がついて、iPhone のAppleウォレットにマイナンバーカードが搭載されることが、2024年5月30日に発表となりました。対応時期は「来春の後半」とのことなので、2025年5月頃でしょうか。大阪万博の開始には微妙に間に合いませんでした。

Android 機への搭載は、2023年5月から「スマホ用電子証明書搭載サービス」として始まっていました。しかし、私自身がiPhoneをメインに使っていることもあり、今回改めて1年前から始まっていたことを知りました。比較的新しめなAndroid機に対応しているみたいです。

マイナンバーカードの全機能スマホ搭載

翌日の5月31日には、マイナンバーカードの全機能をスマホ搭載できるようにした「改正マイナンバー法」が参議院で可決成立しました。これで、順次対応にはなるでしょうが、プラスチックカードのマイナンバーカードを持ち歩かなくても済む道筋が見えてきました。

国内は現在、マイナ保険証の件もあって、マイナンバーカード嫌いが多数派を占めているみたいですが、各種手続きのデジタル化が進んで、役所等の窓口に行かずに、24時間自宅あるいは出先から各種電子申請ができる世の中になれば良いなぁと思っています。

プラスチックカード前提のマイナンバーカード対応システムはどうするか?

法律やスマホなどの基盤は整ってきたのですが、現在すでにサービスを提供しているマイナンバーカード対応システムは、果たしてどれくらいのスピード感でスマホ対応ができていくのかが気になります。コンビニの行政サービス向けの端末(コピー機)はなんとかなりそうですが、病院のマイナンバーカード読み取り機は、プラスチックカードをセットするのを前提に作ってしまっているので、少なくともスマホ向けに別の読み取り機を追加する必要がありそうです。

マイナ保険証がスマホ対応する時期が見え始めてきたところですが、現時点での医療機関側の対応は、従来の健康保険証からマイナ保険証への切替で手一杯のようです。例えば今月(2024年5月)協会けんぽ(全国健康保険協会)が説明に用いている資料では、マイナ保険証がスマホに搭載される話は全く載っていません。表紙に「※現時点で国から示されている方針等に基づき作成したものです」と但し書きが書かれているので、スマホに搭載する話はまだ正式に国から示されていない、ということだと理解しました。

マイナ保険証に限らず、拙速に物事を進めて無駄になることはよくあることで、必ずしもそれが悪いとは思いません。ただし、早く物事を進める必要がある理由や、無駄になったときに正直に無駄だったことを、もう少し丁寧に説明する必要があるのだろうと考えます。


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