第8回開示請求 ポビドンヨード増産
3週間前にここnoteに、「第1回開示請求 ポビドンヨードうがい会見資料」を公開しました。
記事へのアクセス数から、この会見にご興味、ご関心を持たれている方がとても多くいらっしゃることがわかりました。
今回は、そのポビドンヨードうがい会見についての続報です。
この会見に関して、吉村知事は4つの企業に増産を依頼している旨、発言をしていました。
「第1回」の最後に記載の通り、私はその発言の真偽を確かめたく、情報開示請求をかけていました。
このうち①は文書不存在とすでに回答を得ています。
そして、このたび請求②③の、企業とのやりとりメールを入手しました。
今回は全236ページです(枚数には、メール返信時の引用部分の重複を含む)。
入手資料のすべてを、こちら↓↓にアップロードいたします。
まずはじめに、事前に増産依頼をしていた旨の発言は、真実のようでした。
今回の入手資料は複数の企業とのやりとりのメールで、各企業と並行してやりとりされている内容が1つのファイルに連なっているようで、
PC画面上で私1人でメールのやりとりをたどるだけでは確認できることに限界があるというのが、
まだきちんと内容を見れていない段階でも、ここに公開した理由です。
知事は「4社」と発言していたと報じられていますが、メールのやりとりをしている対象の企業数が4社かどうかも、実はまだ確認できていません。
おそらく全ページを印刷して並べ替えたら、各企業とのやりとりが追えるかと思います。
(どなたか、ご興味がある方がいらっしゃいましたら、やってくださいませ)
「事前に増産を依頼していたのは事実」とは書きましたが、メールでのやりとりが始まるのは、会見3日前の8月1日15:15からメールです。
しかしながらこの日は土曜日、会見(8月4日)までの営業日数は中1日。
認知翌日の日曜日も、メールのやりとりが行われていたようで、企業側は大変なことだっだと思います。
PDF30ページ目を見ると、どうやらこちらの企業は会見前日8月3日にまず電話で連絡を受けたようです。
メールのやりとりからは、企業側が特に会見後に混乱している様子を改めて感じました。
(しかしながら、会見後の混乱状況については、すでにさまざまな媒体で報道されている内容をご覧いただく方がが詳しいかと思います)
また、企業側がこの会見を認知してから、短い期間で、製造ラインの新設に向けた設備投資の予定の有無の返答を求められていることも見てとれました。
企業情報はマスキングされていますが、同成分の医療用医薬品を製造販売している企業は限られています。
そのため、企業名の文字数、製品名の長さ、製品名の屋号の文字数、併記されている医薬品の包装形態などの特徴をもとにすれば、それぞれがどの会社とのやりとりであるのかわかるのかもしれません。
なおPDF97枚めにブランド名称の「イソジン」の記載がありますが、当該箇所は以降のメールやりとり時の引用でもマスキングがなされていません。
そのため、このページだけでは、必ずしも当該ブランド名称を使用しているムンディファーマや塩野義とは断定できなく、一般名「ポビドンヨード」の代わりとして記載をしたのだと推測をいたしました。
(今ちょうど布マスクの単価でマスキング漏れが話題ではありますが)
なお、入手した文書は8月11日(火)16:21送信のメールまでですが、
これは私が請求をかけたのが8月14日だったことも影響がしているかもしれません。
この続きがあるかどうかは私は確認をしていません。
マスキングされている箇所は、いずれも「個人の指名/メールアドレス/製薬会社名/製薬会社に関する情報」により非開示になっているため、下記の資料から何か得られるものはないかもしれませんが、念のため不開示箇所及びその理由の一覧表も公開しておきます。
今回の請求の本筋からは外れますが、
東京証券取引所が開いている時間内に会見が行われることについて、少なくともメール文中の開示されている情報からは、企業からは何も意見がなかったようです(電話等の可能性は否めませんが)。
なお、東証の場中に会見が行われたことについては、
第1回目の請求時に、金融市場への影響などを考慮した文書が「対象の行政文書を作成・所有していないため、不存在」と回答を得ています。
一方で、7月31日面談概要メモでは、市長が「株価にも影響する話」と発言したことが明らかになっています。
(最後の「なお」以下について、詳細は第1回目の資料をご確認ください)
最後のになりますが、本件についてのさらなる追及などにつきましては、ぜひメディアの方、政治家の方、よろしくお願いいたします。