第30回開示請求 大阪市で濃厚接触者に対して、保健所からの健康観察がなくなった経緯

1月末に見た下記の記事内で、
『大阪市保健所は、電話で聞き取っていた濃厚接触者の健康観察を本人の電話申告に変更した』の記載があり、驚きました。

「そんなこと、あるわけないのでは?」と思いましたが、大阪市HPを見ると、どうやら真実の様子。
(電話番号マスクと赤枠は、こちらで加工)

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そこで、下記のような請求をかけ、情報提供をしていただきました。

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情報提供していただいたものは、下記の通り。
(各文書の、濃厚接触者の健康観察結果の自己申告制に関するページだけ抜き出しています。また該当箇所に赤囲みをしています)

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10/8 第27回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議 で議論

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11/20 第29回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議 で議論

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「感染拡大期に入った新型コロナウイルス感染症への対応 」 作成

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12/1 区長会 福祉・健康部会で意見交換

記録は、こちら

12/14 各区へ 「新型コロナウイルス感染症対策の重点化・効率化について」 通知 

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また、濃厚接触者の体調変化の連絡を自己申告制にすることで、濃厚接触者が遠慮をしてしまった場合、体調変化の初期の段階では連絡しにくくなってしまうのでは?という懸念から請求した②については、
情報提供時の送付状に「該当文書なし」とありました。

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健康観察の変更のプロセスの初期に大阪府のコロナ対策本部会議の資料がありましたので、その2回分の会議の議事録も見てみましたが、
濃厚接触者の体調変化を濃厚接触者本人からの自主的な連絡に切り替えるとことについて、
「本当にそう変えてしまって大丈夫なのか?」といった反応があったような記述は、特にみられませんでした。


保健所職員の皆さまの業務の負荷を考えると、業務軽減をめざすことは理解できます。
ですが、濃厚接触者の方も、不安を抱きながら隔離期間を過ごしていらっしゃることと思いますので、ここを濃厚接触者からの自己申告制に切り替えることは、本当に適切なのか、疑問を感じます。
大阪市にも、大阪府にも、不要不急に感じる部局が存在します。
ぜひそこからマンパワーを移管して、コロナ対策を最優先に、市民・府民の命を守ることを最優先に、行政を動かしてほしいと切に願っています。

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