第42回開示請求 松井市長「反省会」に対して市民から届いた「お叱り」の数々
昨年末大きな騒動になった、松井市長・代表が12月2日に行なった30人約3時間の会食、大宴会。
https://friday.kodansha.co.jp/article/219026
上記のフライデーが発売される前日2021年12月9日の定例会見で、松井氏は翌日の発売を前に、宴会(松井氏曰く「反省会」)を行なったことを自ら話し出し、このことは一般紙・テレビなどで大きく報道されました。
この会見の中で『市民の皆さんから見て、やっぱりちょっと違うじゃないかとお叱りあるかもしれないなと思います。そこはちょっとあれかな、反省すべきところなのかなと思ってますけどね』と発言していた松井氏。
「市民からのお叱りの声」がどの程度あり、どういうものだったのか気になり、大阪市に公文書公開請求(後に情報提供に切り替え)で教えていただきました。
請求したのはFRIDAY発売からちょうど1週間経過した12月17日ですので、これから示す「市民からのお叱りの声」は全て1週間の間で寄せられた声です。
なお公務案件であれば、例えば市役所の総合窓口や区役所に寄せられた意見であっても「ご意見」は主担当の部局に集約され、担当部局に存在する文書をご開示いただければ「ご意見」を網羅できるようですが、
「反省会」は公務とは無関係のことで、主担当の部局が存在しません。
全部局に文書探索を展開いただくことは躊躇われましたので、対象を人事室、危機管理室、健康局、政策企画室の4部局に絞って情報提供をお願いいしました。
そのためここに掲載しているものは、全ての「お叱り」の声を網羅している訳ではありません。
情報提供いただいたご意見は、こちらの通り
(最初に受け付けた部局が上記4つの部局の複数に情報を展開している場合、重複して掲載されています)
人事室
取材対応(職員の名前は、こちらでマスキング)
市民からの声
危機管理室
健康局
政策企画室(広報担当)
政策企画室(秘書グループ)
政策企画室(総務グループ)
文書が94ページあるので画像貼り付けでなく、提供いただいたPDFファイルそのものをアップロードします。
政策企画室(広聴担当)
文書が100ページ超あるので(以下同文)
市民の皆さんの声、とても辛辣です。
そりゃ、そうですよね。
約3時間あった宴会を「2時間程度以内」だと解釈したり、
「席は、それはやっぱり行き来はあります」「あいさつには来たりしてやってたよ」と、4人1テーブルを実質的に守っていないことを自身で認めていたり、
本当に大阪府の会食4ルールを守っているとは言いがたい状態だった。
そして『だって人数の上限、アッパーはないよ』『なんか問題あります?』と開き直りともとれる発言もした。
市民は怒って当然だと思います。
「反省会」があったことを話した12月9日の定例会見のやりとりを見た方は多くいらっしゃると思いますが、その後初めて登庁した12月14日の囲み会見でのやりとりも相当ひどいものでした。
ABC辻村記者:先週金曜日に週刊誌報道があってから、初めての公の囲み。この間の反響などがあれば教えてほしい。
松井:相手のお店に、非常にご迷惑をかけたなと思っている。
メディアの皆さん、マナーを守らない取材があるということで、非常にコロナとの戦いの中で長く商売ができない制約があった。そんな中で、僕がそこで食事をさせてもらったことでお店の方も非常に混乱をしている。それから、色々嫌がらせ等も受けているというようなことなので。非常に申し訳ないと思う。
(しばらく別のやり取り)
関テレ稲垣記者:冒頭で、お店に申し訳ないという話があった。申し訳ないというお気持ちは、市民に対して抱くというより、まず店に対して抱く?
松井:まだそれ、君のところも、意図を持ったアレやね。
市民に対して、そういうふうに緩んでいるととらえられるのは申し訳ないと先言ってから、店に申し訳ないと言ってるじゃない。
松井氏は、市民に先に申し訳ないといってから店に対して言っている、と主張していますが、そんなことないんですよね。最初に謝ったのは店に対してだけなんですよね。
ということは、市民に対しては何も思ってないんですよね、きっと。とりあえず謝ったフリだけしておいて、ことを収めようという思いがあるから、こういう態度になるのでしょうね。
私はこのやりとりを見て、腹立つのは勿論ですが、それを通り越して悲しくなりました。謝る気がない人の謝罪なんて腹立つだけだから、無理に謝るほうが気分が悪い。
稲垣記者は、年末の特別番組でこのやりとりを取り上げ、最初に謝るのがお店に対してであること、市民に謝る気がないなら謝らなくていいことを話してらっしゃいました。
松井市長の「反省会」について、一緒に語られるのは2021年7月に行なわれた、会食をしていた職員に対する懲戒処分です。
これは懲戒処分が発表された時の記者レクの質疑応答録ですが、この時に処分された職員の方々は、昇給がなくなる、ボーナスが減額になる等、の影響を受けています。
これに対して、松井市長は何の処分もなし(取材応答記録再掲)。
やはり、松井氏は職員に対して厳しく、自分に対して甘いと言わざるを得ないと思います。
最後になりますが、公務と無関係のことなのにこれだけたくさんの市民の声が寄せられることになった職員の皆さまが本当に気の毒です。
そして、私の請求にご対応いただきまして、本当にありがとうございました。
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