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第21回開示請求 イソジンで、コロナにある意味打ち勝てるのか!? 研究進行中

どうも、8月4日のポビドンヨード(イソジン)うがい推奨会見で開示請求デビューし、ビギナーズラックで皆さんにご注目いただいた沙和です。
そのときの入手資料はこちら。

あの会見で、その後ホテル療養者を対象にした「研究」をやると言っていたので、どう進んでいるのか知りたいと思い府に請求をかけてました。

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■入手文書

①8月4日~9月23日メール

②研究実施計画書

③ホテル療養者へのお願い文書


■気づき①メールより

p1(from松山医師 to高澤良平主任(←どの立場の方かは不明))
・あの会見の前日に、観察研究の研究申請書が提出され、当日2時間ほど前に府に共有された。

p22(研究 計画書)
・8/4作成「ホテル療養におけるポビドンヨード含嗽の重症化抑制にかかる観察研究 実施計画書」では、目標患者数2000例

p38(from松山医師to藤井部長)
・松山医師は、8/7現在「確固たるエビデンスを得て、10月には決着がつく」ことをめざし、誰かの力を借りて計画書を作成した。
・松山医師は、8/7現在「大阪府市のみで対応するのは、孤立しているとの様相を見せるため、○○(黒塗り)にも入っていただければと思います」と、他の自治体らしきものも巻き込もうとしていた。
・「単独では、立ってはいけません」とは何を指す?

p39(研究概要書)
・ここでの研究の表題は、「新型コロナウイルス感染症軽症者を対象としたポビドンヨード含嗽による唾液中ウイルスの消失を検討するランダム化比較試験」(←8/4付の計画書から名称が変わってる)

p40(研究概要書)
・p38と同じく、どこかとの連携を依頼している。
・「大阪府市が孤立しているように見える現状を打開することが大切。他地域の大都市が応援しているように印象付けられる」
  ⇒どこかの地域を巻き込もうという作戦か?

・批判(ヨードは一定割合の人に不可、ネガティブな研究結果になる可能性もないわけではない等)に備えてリスクを分散しておくほうが良い。
  ⇒道連れ探しか?

・この時点で、費用は2500~8000万を想定。

p41(研究概要書)
・「手はず」とは何か?

p55(from松山医師to黒田理事(健康医療部))
・松山医師のメールに「宿泊療養者の属性を拝見し、50歳代以上や70歳代もおられるということで、これはやばいな、と切に感じております」の記載あり。
  ⇒高齢者だと、思っているような結果を得られないからか?

p59(研究概要書)
・ここでも、どこかの地域との連携を依頼している様子。
理由は「大阪府市が孤立しているように見える現状を打開することが大切。他地域の大都市が応援しているように印象付けられる」「批判(ヨードは言って割合の人に不可、ネガティブな研究結果になる可能性もないわけではない等)に備えてリスクを分散しておくほうが良い」「大阪府単独だと被験者集積に時間がかかるが一気に短縮できる。費用の圧縮も可能」など。

・この時点では、費用のめどが黒塗りに。

p60(from水守氏(はびきの)to 藤井部長)
・8/21で、研究対象はポビドンヨード群vsプラセボ含嗽群の2群(各n=200)
 「ポビドンヨードの話はみんな知っている話なので、水うがい群はリクルートできない」「プラセボはカラメル色素で着色した市販うがい薬で検討中」
 ⇒みんな知ってるのは、あんな会見したからですね。

・ポビドン群とコントロール群で、唾液中のウイルスの消失・減少と、細胞への感染試験で検証。
・n=41が少ないとの指摘から、エビデンスを出すための方針変更
 ⇒指摘を受けるまでnが少ないことに気づけなかったことが、凄いですね・・・そして、p40のときと、研究テーマは違いますが、n数がだいぶ減りましたね

・前回は、はびきのの倫理審査委員会を通したが、今回は急性期医療Cの認定臨床研究審査委員会で審査。注目が集まる研究であること、多くの研究から助言を得られること、他府県からの参画も可能になるため。


■気づき②研究の計画書より

・評価項目(p8)

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・介入の概要、研究デザイン(p9)

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■補足

この研究については、はびきの医療センターが、試験の支援業務をCROに委託し、1800万円ほどのお金が動いています(入札結果表は、こちらより)。

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研究の計画書やこの入札結果表を見ると、試験期間は2021年3月末まで。
先日、知事が「うがい薬の第二次研究は現在進行中です。来年の1月か2月頃に研究成果が明らかになる予定と聞いています」と投稿していましたが、一体、結果判明は3月末、1・2月のどちらが正しいのでしょう?
いずれにしても、一体どのような結果が出ることやら。
「今度は、細心の注意を払います」と書いていますが、ちゃんど査読を受けて論文に通った後に、アカデミックの立場の人たちから公表してほしいものですね。臨床の結果を知事や市長が発表したあの方法はおかしいですから。


最後、これはTwitterにすでに公表していたものですが、ポビドンヨード(イソジン)うがいといえば、8月4日の会見で、2週間のうがい励行を呼び掛けたのに、その後、成果検証の文書は作成しなかったそうです。
言いっぱなしだったんですね。

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