『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』3巻 感想
こんにちは、沢です。
このnoteは漫画感想を書いています。
地主先生の『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』3巻の感想です
表紙どちらも良すぎます!
通常版を電子で、特装版を紙で購入しました。
Story
スーパーのレジにいる山田と、スーパーの裏でタバコを一緒に吸う田山が同一人物だと気づかないまま二人にそれぞれ安らぎをもらっている中年サラリーマン佐々木と、彼女と彼を取り巻く人々の日常を描いた作品です。
3巻は佐々木の既婚疑惑から、田山の風邪、佐々木の恩師の話など、片方に何か大きめのイベントが発生することでお互いの大事な部分を少しずつ知っていくような話が多めだったかなと。
好きすぎて5回くらい読んでいます。
このエピソード!
佐々木と田山の話を無限に読んでいたいんですが、別の人物にスポットライトが当たるエピソードも大好きです。
というわけで、スーパーの従業員側で男性の新キャラ・小畑が登場する26本目が良かったです!
佐々木が小畑の熱い気持ちを聞いて、「ウルッときちまった」と思うシーンはこちらも感情を揺さぶられました。
この作品、仕事が大変なのはみんな共通しているんですが、忙しいなかでやり甲斐を持っていて頑張っているところが好きです。佐々木はいわゆる社畜と呼ばれてしまう過酷さですが、仕事が嫌いで辞めてやる!みたいな描写が無いのがいいなと。
小畑と山田の関係性は、別々の場所だけど二人で頑張ってきたんだろうなとわかる距離感が好きです。佐々木に丁寧語で喋ったのが初登場で、その後に山田にはタメ口というのが描写の順番も含めて好きです。
この話のあとに載っている後藤チーフとのエピソードも良いです。
ヤニ吸うふたりになるのかどうか、二人の関係性も楽しみです。
この一言!
僕が『ヤニすう』でかなり好きな要素に、佐々木と田山がお互いが聞いてない場所で言われている(思っている)言葉が、相手が直接聞いたら同じことを思っているんだろうなというのがあります。
同じ28本目(28話目)だと田山が佐々木に思っている「あたしが自分じゃ気づかない、気づこうともしない気持ちを見つけて、なんでもないような顔して教えてくるくせに」が上記の言葉と同じような話かなというのもあり、28本目ではより丁寧に二人の関係性が描かれているなと。
山田、田山、佐々木のそれぞれの笑顔の描かれ方も意味がありそうなので、その辺は読んでいくなかで気づけたら今後の感想で書けるといいなと思います。
具体的には、山田が頑張って習得した営業スマイルが目を瞑っているのと、佐々木が笑う時に自然と目を瞑って笑う対比があるような気がしている、みたいな話です。
作品の感想は以上です。
ありがとうございました!
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