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『神血の救世主』71話「第3の災い」感想

こんにちは、沢です。
このnoteは読んだ漫画の感想を書いています。

原作:江藤俊司先生、作画:疾狼先生の『神血の救世主』71話の感想です。

新しいサムネの透晴かっこよすぎる…!からの今週の引きがすごい。


Story

"第2の災い"を犠牲無しでクリアした透晴たちは束の間の平和な時間を過ごしていた。一方、透晴たちと離れ一人になった銀河のもとには白銀の王・ルインが「力を貸して欲しい」と急接近するーー!

救世主、家を買う。

透晴と寿司

祝勝会で寿司を食べたであろう透晴、おめでとう…!
よくよく考えると今までも食べる機会はあって、実際に何度も食べていると思うんですが、実際に透晴と寿司が近くにいる(ある?)と嬉しいですね。
いわゆる"マンガ肉"が似合う爽香だったり、実家での爽香と家族の1シーンだったり、アルコールとプレイヤーの関係が明かされたり(たぶんステータスのデバフだと認識して自然治癒の範囲で治るのだと思う。どこかで描かれてましたっけ?)、絵も設定も楽しいシーンで、日常の風景もっと見たい…!となりました。

敷島が「飲んでも分解されるから意味がない」と言っているのは、飲んで酔うのが好きだったけど、プレイヤーになって意味がなくなってしまった、って感じなんでしょうか。苦労してそうだから酔いたい夜もあるんだろうなあ……と彼の孤独な戦い(比良坂の分の事務作業)に思いを馳せました。

イエ(語彙)

敷島に「家を買え」と言われて語彙力をなくしてしまった透晴。
プレハブ換算で答えているシーンは救世主感ゼロの透晴が面白くて笑ってしまうんですが、直近までプレハブに住んでいたから(大我や親によってし住むことを強いられていたから)ですよね……。つらい。

とはいえ、敷島の「自分の今の立場にあった振る舞いをしろ」というのは説得力がありすぎます。
これはヴァンキッシュが言う「幸せになれ」に通じるし、自分のことを顧みない透晴にとって必要な助言であり、超優秀な司令塔って感じがバリバリ伝わってきて敷島の魅力にどんどん気づいています。やっぱり神血は箱推しだな、という気持ちが強くなりました…!

一旦は比良坂の家を借りることになった透晴ですが(先週とのギャップで成瀬が面白すぎる)、家を買うエピソードが本編にあってほしいなと心から思います。後半の展開を読むと、そういう息抜き回が今後もあるのだろうか、あってほしいなとい思ってしまうので、切実に……。


"第3の災い"へ

守った世界

こちらもプレハブと同様、最序盤に出てきたキャラメルマキアートのリフレインがいいですね。戦闘後のご褒美の象徴といいますか。ただ、自分の命を守ることで精一杯だった時から大きく変化があって、飲みながら歩いて守った人々を見て安堵するシーンになっているのが好きです。

ただこれも、この後に起きることがわかっている敷島(魂の会話で"第3の災い"が何かわかっている敷島)が透晴に対して、ちゃんと守るべきものを目に焼き付けておいてからこの後の決断をしろ、と言ってるいるようにも思えて怖くもありました。どちらかというと先ほど触れた「幸せになれ」の文脈だといいなとも思いつつ……。
どれだけ透晴が強くなっても、人間離れしてもキャラメルマキアートだけはずっと美味しい、と思ってほしいと願ってしまいます。

銀河と透晴

祝勝会に出ることもなく一人帰っていった銀河のもとを透晴はさっそく訪ねます。「相談がある」と言い、銀河を訪ねた透晴の目的は自分のチームに正式に加入をしてほしい、という打診をすることでした。その言葉を聞いた銀河は透晴を「信用している」と言い、固く握手を交わしますがーー。

1回目に読んだ時に握手をしようとした銀河のコマで絶句してしまったんですが、銀河がアーケインを人質(鳥質?)にされることでルインに従ってしまったのかどうかは、この後のコーナーで詳しく書きます。


この一言!

「俺は 未だに自分の"力"を信じられないが…」
透晴 俺は 俺を信じてくれるお前を信じる

『神血の救世主』71話より 常盛銀河 

透晴だけが銀河が怪しいことに気づいた、というよりも、お互いにメッセージを発信していて、銀河もルインを出し抜いていると考えたいんですが、どうでしょうか。
握手をする前の透晴が一瞬、暗い表情になっているのは銀河にそうさせたルインへの憎悪かな、とかそんな感じの予想です。

最初に読んだ時は握手しようとした銀河に対してショックを受けてしまったんですが、これは本当に銀河の意思か!?と思い、深掘りされた52話から活躍した回を改めて読みました。
52話と53話で「名前呼びするな!!」とか「簡単には信用しない」と言っているので、「透晴」と呼んだことと "信用"というワードを使ったことが、ルインが理解していなくて透晴だけがわかる警告になっているといいなと思った次第です。
("極光の王"の透晴に対しても最後まで、あるいは最後だけ「透晴」と呼んだとかだといいなとか先の話を考えてしまいました。)

あと52話で「日課としてスキルがちゃんと発動するかどうかを確認している」と言っているんですが、これも伏線っぽい感じがしており、MPの回復が1日単位(睡眠ごとの単位)だとしたらMP100%消費の"第9結晶体"(アイスナイン)は発動しないのでは…?という疑問もあります。(デルタ攻略の際というか、クエストに挑む日だけは特例で日課を飛ばしてくださいって言っておいた、とかで説明はつく)

あと、透晴が"異界"の情報をベラベラと喋っているのにプロテクトがかかっていないのもルインが接触してきたのを確認している?とか、色々と疑える要素はあります。というか疑いたいです。
ルインが"第3の災い"で、銀河が「最後の仲間」なのが噛み合っていないのは、"極光の王"の透晴から「銀級の仲間が一人の時を狙ってルインが接触してくる」という情報を受け取っていたとしたら、確殺スキルを持つ銀河をルインが狙ってくるだろうと見越して行動ができるのかなと。
そういうわけで、透晴も銀河も双方がわかってて動いている、と思った次第です。

あと、メタ読みになってしまいますが、話タイトルが「第3の災い/1」ではなく「第3の災い」だけで終わっているので、来週もうルインを倒して終わりという流れもあるんじゃないかな……という、外れそうな予想は置いておきます。
透晴の「切り札」が一撃必殺系だとすると、これも銀河に確殺スキルを使わせた仕返しの構造にもあるかなと思います。本当に凍らせはしているけど、アイスナインじゃないので近づけさせて「切り札」を当てる、とか。

ただ、ルインはビジュアル面でも敵キャラとしての人気が出そうなので、ここからしっかり戦うことになるのかな、という気持ちの方が強くて外れそうな気はしています。
ルインは龍の要素があって、イルラックを乗り越えた比良坂とルドウィーグが「滅龍剣」を憶えているとかも熱いな、とか、でも災いが8個もあってスピード感のある作品だから短期攻略する災いもあるのか?という考えもあり、ぐるぐるしています。

この設定!

「"第9結晶体"(アイスナイン)は"克服者"(ヴァンキッシュ)を滅ぼすため
 "白銀の王"の命で私が作り上げた最高傑作」

『神血の救世主』59話より アーケイン 

連続して銀河の話になります。

銀河は未来の記憶を得た透晴から「最後の仲間」と言われています。ヴァンキッシュは仲間じゃなくて唯一無二の存在ということではないはずなので、たぶん銀河よりも先にヴァンキッシュが死亡しているはずです。
そして、"第9結晶体"(アイスナイン)はヴァンキッシュを滅ぼすために生み出された、と。
つまり、"極光の王"の透晴と共にいたヴァンキッシュは、"第9結晶体"(アイスナイン)で死亡したのかも?と思いました。ヴァンキッシュは未来を視た後の透晴からどうやって自分が死亡したかも聞いているはずで、もしそうだとしたら対策は絶対に完璧なものを練っているはずです。

もしそうなると、未来では銀河が最後の最後に仲間に戻った?のか、あるいは銀河が敵として残ったまま世界が滅亡したので「最後の仲間」と伝えたのか……この辺りはわかりませんが、"第9結晶体"の9という数字が、8つの災いを何とか乗り越えたあとに透晴とヴァンキッシュを襲った"9つ目の災い"みたいな言葉遊びになっているのかな?とも思ったりもしました。

銀河が裏切っていない方向性で考え尽くしてしまったので、これで本当に敵に回るルートになるとしたらショックを受けそうです。
あんまり考えすぎるのもどうなんだ…?と自分で思いつつ、考えるのが楽しいので次回以降もじっくり読むと思います。

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