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『神血の救世主』69話「VS魔獣殺し⑤」感想

こんにちは、沢です。
このnoteは読んだ漫画の感想を書いています。

原作:江藤俊司先生、作画:疾狼先生の『神血の救世主』69話の感想です。

公式アカウントではキャラクターの誕生日など設定が公開されるようなので、楽しみです!


Story

イルラックの最終スキルに危機を感じた透晴は"切り札"使用の決断をする。しかし、仲間たちの呼び掛けによって冷静さを取り戻し、打ち手を導き出した透晴は、敷島と成瀬を「血の洗礼」のスキルで眷属とした。イルラック戦、最終局面ーー!

成瀬と比良坂

「血の洗礼」で眷属になる直前、成瀬の回想で比良坂との関係性が描かれました。ここで成瀬が初登場次から比良坂を崇拝していた理由がわかります。
成瀬はかつて病弱であり、TVで応援する憧れの存在だった比良坂が、手紙で近況報告をしてくれるだけでなく直接お見舞いにも来てくれて勇気づけてくれていた、と。

"魂の輝き"が扉の色に影響する話が1章から描かれているのを踏まえて、比良坂は誰に対してもこういうことをしているのではないか?(だから黄金級かつ最強のプレイヤーになれる)と想像できますし、
比良坂の激励を受けて生きようとする意思が湧いていたであろう成瀬もまた強い"魂の輝き"を持つんだなと納得できました
人の眩しさを受けて耐えられないことがあるのは、大我がそうであったと作中で既に描かれているのもあり、比良坂に純粋に憧れられるのも一つの才能なのかなと思いました。

比良坂の手紙が良い!という話もさせてください。
「敷島くんに確認した」と自分がわかってない部分は正直に書いていたところと、ですが!が大きい文字になってテンションが上がったのがわかるところ(希望を与えられることが嬉しい…?)と、一方で「いつか一緒に戦いましょう!」みたいな無責任な希望の言葉を書いていないのが、比良坂の人柄を短い文章のなかで表していて好きだし、ここまで考えられるように手紙1枚まで作り込まれているのが『神血の救世主』の魅力だなと改めて思いました。

成瀬は「勝手に脳内に失礼します…!!」のオタク感が良いですし、目の下の隈(クマ)の理由もわかったので、また好きなキャラが一人増えました。


完璧な連携

眷属化による"魂の会話"で、イルラックを5人で完封した比良坂たち、格好良すぎました。ラストの4人のアップは効果音の虹色が決まりすぎていて、今までの全コマの中でもかなり好きです…!

集団戦のクオリティ高さ(コンパクトさ、スピード感やコマ毎の格好良さ等)がまず凄いんですが、
僕は設定やキャラクターの思考を気にして読んでいるので、敷島が第2スキルの「黄金螺旋銃」を選んだのは1人(イルラック)に当てる時に速度重視にしたからかな、とか、成瀬が2人にしか武器を渡していないのも良いな、とかを考えて読んでいました。

新しい力を手に入れたらバンバン出す方が目立つし格好いいのかなってストレートに考えてしまうんですが、透晴が"切り札"を伏せたように、敷島たちも最低限の力でイルラックに勝ち切ることができる、って方が格好いいですね。
"魂の会話"が描かれていませんが、武器を渡すのは2個だけでいいとか、フィニッシュの一撃は同時に!とかも敷島の指示なのかな?と考えてしまいます。もしそうなら、最低限のカードで、というのも敷島っぽいです。

あと、描かれていない部分でも透晴もチーム戦をやっていると思っていて、

桐生の「有明の使い魔が体積を増やし続けて」というセリフを踏まえるとそうかな?って思ったところです。
合ってても合っていなくても、今後は"魂の会話"の内容が具体的に描かれない連携が増えてくるのでは……?と恐怖をおぼえました。見落とさないようにしっかり読んでいきたいです。


この一言!

「何だこれは…"呪い"!?…貫通こそしないが"魂"が削れる…!!」

『神血の救世主』69話より イルラック 

比良坂と成瀬の話で触れた"魂の輝き"に関連するところでいうと、ヴァンキッシュが強いのは魂にダメージを与えられるからなんだな、と気付かされました。

魂の強さが大事な作品だから、そこに攻撃する手段を持っているので強い、というのは筋が通り過ぎていて大好きです。
今週は設定の噛み合いがえぐい!と感じるポイントばかりでした。

ヴァンキッシュに"真祖"という二つ名が付いているのは、異界生物にとっての魂が人間の血のようなものであり、そこを削れる(魂の力も奪える?)のが吸血鬼の要素なのかな?という解釈も新たに得ました。


この設定!

「敷島と成瀬は今後 死亡しても"死者転眷"での復活ができない」

『神血の救世主』69話より ナレーション 

透晴チームに加わった全員を眷属化すれば"魂の会話"で全員が完全連携できるからいいじゃん!という発想を、スキルのデメリットも描くことで初登場時から否定してくれる設定の作り込み、大好きです。

しかも今回、敷島と桐生が集団戦において重要な役割を果たしているのが描かれたので、眷属化した司令塔が敷島/眷属化していない司令塔が桐生というように、同じ役割を持つ二人が眷属になる/ならない組み合わせを作っていくのかな?と先の透晴チームの構成にまた楽しみが生まれました。

死亡しても復活できないリスクが示唆されたことと、敷島の万能感が強まってきたので死亡フラグになっていないかは心配です……。今週かっこよすぎたのもあり。


お知らせ

X(Twitter)やっています。

これは1周年カウントダウンのイラストに対するツイートでしたが、今週の感想にもなってますね……。

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