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『神血の救世主』66話「VS魔獣殺し②」感想

こんにちは、沢です。
このnoteは読んだ漫画の感想を書いています。

原作:江藤俊司先生、作画:疾狼先生の『神血の救世主』66話の感想です。

2,000万PV突破、おめでとうございます。


Story

"魔獣殺し"イルラックの攻撃を全員の連携で潜り抜け、近距離戦闘が可能になった透晴たち前衛部隊。カリオンとサーヤは「魂魄換装」のスキルを発動し、入れ替わった比良坂と爽香が先陣を切る。

ルドウィーグとイルラック

レベル97になった比良坂(「比良坂蓮爾です」と名乗るのがめちゃくちゃ比良坂っぽい)が、ルドウィーグの現身(うつしみ)であると告げた瞬間、イルラックは声にならない咆哮に紛れて憎き相手の名前を呼びます。
一方、ルドウィーグもまたイルラックが敵であれば「国に背こうとも滅ぼす」と言い、怒りを顕にしていました。

黄金の国が滅んだ原因がイルラックにあって、かつて師と仰いだ相手をルドウィーグが憎んでいると予想していますが、どうなんでしょう。対するイルラックは、一対一ではなく黄金の騎士たちに集団で迎え撃たれて死んだのでルドウィーグを憎んでいる…?

比良坂の猛攻

久々の実戦を待ってました、と言わんばかりの過去最大の猛攻、格好良すぎます。
技の一つひとつの名前も良いし、斬撃のエフェクトも物凄いことになっています。戦いの盛り上がりによる作品の熱量も、比良坂自身の負けられない想いも籠もったような気迫がありますね…!

合間で的確なサポートをしてくれる渕上と銀河も素敵です。
渕上のスキル、巨大な脚で蹴り飛ばす見た目のインパクトも名前もすごい……。全部が脚技なのかはわかりませんが、全部のスキル名が命令形な予感がします。他のスキル、効果よりも名前が気になります。
Twitterで感想を書いていた頃に、銀河は、第1スキルから順番に組み立てるのが
白銀級の戦い方っぽくて好き
と書いていたのですが、いきなり第5スキルをぶっ放すのもまた良いです。一気に黄金級並みに強くなったのがわかるというか。

爽香、本領発揮!

比良坂回でありつつ「魂魄換装」で参戦した爽香もまた出番が多いです。嬉しい!
序盤で塞ぎ込んでいた透晴を照らしてくれたような爽香の明るさがずっと印象に残っていて大好きなキャラクターの一人なので、元気溌剌な姿を見ると嬉しいです。

爽香はキリムとデルタの両方が師匠だと勝手に思っていたんですが、雷を武器とするキリムのみが師のようで…!(そういえば、黒の一派と戦ったときも風は使ってないですかね……)
86レベル(!)になった爽香の一撃、かなり強くなっています。「雷霆」格好良い。
今さらの気づきですが、「殴った相手を確実に気絶させる」元々のスキルが電撃のイメージ(痺れて気絶させる)に近くて、妙に納得感があります

ダウンしたイルラックが"待ち"であることを見抜く戦闘経験値の高さがありつつ、新技(?)での引きが非常に頼もしいです。
頼もしいけど、「八色雷公」の小さいキリムがかわいすぎる……。


この一言!

「"魔獣殺し"のイルラック。あなたは 絶対にここで倒す」

『神血の救世主』66話より 比良坂蓮爾 

比良坂を含めて、それぞれの戦う理由が浮き彫りになるような回でした。
お互いへの強大な憎しみで戦う騎士ふたりに何があったのかはこれから明かされるところだとは思いますが、全員が「こいつにだけは絶対に負けられない」と思っている戦いは珍しいなと。ここまで感情が一致するのは透晴VS大我以来でしょうか。
比良坂の「仲間のために命をかけて戦う」スタンスを見せられると、敷島を守ったシーンが浮かんでしまって、その度に好きになってしまいますね……。

仲間のために戦うからこそ、ひとりではなく仲間と連携して勝つんだ、と素直に思える比良坂の真っ直ぐさがルドウィーグとイルラック、どちらの心も解きそうで期待してしまいます。

あまり上手く挟みこめる箇所がなかったんですが、「私 ひとりでは」の後の横長のコマのアングルが格好良すぎました


この設定!

今回は、比良坂蓮爾の第7スキル「尊き星」(エトワール)です。
ルドウィーグが歴代師事した人物の技が使えるようになるスキルですが、イルラックへの怒りと、師匠と弟子の関係性と、そしてスキル名が噛み合っていません

師匠のことを「尊き星」と称するのが、オタク用語で言うところの「尊い」って感情になります。たぶん、遠く及ばなくて手が届かなかった彼らを夜空の星に例えるルドウィーグの本来の関係性といまの心情を思うと辛い……。

ルドウィーグにとって「尊き星」の一つであるはずのイルラックへ向ける怒り……。今回こればっかりしか言ってませんが、一体何があったのでしょうか。


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もうちょっと考えて上手くまとめられそうなら、どこかの回の感想で触れてみます。

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