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一人暮らし10年、猫と暮らす夢を叶えた話②

先輩の計らいで無事ペット可物件に引越した前回⇩の続き

6年ぶりの引越しは出費がやばかった

前回の引越し(実家→上京)ではその前の地元一人暮らしで使用してたものをほぼそのまま持ってきた。
地元一人暮らしをする際も、ベッドやカーテン、机・棚は実家から持っていった。

だけど今回の引越しは
・窓が3倍に
・15年以上前に通販で買った1万円脚付きシングルマットレス
・足りない食器棚
・10年選手の冷蔵庫、電子レンジ、トースター、洗濯機
により大量の買い替えと買い足しが発生…😭

すぐにでも保護猫施設に駆け込みたい気持ちを抑えて、まず猫だけの留守番でも安心安全な家を整えることに。
(引越し業者のお兄さんに「洗濯機、買い換えたほうがいーっすよ」と言われなければそのまま使い続けて爆発してたかも。ありがとうお兄さん。)

猫と一緒に寝ることを想定し、マットレスはちゃっかりセミダブルにした。大正解だった♪

参ニくんがトライアルに

時間をかけて大出費のダメージを回復していた夏の終わり、参ニくんトライアル出発のニュースが届く。

…はい、、、、

参ニくんを迎えたいという方が私より先に現れたのだ…これは喜ばしいことなのだ…わかってるけど、、、、
あと少しで夢が叶うところだったのに、、、、、

出会ってから数年、密かに参ニくんを思い続けてた私は膝から崩れ落ちながら精一杯の「おめでとう」を絞りだした。

(参ニくんのトライアルは無事成功し、今もどこかで幸せに暮らしているはず。しかもひとりじゃなくお友達と一緒に。絶対楽しい😭よかったね😭😭😭)

運命の一枚

候補だった参ニくんが卒業したあとも私はずっとVELCATさんのインスタを眺め続けたり、お店に遊びに行ったりしていた。

兄弟や親子だったり多頭飼育崩壊から引き取られた子がいれば一気に新しい子が増えた。実際「海鮮きょうだい」という海鮮にちなんだ名前が付けられた5きょうだいもいた。若くて活発、“箸が落ちても笑い転げる”くらいには元気で、きょうだいはそれぞれすぐに里親が見つかった。

ただ遊びに行くだけの日が何度かあったある日、いつものインスタチェックで脳天をぶち抜かれるくらいの衝撃が走った。

え!?!?!??!?可愛すぎんか!??!???

黒猫は今までたくさん出会ったけど……この「ラヴくん」という子……何かが…違う………なんか………………
ふとくない????????????

めちゃくちゃ失礼な感想を持ったものの、まぁ一目惚れでした🤦‍♀️いや〜まいった、一瞬でヘロヘロよ

都合をつけて早速会いに横浜へGO!🕺💨

ッカ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
やっぱりなんかふといね?(左)

実物の「ラヴくん」はまだ一歳にもなってないのに他の子より一回り大きかった。

そしてあまり人間に触られるのは好きじゃないっぽいな〜という印象。
知らん人には塩対応、最高です。ありがとうございます。

お目当てのラヴくんとの接触が叶ったものの、里親希望を申し出る勇気がなく、この日は何も言わずに退店。
半月後にもう一度ひとりで行って、勇気を振り絞ってラヴくんが気になってるとスタッフさんに伝えた。

まずはプライベートルームで相性確認

VELCATさんでの里親試験(?)第一ステージは対象猫ちゃんとの相性確認
ソファ、ローテブル、キャットタワー、猫トイレが置いてある4畳くらいの個室で、人間と希望の猫ちゃんと1時間ほど2人きりに。(家族がいる場合は家族全員で参加)
猫のみんなと離れた時の様子、その状態での人間との相性を見ます。

実際、「想像以上に元気すぎて私たちには難しいかも…」と辞退されることもあったようです。
一緒に暮らしたときの生活がある程度想像できるのって大事…!!

私とラヴくんのファーストミートは申し出から3日後に決定。猫と暮らす夢へのステップが実際に進み始めてしまった!ウワーーーーー!!!

突然知らない女と2人きりにされてギャン鳴きのラヴくん。そんなかわいいお声だったのね!?😭
おトイレして気を落ち着かせてんのかな
数分後には、、、、お膝に、、、、、、、

最初は不安そうに鳴いてたくせに(この時はじめて彼の声をききました)コロッと態度を変えてお触りどころかすぐ膝の上に。

今まで塩対応しかされてなかった私は身体から抜けそうな魂をなんとか掴み戻し、目の前にある幸せを噛み締めた。これが、、、、𝓗𝓪𝓹𝓹𝓲𝓷𝓮𝓼𝓼、、、、

(ラヴくんてばこんなに甘ちゃんだったのね…………)

私との2人空間にも慣れたのか、ソファの横にあるキャットタワーの中に落ち着き、相性確認の時間は終了。

ニタニタしながらスタッフさんに「特に問題なさそうです」とお伝えして次のステップへ!

里親として相応しい人間かジャッジ

里親試験第二ステージは書類審査
・基本的な個人情報
・部屋の広さは充分か&ペット可物件か
・万が一里親が飼育できなくなった場合の引き取り先
・今まで猫の飼育経験はあるか
(まだあったかもしれないけど省略。)

飼育できなくなった場合の引き取り先は家族じゃなくてもパートナーや友人、知人でもOKとのことだった。ただ、ペット可物件に住んでて(当たり前)60歳以下で収入がある人が条件だった。

ちょうど父が還暦を迎えた年で母はずっと専業主婦だから年齢・収入面で実家は却下。義姉の家から連れてきた猫と一緒に暮らす予定の兄にお願いして引き取り先になってもらった。

※この審査は恐らく施設によって条件が違うので、確認が必要です
実際私は単身一人暮らしなのでそこで落とされる可能性あるなぁと不安を抱きながらもそこはあちらに判断を任せるだけだった。

地元にいる兄に書類を書いてもらう必要があり、ラヴくんとの面談から2週間後に帰省→戻ってから2日後の祝日に書類提出というスピード感…!
参ニくんのことがあったから早く進めなきゃ!って必死だった記憶しかない。(今カレンダーみたらこの書類提出の2日後にTDS行ってた)

書類が通り、健康診断へ

落とされるか不安だった書類審査が通り、一旦こちら側はステイ、今度は猫ちゃんのターン譲渡前の健康診断に。

里親希望があった子は譲渡しても問題のない健康な子か、何か見つかったとしても里親がそれを了承してそのまま譲渡に進むか辞退するか選択できる。
生涯を共にするわけなので、ここの確認もとっても大事!!!

ちょうど風邪の時期で体調不良の子がいたり他にも譲渡前健診待ちの子がいたりでラヴくんの健康診断は1ヶ月後の年末に実施が決定。
ご飯をぬかれ、あんなことやそんなことをされたんだね…
フフ…

心臓に問題がみつかる

待ちに待ったラヴくんの健康診断後、すぐにメールにて連絡があった。

「心臓に問題が見つかったので精密検査をします」
一気に血の気が引いた。

猫は元気そうに見えて突然亡くなるというのが結構よくある。友達が飼っていた猫ちゃんもある日突然亡くなったし、何かのきっかけで致死率100%の病気を発症することもある。

クリスマスの翌日、健康診断の結果を聞きに提携の動物病院に向かった。聴診器で雑音を確認したので年明けに心臓の精密検査をします、他は何も問題ありませんと結果を聞いた。

重い心臓病だったらどうしよう、、、、、と沈む気持ちをなんとか落ち着かせるためひとり大桟橋で綺麗な日の入りを見届けた。12月の海沿いは死ぬほど風が冷たくて感傷に浸るには十分だった。周りにいる家族やカップルはあんなに幸せそうなのに…

なんとも苦しい年末年始を過ごした。

精密検査の結果と準備

年明け早々、精密検査の結果が出たのでまた動物病院に。

猫の心臓の図を見せられながら

「猫の心臓病の代表的なものはこれこれで…」
「恐らくここで雑音が発生している」
「今の段階ではどれか判断できない」
「のちのちこういうリスクが出てくるかも」

今のところ薬を処方するとか、定期的に心臓の検査を受けなきゃいけないということではなかった。
ただ、この時点で疾患が見つかったので普通の保険には入れないことだけは確定した。

せっかく横浜に来たしラヴくんの顔も見ていこうとお店にも行った。
ラヴくんはいつも通りキャットウォークの上の方に寝ていて、のっそり降りてくる時に20代前半くらいのカップルに「でかっ」と言われていた。フフ…

心臓の件があったので「辞退いただいても全く問題ない」と言われたものの、今からいつ起こるかわからない病気のこと心配しても無駄だし、ラヴくんは今日も元気に過ごしていたのでそのまま譲渡の方向でお願いしますと伝えた。

すっかり忘れてたけど私も中学生のころ学校の健康診断で心臓がひっかかり、後日わざわざ大学病院まで行ってエコーを受けたことがあった。

診察台に仰向けになって冷たいジェルを塗られ、棒みたいなのをゴリゴリ胸と胸の間の骨しかないようなところに押し当てられてめちゃくちゃ痛かった記憶がある。

結果、弁についてる紐のような筋肉がちょっと緩んでて血が通るたびに雑音が発生してるだけだった。バスケ部に所属してたから運動を制限されるかと思ったけど、バスケどころか普通のスポーツもぜ〜んぜん問題ないと。
部活辞めたかったのに辞めそびれて結局3年の夏までやり切ってしまった。

当時はドキっとしたけどすっかり忘れてたくらい今私は普通に生きてる。
ラヴくんの心疾患もすぐ発症するかもしれないし、発症しないかもしれない。
他の猫ちゃんだって若い時は全く健康でも歳をとるにつれて色んな病気を抱えるようになる。その、あらゆる病気の可能性のひとつの兆候がわかっただけ、と言い聞かせた。

ネコチャンハウスをつくろう!

そのまま譲渡に進むので里親試験第三ステージ猫のための家づくりに。
早く早くトライアルに進みたかったので書類審査が通ったくらいからリサーチを重ねコツコツ用意した。

  • 猫トイレ
    1匹につき2個。流行りのシステムトイレとオープントイレを用意。

  • 総合栄養食
    所謂キャットフード。口コミを参考にしつつスタッフさんに普段与えているものを聞いてピュリナワンをベースにした。

  • ケージ
    猫が落ち着ける場所として。高さ1m超えの2段を用意。

  • キャットタワー
    猫は上下運動が重要らしい。結婚祝いの返しとして兄が買ってくれた。

  • 水飲み場
    実家でも使ってるピュアクリスタルの限定色をチョイス♪

  • 脱走防止策
    室内飼いが絶対条件。玄関前に高さ1.5mのペットゲートを、窓には100均にあった赤ちゃん用の窓固定装置を貼り、万が一ベランダに出てしまったときも考慮して柵にはネットをつけた。

  • その他あるといいもの
    爪研ぎやおもちゃ

うちはワンルームで廊下がないためペットゲートの設置が一番困った。ゲートの幅が足りない、、、

そして安くても1万くらいする。しかも見た目がちょ〜ダサい😭赤ちゃん用のゲートのめちゃ高さあるやつを想像してください。

どうにかDIYできないかも考えたけど、DIYするにしても材料費だけでゲートを新品で買っても変わらないくらいの金額になるし、素人がつくるには難易度が高くなりそう…
いいタイミングでメルカリに半額ぐらいで出品されてるのを発見!しかも区内!家まで取りに行くことを条件に取引が成立した。

相手は男性で、「女性ひとりでは厳しいかも」とのことだったので引越しの際も色々手伝ってくれた友人に付き合ってもらいなんとか電車で持ち帰った。

しかも取りに行った際「よかったらケージも要りませんか」とお声かけいただき、これまた半額くらいの値段で買い取らせてもらった。しかもわざわざ向こうが車で持ってきてくださるという…ありがたや…😭

ということで完成したネコチャンハウスがこちら⇩

最終的に横の隙間は布貼り付けて通れなくしたペットゲート
一番陽が当たる特等席だよ

Special thanks:タニ~、兄、母

全て揃えたことをメールに写真添付して、いよいよ里親試験最終ステージ2週間のトライアルへ!

つづく(終わらなかった)

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