M-1と言う魅力。

「あの出囃子で登場した人生と、せんかった人生には大きな差がある」

と言う言葉が脳裏に焼き付いて離れない。

芸人さんが最も熱くなる時期。

そして応援しているコンビがいる人達にとって、もっともピリつくこの時期。

この時期のお笑いファンの心はもう既に年末に向かっている…と言っても過言では無い。

この前怖い事に気付いちゃったんだよね。

それは…

「M1の1回戦全部終わるのにえらい時間掛かるよね」

って事。

エントリー数が多けりゃそれなりに変わる。
でも今年って、それだけで片付きそうも無いくらい長く感じる。

西の妹ちゃんにLINE。

「ねえ。M1の1回戦と2回戦の間ってこんなに長かったっけ？」

それは妹も同じように思っていた様だ。

毎年恒例のM1は恒例になり過ぎて、あっという間にM1の時期が来てたんだよな。

今年と明らかに違うのは何だろう…と考えた。

そして答えが出た。

「推しの存在」

毎年「〇〇が決勝残れば良いなぁ」とかは何となくあった。
勝ち進めばホッとして、敗退したら悲しい。
それは毎年の事。

でも今年は…違うんだ。
1回戦から応援してるコンビがいるから。

好きな芸人さんの結果を待ち侘びる時間て…正直苦痛。

1回戦突破。

と言う文字を見るまでハラハラ、ドキドキ。

知らせが届くまでもう生きた心地がしない。

何故、こんなにも人の心を虜にするんだろう。

単なるファンの私がこんなんだから、出場する芸人さんは…毎日をどう乗り切ってるんだろ。

2回戦に駒を進めたとしても、2回戦…
私にとっては「魔の」2回戦。
いや、出たことも無いし、正直何をもっての「魔の」なんだかも良く分からない。
2回戦を突破したらしたで「魔の」3回戦が待っている。

実は…私が今1番好きなコンビのM-1の2回戦が今日だった。

不定期な休みの私の仕事。今日はラッキーな事にお休みだった。

数日前いつもお笑いライブを一緒に観に行く友達から「出るね！見に行こうか！」と連絡が来た。

勿論二つ返事で行くと思うでしょ。

でも私が出した答えは「無理…心臓がもたん。」だった。
友達は「大丈夫だって！2回戦だろ？突破するに決まってんじゃん！」

………。

そうなの。
突破するに決まってるの。

でも無理なものは無理。
多分緊張で吐く。

「何で出ないお前が緊張するんだよ！」

と笑う友達に向かって言ってやりたかった。

「M1の2回戦を舐めんなよ。魔の2回戦だぞ。」

だから何を根拠に「魔の」2回戦なんだよって。

「いぇーい、一気に沢山の芸人さん観られるぅ～！祭りだわっしょい！」なんてなれないのよ。

普段は仕事で観られない「結果発表」のインスタライブを今か今かと待ち侘びて、始まった瞬間リアルタイム視聴。

何度も何度も調べたエントリーナンバーが呼ばれるのを祈る様に待つ。

呼吸を忘れてた事に気付くのはエントリーナンバーが呼ばれた瞬間。
「ぶはっ…はぁ苦しかった…殺す気か。」

これだもん、ネタを直視出来ないよ。

笑い声が応援になる！と解ってるのに。
解っているけど。

座席では本人たちより緊張した面持ちの、祈る様に指を絡ませて…上手く行きますように…飛ばしませんように…噛みませんように…もし噛んでも上手く立ち直って、何事も無かったかのように戻れますように…もしくは…噛んだことを上手く笑いに持って行って…

なんて考えながら観てるのが居るんでしょ（笑）

絶対笑ってないって。
怖い顔してるって。

そんなのやだぁ～

無事に魔の2回戦を突破した彼らを待ち受けるのは…

「魔の3回戦」

こうなると単に「魔の」って付けたいだけのようにも思えてくる。

M1…

魔の2回戦と魔の3回戦の間も長か感じるんだろうな。

M1の魅力について語るはずが、もう結果発表だけで力尽きた（笑）
また違う日に書こう。

とにかく！

2回戦突破おめでとうございます！

ホントに嬉しい。

私があなた達の知り合いだとしたら、思い切りハグして、髪の毛ぐちゃぐちゃになるまでワシャワシャして、美味しいもの沢山振舞って、一緒に美味しいお酒好きなだけ飲みたい。

でもお酒一滴も飲めない私は、群馬のおうちで赤ぶどうジュース飲んで喜びに浸ってます（笑）

3回戦も、無事突破して、また美味しい赤ぶどうジュース飲める事を願って。