見出し画像

2013年 夏の学会・研究会のまとめ①〔廃刊メルマガ記事より〕(2013年10月14日)

 今回からしばらくの間、夏の学会・研究会のまとめをしてみたいと思います。第1回は、〈国語教育学会全国大会〉の第一弾です。

 毎年、日本国語教育学会主催の国語教育全国大会の一日目は、日比谷公会堂で開催されます。今年もまた夏の暑い中、全国から集まった国語の教員で、一階席も二階席も満席でした。

 今年のシンポジウムのテーマは「単元学習における学習評価の実際」というものでした。学会に参加していつも驚かされるのですが、小学校・中学校、特に小学校における評価は大変です。そして、勉強になることが多いです。

 そうした中で、いかなる校種であっても重要だと思ったのが、「複眼的な評価」というものでした。教師の視点だけの評価からの脱出です。“生徒本人”“子どもたち同士”“お家の人”からの評価の必要性です。言われて見れば当たり前のことのようですが、自分ではできてないことが多いです。しかし、翌日の校種別分科会、後に報告予定の解釈学会においても、(私の思うに)クリエイティブな授業を展開すればするほど、どのように評価するかが重要であることを痛感しました。

 評価には、“つけたい力”と実際に“ついた力”を見える形にすることが重要で、導入の手引きと終了時の振り返りが必要だということでした。

 「成長新聞」という形式での振り返りは、小学生でなくても工夫次第で応用できそうで興味深かったです。また「ポートフォーリオ袋」というのを児童一人一人に持たせて(スケッチブックを入れるようなかなり大きなバッグでした)、取り組んだ教材や作品をその中で保管している実践の紹介もありました。

 評価が“見える”“わかる”ということが、子どもたちのモチベーションにつながることをあらためて考えさせられました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?