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「現代文を古文っぽくします。」というサイトを知る(2020年10月25日)

 先日、SNSでおもしろい投稿を見つけました。投稿については下記の記事を参照ください。

 「現代文を古文っぽくしてくれるサイトが面白くて笑いが止まらない「行こうぜ浄土はさすがに(笑)」」(togetter2020年10月1日より)

サイト自体はこちらになります(「古文にする」ねこいりねこ : JavaScript)。

 投稿での実例を見ただけでもなかなか興味深いものがあります。ただ、中には、“自分でもやってみたい!” ”もっと面白いのができるよ!”と思う子どももあると思います。

 その際、参考になる書籍があります。

・古橋信孝・鈴木泰・石井久雄『現代語から古語を引く 現古辞典』(2012年3月20日/河出書房新社)

・金田一晴彦・序、芹生公男(せりふきみお)・編『現代語から古語が引ける 古語類語辞典』(1995年4月1日/三省堂)

 もちろん、辞書で使用する標準的な語彙のみが掲載されていますので、各自が総合的な語彙力を駆使して、少しばかり破格であっても、子供たちの感覚の合う“ハマる”翻訳に知恵を絞り、互いに評価し合えばいいと思います。

 また、古文を現代の感覚にフィットする現代語訳を試みるのも“あり”だと思います。それならば、現代語から古語にするよりもハードルが低く、各自の持っている古語辞典を使用できますし、すでに学んだ古文の一文、一表現でも可能だと思います。かつて『奥の細道』(「宮城野」)に出てくる「風流の痴(し)れ者」を「ファッションリーダー」と翻訳した生徒があり、そのすぐれた言語感覚に感服したことがあります。

 前回こちらのブログで紹介したの「575オンライン」同様、例えば、授業前の5分を使ってクラス全体で順番を決め、2人だけ(あるいは数組だけ)出てきて板書の形で実施したり、意見集約の機能のあるICT機器を用いて教員(あるいは生徒ひとり)のお題に対して全員でチャレンジしたりできたら、面白いかもしれません。

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