中華BL自力翻訳どうやってるの?おすすめツールの紹介【改2024】

ついに人渣反派自救系统、中巻を読み終わった女です。乗り越えてきた言語の壁も数百ページ……え、わたし中国語読めてる?!という気持ちでいっぱい。実際結構簡単な文なら何となく読めるようになってきました。これがヲタクの集中力……。

さて、後ろに続く戦士(もとい仙師、仙子)達のために自力魔翻訳の手順とおすすめのツールを紹介、まとめたいと思います。


STEP1:紙のテキストをOCRツールでテキストデータ化する

OCRとは?
画像データから手書き文字や、タイプされた文字を自動的に読み取り、テキストデータ化する技術です。スキャナについてたりもしますよ。

◆スキャンその前に…黒い紙を挟むと、裏写りがなくなり、スキャン精度が上がります

百均などにある色紙でかまいません。
読み取りたい見開きページの前後に挟むとよいです。

←紙を挟んでない状態:後ろのページに黒い紙を挟んだ状態→
その差は歴然です。裏写りでのOCR精度が落ちることはよくあるのでおすすめです。

【方法1】スマホでアプリのスキャン機能を使う
いくつかアプリをご紹介します。

◆2023年頃から人気「vFlat」
さくさく面でスキャンできて、影補正などもでき、良いアプリです。
タイマー機能があるので、大量のページを一気にスキャンしたい人にはおすすめです!

◆中国の文章に強い「白猫」
中国産だからこそ、OCRの精度が高めです。
カメラの機能でいきなりOCR(文字認識)ができるため写真データでスマホ容量が圧迫されないのが魅力。
見開き2ページまとめてのスキャンも可能。

appleの審査を信じているのですが、セキュリティが心配なので、個人情報の入っている書類は絶対スキャンしないようにしています。
今のところ変な挙動をされたことはないです。

私は年季の入ったApple信者なので、スマホはiPhone、PCはiMacを使っております。なので、このスキャンしたテキストデータをiPhoneでコピーしてMac側でペーストすることができ、やりとりがシームレスで大変便利です。

別のOS間でコピペするときはもういっそスマホ内でGoogleドキュメントにペーストし、デバイス間で共有するなどがおすすめかもしれません。

【方法2】カメラ機能で撮ったページの写真や、スクショなどの画像をまとめて【Googleドライブ】にアップし、写真データを【Googleドキュメント】で開く。

googleドキュメントには写真からOCRする機能があるのでそれを利用する方法です。以前は縦書きに対応してなかったのに今はできるようになったんですよね!

この方法のデメリットとしては画像ファイルがかさばりますね。他にもOCRアプリはあるので、色々ためしてみてください。

STEP2:文章を整形しつつ、OCRミスがあれば手書きツール(IMEパッド)を使って補完する

読み込んだ文章は改行がなくなっており、また紙からのスキャンの場合、時々裏のページの影を拾っていたり、余分な文字があったり、OCRミスがあります。

会話文、句読点に沿って適当な所で改行を入れたほうが、翻訳ツールに入れた時に精度が上がるので、まず改行して整えていきます。
そのなかで、紙とざっくり照らし合わせながら、余分な文字を削除したり、うまくスキャンされなかった文字(半が牛になるとか、画数多すぎてうまく行かない文字とか出てきます)を補完します。

便利なWebツール「手書き中国語 繁体字・簡体字入力」

スクリーンショット 2021-08-15 16.50.45


こちらのWebサイトで手書きし(マウスなのですごくおぼつかないのご容赦)、変換候補からテキストをピックアップしています。自力で魔翻訳しているとこのサイトめっちゃありがたいので今すぐブクマ推奨です。

Windowsユーザーは多分IMEパッドでも入力できると思いますよ。私はMacなので色々めんどくさいのと、時々iPadでも翻訳作業してるのでwebツールのが便利だなと思っています。

STEP3:翻訳ツールに整形したテキストを流し込む

まず翻訳ツールのご紹介から。
個人的にそれぞれアプリ版が微妙すぎて、web版しか使ってないです。
(URLをご利用のwebブラウザで開いてそのまま使う方法)
DeepLはアプリでもWebでも使い勝手に変わりがないです。

▼主力:小牛翻译
精度が高めで、かつある程度柔らかい表現が多い印象です。読みやすいと思います。

▼主力2:有道翻译 
精度高めで、
小牛さんと有道さんでだいたい事足りるかなと思うくらい。

あと単語単語でどうなの?っていうところや確認したい所をここから下に続く翻訳ツールにも入れてみたり、辞書引いたりググってれば大体8割読める文章になる気がします。

有道さんは翻訳された文章が硬め。硬派ですね!

▼サブ:ChatGPT
読みやすい文章にしてくれるのですが、エッチなのはいけないと思います!って言ってくるため、健全なパートしかお願いできません。

単語を調べるときに訪ねたりすると解説してくれるのでお助けツールにもなりますが、ChatGPTの返答が必ずしも正しいわけではないこともあるため注意が必要です。

https://chatgpt.com/

▼サブ:DeepL先生
DeepL先生は一文が改行されないまま長いと省略しがちなところが玉に瑕ですが、かなりなめらかな文章になる。省略されてると思ったら句読点での改行を増やし、細切れの文にすると取りこぼしがない。

DeepL先生は翻訳文が「適度にやわらかい」ところが好きです。読みやすい。
あと濡れ場になると途端に流暢になります。

▼最近の言葉にも敏感?:百度翻訳
百度は辞書サイトもあるため、連携しているとことが強みだなと思います。今っぽい言葉には強い感じがしますね。
なぜかリンクカード禁止されてるっぽいのでコピペしてください…。

https://fanyi.baidu.com/

STEP4:複数の自動翻訳をみながら日本語として整え、解釈していく。翻訳がうまく行かない単語は検索したり、辞書を引いて潰すか、スルーする。

私は後からまとめてじっくり読み返したいと思って、日本語の文章として自然になるように整えています!

Tips:キャラクターの名前が引っかかってうまく行かない時は「他」に置き換える

キャラクターの名前を困った感じで翻訳ツールが拾っちゃう時あるので、そういう時、代詞に置き換えると結構うまくいきます。

他…彼
她…彼女


なので、適宜使い分けてうまく文章を翻訳ツールが飲み込みやすいように整形するのがコツです。
魏無羨他とすぐ後ろにつけるだけでも大分マシになりますね。

Tips:検索・索引するときは簡体字のほうが検索結果が多い

Googleで検索する際や、百度の辞書など索引する時、繁体字より簡体字のほうが引っかかる件数が多いので、変換して検索するのおすすめです。

Tips:おすすめの辞書サイトリンク集

googleで単語を検索したり、中日辞典で基本的には調べますが、出てこない単語や表現はいっぱいあります。
そんな時下記リンク先活用してみてください。

◆まずは基本の中日辞典

◆汉语词典

成語や熟語など、かなり網羅されているので、気になる単語はここにいれてみてください。めちゃくちゃおすすめです。
エモと萌えの宝庫ですよ…!

◆北辞郎

ここもそこそこ使います。

◆スラングや、現代口語は百度で検索(baido.com)

百度は中国のGoogle的な検索エンジンです。
検索する時は「●● 什么意思」と入れます。
什么意思=どういう意味?です。

簡体字で検索するほうがたくさん出てきます。
解説内容を機械翻訳するとだいたい意味がわかります。

また、検索結果一覧で、「图片」タブを開くと、画像検索結果が出ます。
直感的にわかるイメージを掴めるのでおすすめです!

Tips:突然謎の記号「ボポモフォ」が現れたら

こういう謎の文字が出てきたらそれは台湾で使われている発音記号「ボポモフォ」だ!

画像3

私はwikiペディアのボポモフォの記事を参照してコピペし、スキャンでうまく拾えないボポモフォを正しいテキストデータにしています。

次にボポモフォからピンインにして、ピンインで検索して逆引きするのがいいと思うのですが、正直この工程、中国語全然ちゃんと勉強していない者からするとかなり難易度高いと思うのですよね……。暗号を解こうとしている気分ですよ。

諸先輩方には、他言語(英語など)の翻訳されたテキストから同じ部分の文章をみて推測するという方法もあると教えていただきました。

→最近ボポモフォそのままgoogle検索に突っ込んでますね。割となんとかなります。

困ったらTwitterやネットでこのボポモフォどういうこと!?って聞くのもいいと思います……!!