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【杉原記念館を守り隊 メンバーの想い No.3 西山】

杉原記念館を守り隊のはなです!

リトアニア・カウナスにある杉原記念館を存続させるためのクラウドファンディング(CF)を行う「杉原記念館を守り隊」では、こちらのnoteを使ってCFページでは書ききれなかった杉原さんやプロジェクトに対する想いを伝えていきます。

メンバーインタビューの3人目は、プレス担当として活躍する若手の西山です!

翻訳をするうちに興味が湧いた

は)どのようなきっかけでCFに関わり始めたのですか?
西)始まりは、同じ旅行会社に勤める三浦さんから動画の翻訳をしないかと声をかけられたことです。
私が外国語大学の英米学科出身なのを知って声をかけてくれ、そこから英語が得意な同期と手分けしてカウナスの杉原記念館の館長からのメッセージ動画の翻訳と編集をしました。
編集完了後、「これで終わってもいいよ」と言われたのですが、翻訳作業を進める中で杉原さんのことを勉強し興味が湧いたことと、勤務する旅行会社では新型コロナウィルスの影響で出勤日数が大幅に減ってしまったので、社会人として新たな経験を積んでみたいと感じていたこともあってプロジェクト続投を申し出ました。

は)現在はどんなお仕事をしているんですか?
西)主にプレス担当です。CFのページ公開にあたっては、CFの雛形や他の様々なプレスリリースを見て勉強しながらCFページの文章を作ったり、公開後は新聞社からの取材を受けたりしています。

新たに芽生えた「若い世代に知ってほしい」という想い

は)プロジェクトを進める中で感じたことや変化した想いはありますか?
西)強く実感したのは、若い世代がそもそも杉原さんを知らないということです。CFをする事になって、Instagramのストーリーで個人的に「杉原千畝を知っていますか?」というアンケートを取ったのですが、50人ほどの回答者(全員が20代)のうち7割以上が「知らない」と答えていました。
そういう私もCFに関わり勉強するまでは、彼の名前と命のビザを発行したという大まかな功績しか知らなかったのですが、若い人が知らないということは、後世に語り継いでいくことができないということになってしまいます。

このことに気がついてからは、CFとして目標金額を達成することも大切ですが、今回のプロジェクトを通して杉原さんのような人がいたことを自分のような若い世代にも知ってほしいと思うようになりました。

歴史を学ぶ「機会」の大切さ

は)若い世代が知らないのはなぜだと思いますか?興味がないトピックなのでしょうか?
西)うーん、そもそも知るチャンスがなかったのかもしれません。思い返せば私自身、高校でも、ホロコーストの講義を受けた大学でも、ユダヤ人の迫害については習っても杉原さんについて教わった記憶がないんです。
二度と繰り返してはならない悲惨な出来事を知ることはもちろん重要です。でも、映画『シンドラーのリスト』に登場するドイツ人のシンドラーや杉原さんのように、困難な時代にあっても人道を貫いた人もいたということも教えてほしいなとも思います。
学生に対して学校で習わないことを知ってくれというのは難しいですし、社会人になってからは自ら学びに行かないと知識は広がりません。ですから、歴史を語り継いでいく上では、まず知る機会があることが重要だと思います。

は)これまでインタビューした2人と異なり、現地には行ったことがないという西山さんですが、プロジェクトに関わり知識が深まる中で「自分と同じような若い世代に知ってほしい」という新たな意義を見出してくれた頼もしい若者でした!

皆様のご支援のお陰で毎日新聞、毎日小学生新聞に取り上げていただき、小学生の支援者もメッセージをくださいました。若い世代にも、確実に取り組みが広がっています!

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