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#ひとり親をみんなで支えよう 長友佑都選手と共にひとり親家庭支援プロジェクトを立ち上げた背景とは

2月末に突然の一斉休校要請が出され、4月7日には緊急事態宣言が発令。自粛要請の影響で休業や倒産に追い込まれる企業も増加の一途をたどっています。医療崩壊が危ぶまれ、尊い命を繋ぐための医療現場への支援が多く実行される中、同時に深刻な環境下にいる人たちもいます。それが、ひとり親世帯です。

日本のひとり親家庭の相対的貧困率は50.8%で、先進国で最悪のレベルとなっています。

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日本のシングルマザー世帯数は推計によると約123万2,000世帯で、その中で20代のシングルマザーに限定すると約8割が貧困状態と言われております。

※出典:しんぐるまざあず・ふぉーらむ シングルマザーの現状 https://www.single-mama.com/status/

もともと経済的に非常に厳しい状況にもかかわらず、ひとり親家庭は新型コロナウイルスの影響により更にダメージを負うこととなりました。認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむの調べによると収入減、そして収入がゼロになった人も12%います。

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「明日子どもに食べさせるご飯がない」、「自分は2日に1度の食事のみ」といった声が支援団体に連日寄せられています。

特別定額給付金の給付など、国は懸命に支援を整備しようと尽力する一方で、必要な支援が迅速に届いているとは言い難い状況があります。

今、新型コロナウイルスの影響を受けて更に辛い状況に立たされたひとり親家庭を、全国のひとり親支援団体が懸命に支えています。しかし、日本においてひとり親家庭を支える基盤は整っておらず、支援をするために必要な人員や資金に限りがあり、急激に増えるニーズに対応することが難しい状況です。このため、長友佑都選手と認定NPO法人フローレンスは、全国のひとり親家庭や経済的に困窮する世帯の支援に取り組む支援団体とタッグを組むことで、より多くの方に必要な支援を届ける体制を強化していくことといたしました。

いま必要なひとり親支援とは

フローレンスでは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響下で子育て家庭のリスクを把握するため3月と4月に10,000規模の全国アンケート、ひとり親家庭に特化したアンケート調査を行いました。

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※出典:認定NPO法人フローレンス 一斉休校に関する緊急全国アンケート(詳しい結果はこちらからご覧いただけます)

ひとり親家庭からの回答は約1000件ありましたが、ひとり親世帯では「とても困っている/困っている」が73.4%、世帯年収300万円未満の家庭では「とても困っている/困っている」が75.2%であり、ひとり親世帯と貧困家庭において困り度が、一般の平均よりも高く出る結果となりました。

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また、フローレンスの病児保育を利用する「ひとり親会員プラン」利用者に実施したニーズ調査結果によると、コロナ影響下で必要としている支援は【食品や物資の配給】【保育等育児の頼り先】であることがわかりました。

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※出典:認定NPO法人フローレンス ひとり親プラン利用者向け緊急アンケート

現状は収入の減少による食料や物資のニーズが高まっていますが、コロナ禍においては感染封じ込めのための施策が状況によって変化するため、刻々と変化するニーズに対応し、ひとり親家庭の現状、課題を受けて、ひとり親家庭や経済的に困窮する世帯の支援に取り組む全国団体と協働し、迅速に必要な支援をお届けします。

ひとり親はコロナに関わらず厳しい

ひとり親をとりまく課題は、日本の歴史上なかなか支援制度が整わなかった分野です。
こども達やひとり親の皆さんを支援する一方、こどもたちやひとり親の言葉、実情を社会に届けるという両面の作戦をとっていかなければならず、引き続きひとり親支援の現場でリアルな声とニーズに寄り添っていきたいと考えています。

ひとり親支援プロジェクト「#ひとり親をみんなで支えよう」特設サイト


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