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廃炭鉱のsdgs

イギリスの廃炭鉱が再生可能エネルギーとして注目されています。

イギリスの政府機関によると、国内の住宅の約4分の1が、国営の迷路の様な廃炭鉱の坑道の上に建っています。

この何十年間も使われていない坑道は地下水によって満たされています。この坑道の地下水が地熱によって温められて1kmの深さでは45度のお湯になっています。

このお湯は推定20億立方メートル(霞ヶ浦2杯半)の量があると推計されています。この豊富な温水を再生可能エネルギーとして利用します。

温水を使って水よりも沸点が低い代替フロン(沸点15度)等を加熱し、蒸気を発生させタービンを回して発電します。発電が終わり温度が下がった温水は坑道に戻されると、比重の関係で深く沈み再度地熱により温められます。

さらに温水を使って冬場の暖房が可能ですし、夏には冷房にも活用することができます。

温水を冷房に使うには「吸収式冷房方式」を利用します。仕組みは以下です。
1. 水が蒸発する蒸発熱で冷房

2. 蒸発した水が吸収液に吸収される(臭化リチウム)

3. 水を吸収した吸収液をボイラーで加熱し蒸気と吸収液に分離

4. 蒸気を冷却し水に戻す。
この3番の工程で温水を活用します。

化石燃料のひとつで、非常に多くの二酸化炭素を排出する石炭を産出した廃炭鉱が再生可能エネルギーを生み出すという構図が非常に面白いですね。

発想や工夫次第では、地球や世の中の無駄な物は無くせるのかも知れません。StaySDGs!!
#sdgs  #廃坑 #再エネ

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