深川製磁のブルーチャイナシリーズ|月15万円の自炊日記#143
FUKAGAWA-SEIJI The House
土曜の朝。
私にしては早く起き、11時過ぎに家を出た。
季節の変わり目は服装選びに難儀するが、案の定、変なコーディネートになってしまい、駅で後悔した。
一つずつのアイテムはおかしくないのだが、全体バランスが悪く、時代遅れ……。
ダサいが仕方ない。
今日の目的は『FUKAGAWA-SEIJI The House』。
先月、出張のついでに博多の路面店に立ち寄った際、店員さんにお勧めされた六本木の店舗。
サムネイル画像にあるブルーチャイナの小鉢がかわいいので、シリーズで集めたくなってしまった。
なんでも、六本木の旗艦店は、マンションの1室にあり、インターフォンを押して、オートロックを解除してもらう仕組みらしい。
店内を数分彷徨き、目的のブツを探す。
どうやら一部しか展示してされていないようだ。
こういうシチュエーションで(自称)コミュ障の私の頭は何百回転もしながら次のアクションを考えている。
店員さんはつかず離れず、最適な距離感をキープしてくれているが、あまり長居するのも気が引けるので率直に要望がを伝え目的の『ブルーチャイナ』シリーズを出していただいた。
※写真は撮っていないので、どんな器があるのかはこちらで確認を。
Webやカタログに掲載されていない企画ものもあって、まあ素敵!
こんなことされたらどれにするか迷ってしまうのだ、迷ったとき、立ち戻るのは「この器に何を盛り付けるかな」というイメージ。
何度も器を手にとっては、普段の食生活を思い浮かべる。
結局、小1時間ほど悩み、3種類の器を購入。
本当はもっともっと店内を見て回りたかったが、変なコーディネートでなんだか落ち着かず(女性ならわかってくれるはず)、目的を果たして、さっさと店を出た。
帰りの日比谷線の乗り込み、ニヤニヤしながらカタログを眺めていたら、一駅乗り過ごしてしまった。
母との電話
戦利品の開封は明日に持ち越し、この日は昨晩の残り物の白ワインを飲みながら、残り物をつつく。
8時ごろ、久しぶりに母から電話があった。
ここ2-3か月、何度もかけていたのだが、スマホの使い方がわからない母は、着信履歴にめったに気づいてくれない。
相変わらず一方的な脈略のない話をしているが、より一層耳が遠くなったので、私が怒鳴るようにしゃべらないと聞き取ってもらえない。
一言しゃべるたびに、「え? え? え?」と聞き返してくるので、めんどくさいが、意地でも補聴器はつけないと断言しているので、辛抱強く話しかける。
気が短い人は高齢者に優しくできない。
内容のほとんどは既出の情報であるため、あまり真剣に聞いてはいないのだが、母は、時々、衝撃的なことを口走ったりする。
今日は、新卒で入社した会社の同期の女性の話を聞かされた。
彼女は新興宗教にはまっており、数十年にわたりやんわりと母を勧誘していたらしいのだが、まったく反応がない母にしびれを切らし、絶縁ととれる手紙を送ってきたそうだ。
そういえば、「同期のEさんがね~」とよく話していた気がする。
宗教団体のパンフレットに添えられた手紙には、母の欠点が書き連ねてあり、普通なら憤慨しそうなものだが、「すごい当たってる」と感心したとのこと。
母はこんな性格だから、こんなに長い間勧誘されていたのに入信せずに済んだのかもしれない。
フォカッチャを載せてみる
翌日曜日、荻窪まで食品や日用品の買い物に出かけた。
昨日買った器にフォカッチャを載せてみたかったのだ。
私はトマト味の料理が好きなので、トマト缶を常備していたが、最近はしばらく使っていなかった。
久しぶりにトマト缶で作ったチキンのトマト煮は美味しくなかった。
肉もハーブもケチらなかったし、白ワインも入れて煮込んだのだが、トマトが絶望的にマズい……。
缶詰が劣化したのか、味覚が変わったのか、とにかく、トマトのいやーな雑味だけが残った。
美しい深川製磁の器にふさわしい料理ではないので、次はリベンジしたい。
カプレーゼ、カルパッチョ、麻婆豆腐、唐揚げ、クレソンのサラダ。
何を載せようか、あれこれ想像している。
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