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リオデジャネイロ滞在記⑧ファベーラ(貧民街)に行く
ファベーラ(貧民街)に行く。
リオデジャネイロの危険な場所ランキングがあるとすれば、堂々の第一位がファベーラ(貧民街)だ。
観光客が迷い込んで銃で撃たれたという話も聞くし、ブラジル人の格闘家が盗まれたバイクを取り返そうとしてファベーラに向かったら殺されたというニュースもあった。
なのでブラジルへ出発するまでは危ないから絶対行かないと心に決めていた。
でもやっぱり行く、せっかくだから。
というのも、ポルトガル語の学校に学生向けのファベーラのツアーがあって、参加した友達に聞いたところ何も問題なかったという話を聞いたからだ。
授業終わりにツアー参加者が集まり、ファベーラ育ちのガイドと一緒に行動する。
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今回訪れるファベーラは、VIDIGAL(ヴィジガル)という名前のファベーラだ。
都道府県に各々の名前があるように、ファベーラもエリアごとに名前が決まっている。
ファベーラにも情勢が不安定なファベーラと平穏なファベーラがあって、VIDIGALは安全な方なのだとか。
観光客がもたらす利益でファベーラの経済が成り立っている部分もあるから、持ちつ持たれつの関係らしい。
写真を撮るのは可能だけど、ドラッグの売人や銃を持っている人は撮らないようにと注意を受けた。
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ファベーラの中にパトカーが停まっているのは、その地区のファベーラが政府から認定を受けた証しなんだとか。
認定されると国の公共サービスを受けることができて、住所を発行することもできるらしい。
ただ警察はできるだけ対立を避けるためにドラッグの売人とは距離を置いているとのこと。
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ファベーラにも学校や病院があって、生活に必要な環境は整っている。
病気になれば薬がもらえるし、ワクチンもちゃんと打っていると聞いた。
しかし、ファベーラで働いている医者はファベーラ出身の人なのかと質問したところ、どうやら出身ではない外部の人が医者として働いているらしい。
教育の質の差なのか経済環境の差なのかはわからないが、ファベーラの環境で医者になるための教育を受けるのは少し難しいのかもなと感じた。
(知らないだけなので、実際にファベーラ出身の医者がたくさんいたら申し訳ない)
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ファベーラにはファベーラのルールがあり、それぞれの地区の文化がある。
観光客が1人で歩くと危険なのは間違いないが、想像以上にみんなただ暮らしてるだけなんだなと感じた。
いつも歩いているリオデジャネイロの市街地とは完全に別の領域で、空気感もかなり違う。
それでもファベーラを実際に体験できたことが嬉しかった。
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