本気の泣き真似をした話
とある日常の何気ないシーンに憧れている。
母「お母さんにも一口ちょうだい!(ニコッ)」
子「いーよー!(ニコッ)」
これ。これをやってみたかった。
しかしうちではこうである↓
私「クッキーちょーだい!(ニコッ)」
息子①「やーーー!(逃げる)」
息子②「バリバリバリバリ!(食べるスピード加速)」
そう、絶対にもらえないのだ。
うちの双子たちは嫌いな食べ物こそこちらに食べさせようとするが、クッキーなど、自身の好物を食べている時は決してお裾分けしてくれない。
なんならクッキーに飽きていそうな時ですら決してもらえない。(なんで?)
優しく頼んでもダメ。軽い泣き真似をしたこともあるが、「えーん!」っとやってみても効果はなかった。
私は考えた。どうすればこの双子からクッキーをお裾分けしてもらえるのか…
そうか、きっと前回は泣き真似に緊迫感が足りなかったのだ…
私の行き着いた答えはこうだ。
えげつないほどの泣き真似をして同情を買おう。
なんと発想の貧困な親であろう。すまない息子たち。だがしかし、思いついてしまったからにはちょっとやってみたい。
さすがに義両親の前で本気の泣き真似は考えものだ。日中どちらかは必ず家にいるし、なかなかチャンスがないな…と思っていた矢先、なんと昨日、そのチャンスが巡ってきた。
たまたま義父、義母、息子②がそろって外出している中、居間には私と息子①だけが残されていた。
このチャンスを逃す手はない。
息子①「クッキー!!」←ナイスタイミング
私「クッキー!!!そうね!食べよ!!今日ちょっと多めにあげるから!ね!!」
息子①がクッキーを3枚食べたあたりで、おねだりを開始。
私「いーなー、お母さんもお腹減っちゃったなー、おいしいクッキーお母さんも食べたいなー??」
息子①「???(ちょっと日本語よく分からないんですって顔で食べ続ける)」
私「クッキーを、下さい。(敬語)」
息子①「やだぁーーー!!(食べ続ける)」
私「えーん!!(泣)」
息子①「めぇーーー!!」←やぎのモノマネされた
さすが一筋縄ではいかない…私はいよいよ渾身の泣き真似を披露することにした。
私「うぇーーーーん!!!!息子①が死ぬほどクッキー持ってるのにお母さんにくれないよーーーーーー!!!うぇーーーーーーん!!!!」
息子①「・・・」
私「そんな目で見ないでよーーー!!クッキーちょーーーだいよーーーーー!!!(泣)」
想像して欲しい。私はこのセリフを叫び散らしながら完全にこのポーズで床に転がってジタバタしているのだ。
義両親が帰宅したらたぶん通報される光景だった。
さて、お菓子ごときで床に泣き崩れジタバタしている母に果たして息子①はクッキーをくれるのか…
食べかけを床に投げつけられた。
でもめっちゃキレイな食べかけだったから思わず写真を撮った。やるじゃん息子①。←親バカ
さて、マジの泣き真似。やってみた感想だが、
そんな目で見る!!?ってくらい冷たい目をした息子に、食べかけのクッキーを床に投げつけられるプレイが嫌いじゃなければおすすめだ。
ちなみに、私の心はバッキバキに折れたので、
もう二度とやらないと思う。
人の金で美味しいお茶が飲みたいです。 (こうゆうところがホントにダメ)