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北欧の文化を育む聖人たち

2ヶ月ぶりの聖地。上野駅を降りて富士そばを左折すると遠くに見える聖地を示すあの真紅の灯り。あ、松本ホテルではないですよ笑 北欧ね。

北欧の魅力は語ればキリがないのだけど、サウナエリアに限って話してみたい。

まずはサウナ。しっかりと熱い105度。サウナの目的はなんと言っても芯温を38℃以上に持っていき免疫効果を高めることだと思う。それが心身共にととのうということ。このしっかり熱いはシンプルに素晴らしい。

しかしただ熱いだけだと皮膚が痛い。いわゆる昔のタイプでイケてない。セルフロウリュができることがとても大切。スタッフがいない時間帯も客が自ら湿度を保つ。特に北欧の客はレベルが高く、誰ともなく湿度が下がる前にこの室内環境をロウリュで保全する。サウナ力の高い客がまた北欧の魅力だ。

そして水風呂この日は14℃。しっかり冷たい。シンプルに冷たい、これも重要。水風呂は皮膚を引き締め、体内の熱を逃がさないことが目的。それがあまみの作り方でもある。

そして外気浴場がまたいい。壁に囲まれているので風に吹かれて不必要に寒くなることがない。それでいて外気温でしっかり休憩ができる。この環境こそが外気浴に最も適していると言える。

しっかり熱く、しっかり冷たく、最高の外気浴環境。シンプルだけど三拍子揃った施設となると意外に多くない。揃っていても公衆浴場でマナーが悪かったり。

そして北欧の最大の魅力は客のレベルの高さ。仕事のうるさい奴もほぼいないし、いてもすぐにスタッフが厳重注意。セルフロウリュで湿度保全するし、水風呂前もしっかり汗流したりと、当然のことだけどみんなサボらない。これは北欧スタッフのみなさんの文化作りが素晴らしいからだと思う。

スタッフの方はいつも風呂場の壁から蛇口からとにかくあらゆるところを磨きまくっている。お世辞にも新しい施設とは言えないから経年劣化はしているのだが、しかし不潔ではないのだ。古いけどとても衛生的なあの感じに人の温もり、サウナ愛を感じるのだ。

確かなサウナ環境のセッティングと、聖地北欧の文化を育む人たち。まさに彼らは聖人だ。

他の追随を許さない名サウナだと思う。感謝だ。

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