幸せについて本気出して考えてみたで、号泣した話。

ポルノのライブに気がつけば13年間通ってた。『ポルノグラフィティがやってきた』からライブに参加しはじめて、最低1公演はどのツアーも見てきた。(BFは行けなかったけど)

その中で、シングルは多く演奏されて

「嬉しいけど!嬉しいんだけど!なんかもっと!レア曲!」

と思ってしまうのは皆さんに覚えがあるはず。
幸せについて本気出して考えてみた は自分の中でいわゆるそういう曲だった。なんかどのライブに行っても聞いている気がする。統計を取ると実際そうではないかもしれないが、キャッチザハネウマの映像を、朝と夕方に毎日見てた時期があって、そのせいかもしれない。

しあわせについてほんだーしてー

はいはい、考えてたんでしょ。

塩対応。

もし、仮に今回のツアー参加前にネタバレを見ていたら、今までと同じ立ち位置のままだったと思う。

久しぶりのポルノのライブだった。
今回のツアーは、やっぱりコロナとは切り離して考えられなくて、「お腹すいたね」「朝起きるの辛いね」と同じレベルで「コロナどうなるんだろう」と誰もが思う。
感染リスクが少し気になりながら、一人一人が予防して集まれたそれぞれのライブ会場。

ここにいる誰が、小僧の頃イメージした、壮大な人生プランにコロナを予測できようか。

そんなことを、2曲目に演奏された、幸せについて本気出して考えてみたを聞きながら考えていた。

それぞれのライブのタイミングで、ライフスタイルの中に潜む、弱さとか辛さとか、そういうのひっくるめた上で、背中を押してくれる彼らの楽曲とパフォーマンスは、必要なのだ。ほぼライフラインになりつつある。

それでも、幸せについて本気出して考えてみた結果、コロナでライブ自体がなくなる。音楽そのものに影が落ちる。死ぬまでコロナが終息しなければ、ライブにもう行けないかもしれない。

暗闇だった。

目の前の景色に追いつくのが精一杯で、ポルノのことを考えない時間が続いた。音楽も前より聞かなくなってしまったな。幸せについてなんて考えても、結局コロナがある限り、世界は動かなく、会社と家の往復なんだろうな。

なんだかとてもつまらなかった。

それでも、ライブが発表されたあの日から、その日を目標に過ごしてきた。久しぶりのツアーなのに、ネタバレをしないファンは本当にすごい。ライブ終わりにネタバレしたくなっちゃうじゃないですか。なので私は、ポルノファンじゃない人に、永遠と話す。多分聞いててもつまらないだろうな。まぁ、しばらく黙って話を聞いてくれ。

ステージで演奏する2人に。
支えるバンドに。
ボディで返すお客さんに。

その全てがあわさった光景を見た時。
泣いた。

ライブができているという現実が信じられなくて、それでも今ここにいる。

幸せについて本気出して考えてみた。
いつでも同じところにたどり着くのさ。

そこは、やっぱりライブだったんだな。

これからコロナが終わるなんて到底思えない。オミクロンも徐々に増えてきて、年末年始に重なり人の流れは増える。
またしばらく、ライブが見れないかもしれない。

それでも、私たちは幸せの場所を知っている。幸せのひとつの形を知っている。だから、きっとその時まで大丈夫だ。

いつか夢の出口で待っていて

のドリーマーでさらに泣くのは、また別の話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?