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平成いそきんトリオ

エビ中にハマっている。
もうこの書き出しを始めてから時間がたち、「最近エビ中にハマってるからこれからエビ中の話をしますよ」という前置きで言っていたが、今となっては「寒くなってきたけど最近どうよ?」位の意味合いである。
最近どうよ?

私の最近は「マジか...」である。

柏木企画に行ってきた。

卒業してしまう、柏木ひなたの企画公演。
メンバーを招き、それぞれの公演内容が用意されていて、1回目に当たる「35710」はもう凄かった。凄かったというか、コアがコアすぎてセットリストの半分も知らない曲だった。オタクのツイートを見てると、デビュー前から追いかけてる人達には、涙が出るほど豪華だったらしい。私はこの公演に言っていないので、言った人たちの感想を読んで欲しい。

私が参加したのは「101112」公演。
柏木ひなた 中山莉子 そして私の推しである小林歌穂さんか出る公演だ。

前回コアな楽曲が詰め込まれた流れがあるので、今回もかほりこ加入より後の楽曲が連投されると予想はしていた。
今回は2階後方からの観覧になる。前回の春ツアーと近い座席。

バタフライエフェクトが聞きてぇ...バタフライエフェクトが聞きてぇ...と戯言のように呟いていた私は、無事に最初のブロックでくたばる事になる。

1曲目のダイビングからバタフライエフェクトだ。

めちゃくちゃかっこいいのに何故か干されている。かっこいいのに
かほりこが加入して初めてのシングル。
イントロがなった瞬間に、頭を抱えてしまった。
当たり前だが、歌が上手い。音源よりしなやかで、めちゃくちゃ伸びる。
バタフライエフェクトとかカルマとか、達観した価値観を当時のメンバーが歌うことで起こる化学反応も好きなんですけど、大人になったメンバーか歌詞の意味を少なからず汲んで、感情入れるのはめちゃくちゃかっこよかったです。
あと、アウトロにあるブレイクに合わせて動く小林歌穂さんが、曲の中に入ってる感じがしてめちゃくちゃ良かったです。

MCに入り、舵とる人間がいないので左いそきんに振り回されてるのが、めちゃくちゃ良かったです。はい。
小林歌穂さんのオタクは沢山いるけど、私は左いそきん触手TOとしてやっていきます。よろしくお願いします。

その後の、青い青い星の名前はずっと聞きたかったけど、何故か自分が行くライブでやらない曲。やっと遭遇出来た。
柏木ひなたさんの歌のうまさが光るというか、「え...歌上手くね?」と「仕事...行きたくなくない?」位当たり前の事実に驚いた。そう。歌が上手いし、仕事には行きたくないんすよ。

以前も描きましたが「砂漠に染み込んた雨は~」の下りの小林歌穂さんがすごく好きでして、主役登場感があってニチアサ見てるみたい。
青い青い星の名前は、ほんとに希望に溢れる曲で普段でもよく聞きますが、本人たちが目の前で歌うと、光が強すぎて直視出来なかったです。

ライブが進むにつれ、3人に対する「好き」が限界を突破してしまい、その後のことをほぼ覚えていないので、ここから先は覚えてることを掻い摘んで話しますが、アイマネが聞けて本当に良かった。

エビ中にハマってから、小林歌穂さんは飛び抜けて特別で、しんどい時に限ってエビの楽曲を聞いて過ごしました。その中で、小林歌穂さんのパートは、背中を押されたり、踏みとどまるストッパーになって、ここ数ヶ月の中でいちばん感謝している。
その踏ん張り時に聞いてた曲がアイマネで、音源だけでも大概涙腺に来るんですが、ライブで見れるなんて思ってなかった。
「君の痛みを2分の1にしてあげるよ」という言葉が、物理的に預けている訳でもないのに、心が軽くなって次に繋がる。なんだか、アイドル楽曲として珍しく、自分の中で正しく作用してる曲です。

僕のモチベーションは
君の声 君の笑顔 君の言葉

ほんとにその通りで、エビ中に対する感謝が溢れてボロボロ泣いてしまいました。これが4曲目なので、この先涙腺ガバガバになったのは覚えてる。その涙の理由は後ほど。

リフレインが、ずっとのしんみりしてる流れから、「でかどんどんでん!」の3人のラリー。
でかどんどんは春ツアーでも聞いていたけど、3人でめちゃくちゃ迫力がある「でかどんどんでん!」でスタートを切れることにびっくりしたし、めちゃくちゃかっこよかった。
小林歌穂さんも言っていけど、エビ中のパワー系の声は、ほんとに心震えてしまう。

結ばれた想いのラップパート。
曲中の滑舌が良くて、リズム感が良くて、儚さとそこはかとない哀愁がある小林歌穂さんが、ラップできないなんてもう言わせねぇ
ラップを小林歌穂に振ってくれ!頼む!運営!積むから!!!

チュパカブラで誰よりも気合いが入ってて、超楽しそな3人。チュパカブラもちゃんといい曲だよ。

フォーエバー中坊もずっと聞きたくて、中山莉子の生誕祭で披露されたのを知って、下を噛み口の中血まみれになるくらい聞きたかったんですけど、無事に回収出来ました。
「エビ中やっててほんとに良かったな~」の歌詞がずるい。捻りもないしそれ以上の価値を持たないのだけど、その価値の天井が見えない。

私が感じた価値も大概だが、ファミリーが感じた価値も、メンバーが感じている価値も、柏木ひなたが感じている価値も、共通でありながら重さが違って、その比重が愛おしかった。

ラストのたまげた恋のエルニーニョは、動画で何回も見てたし、これを聞きに来ているオタクが多かっただろう。その中の一人が私だ。
ユニット曲なんだけど、本当に楽しくてザッパァァァンの小林歌穂さんが回収できる貴重な曲。
私の中で、オーシャンズガイドは見れていなかった時期なので、見れるなんて思ってなかったから嬉しかった
セットリストを見返して気がついたのだけど、ダイビングで幕を開けて「海底から愛をこめて」の歌詞で幕を閉じるライブとしての構図が美しいなと思った。

ライブは幕を閉じ、生写真の撮影オフショットが流れる。カメラに向かって表情を変えるメンバーに心臓が追いつかない。美しすぎませんか...その美しさで動くんですか...
ミケランジェロとか比じゃないですね。だってこっちは動くんだからさ。

りこさんのサイン出ました

その後、アンコールが始まったんですが、様子がおかしい。「No.3」のコールと共にひとりステージに飛び出してきた。
2階席だからお顔までよく見れなくて、「誰?りこちゃん?」と思ってたんだけど、「No.5」で出てきたのが、安本彩花さん...(髪色でわかった)

パニック!脳の処理が追いつかないし、出てくるなんて聞いてないし、美怜ちゃんも出てきてるし、最初に出てきたのはやっぱり真山だった。

私も大混乱なのだが、周りのオタクもザワついていて、そのザワ付きの中シンガロンが始まる。
初めて6人でスタートを切った曲。自分が1番聞き馴染みがあるパート割り。
3人の企画もめちゃくちゃ楽しかったし永遠に見たかったけど、6人になった時の無敵感が半端なかった。ドラクエで言う天空装備がフルで揃った状態。
個人的に真山の声に安心した。

真山
安本
星名
柏木
小林
中山

この6人がエビ中だった時期があり、この6人だけがエビ中だった時期があった。

私がエビ中にハマった時期には、妹メンバーたちが入っていて9人の形が出来上がっていたのが、私は6人で登り詰めたPlaylistというアルバムがめちゃくちゃ好きだったし、いつか6人のライブが見たいと思っていた。
しかし、それを言葉にするということは妹メンバーたちや、オタクにとっていい気分ではない。発信力などないけれど、SNSは誰の目に触れるか分からないし、それは野暮な事だと思っていた。

それが、今6人だけでライブをしているという現実が呑み込めなかった。もう無理だった。
シンガロン楽しすぎたし、prideの武道館の映像が蘇ってきた。
そう、冒頭の「マジか...」はここである。

6人当時も大概やばいんですけど、その後のhistoryがとにかくやばかった。

historyは歌詞をメンバーが出し合って組み立てられた曲。だから飾りのないストレートな歌詞が刺さる。刺さらない歌詞がない...

オタクやらせてもらってますが、こんなに

出会ってくれてありがとう
見つけてくれてありがとう

が刺さらないオタクはいないんだよ。

メンバーが目配せをして、泣きそうなひなたが真山が指さして笑ってたり、かほりこが子供みたいにじゃれて、6人の関係性がこの曲の中に詰まってた。
書きながら泣きそうだ。助けてくれ。俺は今出勤中の有楽町線の中なんだ。

出会ってくれてありがとう
見つけてくれてありがとう

はこちらも同じ気持ちで、周りから嗚咽が聞こえる中、最大限の感謝のぶつかり合いがそこにあった。

神様はいなくても
気づいてくれる人はいる

ってところ、小林歌穂さんが提出した歌詞って本当ですか?

その後続いた、ジャンプも星の数え方も響も記憶が無い。
今この場所のことを目に焼き付けることに、脳のスペックを全振りした。
頑張れ前頭葉。負けるな海馬。

全曲、リアルタイムでは追っていないけれど自分にとっても特別な曲ばかりで、例えばジャンプは、エビ中を好きになるきっかけの曲だし、響とかはもう聞けないと思ってたし、6人でやった7曲がめちゃくちゃ特別だった。

っていうか、7曲もやったの?
6人のライブに対してお金払ってないんだけど??振込先どこですか?

6人最後の曲がイッショウトモダチとかずるい。
あぁずるい。今日卒コンなのかな...

真山の「本当に。本当にありがとう」でめちゃくちゃ泣いた。
ひなたが歌えなくなるくらい泣いてて、それを囲むメンバーがいて、末っ子に戻っている瞬間だった。

何回も書くが、私は今年からエビ中にハマったので、6人時代のオタクたちに頭が上がらない。
しんどい時期に支えてくれたオタクがいて、それを語り継ぎ、noteやブログに残し、インターネットの海に放ったオタクたち。
私は、その流れ着いたボトルシップを何本も開けて、開けるたびにエビ中が好きになりました。
6人にとっての特別な6人を、もう見れないと思っていた6人を、私に見せてくれてありがとうこざいます。

「この6人が」と繰り返し、MCで言っていたひなたにとっても、メンバーにとっても、オタクにとっても特別で、その特別が区切ることなく次のステップに進んでしまい、両サイドともに心残りだったんだな。
その、色んな気持ちが昇華される現場に立ち会えたことが、本当に嬉しかったです。

なり止むことなく、天井から降り注ぐ拍手と嗚咽の鼻水をすする音。
多分一生忘れることは無い。

この世界にはドラゴンボールも、スタンドもないし、言ってしまえば私の生活はアニメでもドラマでも映画でもない。
チラシの裏に書きなぐったような人生の中に、ドラゴンボールやスタンドに匹敵するくらいの奇跡を目の当たりにしてしまった。

今年の終わりも見え始め、卒業公演が近づいてきているけど、決まっているライブの全てが、エビ中にとってめちゃくちゃ楽しい思い出になりますように。

オタクやらせてくれてありがとう。

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