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教育虐待に関する取材を断った話


もうかなり前の話ですが、某テレビ番組で教育虐待について取り上げるので取材をさせてほしいと連絡をいただいたことがあります。私はもう10数年前からネット上やリアルで「親に学費を使い込まれた」「自分の希望でない高校に否応なしに入れられた」「やりたくない習い事をさせられたり、親の勝手な理由でやめさせられることもあった」という経験を話しているので、それを見てコンタクトを取ってきたのでしょう。話を聞くと「取材は対面か電話のどちらでもいいが明日で」という急なものだったのと、自分の意思に反する取り上げられ方をされたり、都合のいい編集をされて放映されるのは困るので断りました。

案の定「教育虐待は親が子供を心配するあまりに行き過ぎてしまった結果だ」と結ばれていて、取材を受けた方や教育虐待を受けた当事者は一体どう感じたんだろうかと思いました。

教育虐待という形にはいろいろありますが、多いのはやはり、子供が望まない勉強や習い事を無理やりさせる、勉強に口出しをする、親が勝手に課題や宿題をやる、親が望む進路を強いる、食事や娯楽、睡眠等の時間を削ってまで勉強を強いる、そして少しでも気に入らない、親の期待に応えていないと感じると虐待を加えるというものでしょうか。

それとは逆に、勉強なんかしなくていい、やらせないという教育虐待もありますね。子供が進んで勉強をしたいというのに邪魔をしたり、実力よりずっと下の学校へ無理やり行かせたり、学習に必要な教材、用品を用意してもらえないというもの。私のケースはこちらですが、もし私が例の番組の取材に応じていたら教育虐待について一体どんな風に結論付けたのか謎です。「親が子供を心配しすぎるあまりに~」というのはさすがに苦しくないですかね。うちの母は私の心配をしすぎるために授業で必要な笛を買ってくれなかったり、学費を使い込んだんでしょうか(苦笑)。