創作者のためのヘビィボウガン・リファレンス

ドーモ、ヘビィ・ニンジャです。
この記事を開いたということは、あなたは小説やイラストなどのモンハン二次創作をしている人か、あるいは二次創作をよく嗜むファンか、あるいはヘビィボウガンという単語に脊髄反射を起こしてリンクを踏んでしまった重度の重弩マニアのどれかだ。違いない。

あなたの作品にどのヘビィボウガンを出せばよいのか?問題

あなたの作風にもよるだろうが、これは結構大事な問題ではないだろうか?ボウガンはモンスターの至近距離〜超遠距離までのあらゆる射程から、多種多様な弾丸を撃ち出して攻撃する武器種だ。しかしながらネットに出回っている「ヘビィボウガンの情報」はクリア後環境での特定の銃/特定の最強戦法に言及するものが大多数で、実際のところどのくらいの種類の戦法があり、どんなボウガンが、どのような立ち回りに適しているのかをいちから調べるのは容易ではない。

作品にヘビィボウガンの使い手を出したい時、そのキャラクターがどのくらいの腕前(ゲーム換算の進行度)で、狩りのシーンではどんな役割を持たせたいのかによって推奨できるヘビィボウガンは変わってくる。(ガンナーにはサポート的な役割も持たせたいだろうし、古龍素材の最終強化武器よりも危険度2くらいのモンスターの武器を持たせたいこともあるだろう?)もちろんリアリティラインなど度外視し、単にカッコよさで選んだり、作劇場の都合として原典に無い性能を持たせることに何ら問題はない。かくいう私の作品でも、ヘビィボウガンの性能はほんの少しばかり誇張して描いており、無敵のシールドと破滅的破壊力を両立した究極の武器として登場させている。

前置きが長くなったが、つまり、創作作品においてある程度ゲーム本編に即した描写を行いたい場合、ヘビィボウガン選びに皆さんお困りであろうという推測のもと、ヘビィボウガン選びの参考文献を作ってみたということだ。最近の作品であるMHW&MHW:IとRiseについて、「ゲームの進行度」「取れる戦法」にフォーカスを当てていくつかのヘビィボウガンを紹介していこうと思う。
(画像は無いので、気になる武器があったら適宜実機なり画像検索などでシラベテネ!)


MHW

MHWは大前提として殆どのヘビィボウガンがめちゃくちゃ弱く、とてもじゃないが実戦では使い物にならない作品だ。剣士に例えるなら上位武器のくせに斬れ味橙〜黄色の武器ばかり、といったような有様であった。強化パーツの兼ね合いで終盤まで劣悪なリロードや反動とも付き合わねばならず、下位のうちは誇張抜きでマトモに弾が撃てるヘビィが無い。

これから挙げるヘビィは「ある弾に特化したヘビィ」であり、「その弾がマトモに扱える限られたヘビィ」でもある。

MHW(通常弾ヘビィ)

通常弾は、近距離から中距離まであらゆる射程から撃てる単発威力の高い弾だ。例えばモンスターの頭を狙うなら、横からでも、正面からでも、射線が通っていればかなり自由な位置から攻撃ができる。

パワーシューターⅡ
素材:汎用骨素材
作成時期:最終強化には古龍骨が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV2散弾、LV1麻痺弾・睡眠弾・毒弾・回復弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

パワーシューターⅡは特定のモンスター素材を使わない汎用骨素材でできたヘビィボウガンだが、驚くべきことにMHWに登場するヘビィボウガンの中でも最高峰の通常弾の射撃能力を有している。というか通常弾がマトモに撃てる武器が本当に無い。立ち回りとしては近距離〜遠距離までの自由な距離から単発威力に優れた通常弾をバンバン撃ち込む銃。至近距離では散弾や竜撃弾に弾を切り替えて攻撃ができるし、狙撃竜弾でモンスターをスタンさせたり、豊富な状態異常弾でごく簡単なサポートくらいなら難なくこなす。個人的な意見としてはごく一般的なガンナー像を体現するのに最も優れた銃であり、質実剛健で汎用性の高い武器、といった印象だ。

クロムアサルトⅡ
素材:汎用鉱石素材
作成時期:最終強化には古龍の血が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV1・2貫通弾、LV1・2徹甲榴弾、竜撃弾
特殊弾:機関竜弾

MHWの通常弾ヘビィとしてパワーシューターⅡと双璧をなすのがクロムアサルトⅡだ。こちらも鉱石素材でできた極めてシンプルなヘビィボウガンだが、パワシュと同等の通常弾の射撃性能を持つ。汎用性のあるパワシュと比較するとクロムは攻撃的な性能を持ち、通常弾による射撃の合間に徹甲榴弾によるスタンから機関竜弾で大ダメージを与える戦法を得意とする。反面補助弾に乏しく、麻痺や睡眠によるサポートは得意ではない。鉱石武器ということもあり、パワシュより冷たく、殺意の高い印象のある武器だ。

エンプレスカノン・冥灯
素材:ナナ・テスカトリ/ゼノ・ジーヴァ
作成時期:上位終盤
主な対応弾:LV3通常弾、回復弾、水冷弾、電撃弾、斬裂弾、睡眠弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

通常弾の装填数はパワシュやクロムより1発多いが、代わりに反動かリロード速度のどちらかが必ず劣る。特筆すべき点としては武器スキルとして弾丸節約が発動する。あの怪現象の描写ににチャレンジしたい方にはうってつけだ。

蛮顎重弩フラムテルマ
素材:アンジャナフ
作成時期:最終強化にはテオ・テスカトルの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3散弾、LV3徹甲榴弾
特殊弾:機関竜弾

通常弾の装填数はパワシュやクロムより1発多いが、代わりに反動かリロード速度のどちらかが必ず劣る…つまりは前述の冥灯と同じ装填パターンだ。反動は大きめだがLV3散弾が撃てて、徹甲榴弾からの機関竜弾コンボも使える。固有の見た目を持っている点も評価できるだろう。
☆創作向けTIPS:ヘビィボウガンのシールドは通常右側に付くが、この武器はなぜか左側に付くデザインとなっている。

ガイラアサルト・爆撃
素材:マム・タロトの鑑定武器
作成時期:マムに行けるようになってから
主な対応弾:LV3通常弾、LV3徹甲榴弾、LV3拡散弾
特殊弾:狙撃竜弾

大まかなスペック的にはパワーシューターだが、爆薬系の弾に対応していて、ブレがデカい。個人的には強力な爆薬系弾がある時点で純然たる通常弾ヘビィとしてはカウントしたくない(我儘)が、強力な武器ではある。

☆創作向けTIPS:この中では爆撃だけパワーバレルがついていない。MHWのパワーバレルは単なるデザインのひとつであり、いかにも弱そうな「パワーバレル無しヘビィ」が多かった。

その他
以上の武器は通常弾を5〜6発(装填拡張Lv3込みなら7〜8発)装填でき、反動とリロード速度にも極端な欠陥がないと言えるヘビィボウガンだが、一部「反動とリロード速度は優秀だが残念なことに装填数が少ない」というタイプの銃もあり、狭義ではこれも通常弾ヘビィに当たる。身もふたもない言い方をすれば浪漫武器だが、実用性が無いわけではない。ネロディアーカ、撃滅の砲火、ガイラアサルト・角がそれに当たる。詳細は割愛する。

MHW(貫通弾ヘビィ)

貫通弾はかなり射程が長いのが特徴だ。ヒット数を稼ぐ必要があるため、これを扱うガンナーは他の弾以上に位置取りに気を使う。残念ながらワールドではヒット数の稼ぎづらさとモンスター側の肉質分布の兼ね合いで活躍の機会に乏しい。アイスボーンで弾丸重化パーツが実装されるまでは、使用機会のかなり限られた弾丸となっている。

ダチュラブラスターⅢ
素材:上位プケプケ
作成時期:最終強化にはヴァルハザク素材が必要
主な対応弾:LV2貫通弾
特殊弾:狙撃竜弾

貫通弾はLV2とLV3の威力差が通常弾ほど極端ではなく、LV2は取り回しの面においてアドバンテージが大きい為、使い分けが成立する。ダチュラブラスターはプケプケ素材の上位ヘビィボウガンで、遠距離射撃強化パーツを積むことでLV2貫通弾の威力の少なさをカバーした長距離からの狙撃戦法を得意とする。尚、プケプケ武器ではあるが毒弾の扱いはあまり得意ではない。

レイ=ロゼッテス
素材:レイギエナ
作成時期:最終強化にはクシャルダオラ素材が必要
主な対応弾:LV3貫通弾・氷結弾・睡眠弾
特殊弾:機関竜弾

こちらはレイギエナ素材で、LV3貫通弾を扱うことができるオーソドックスな貫通ヘビィ。機関竜弾に対応しており、いざとなれば近距離からでも掃射でダメージを稼ぐことができる。

☆創作向けTIPS:氷結弾に長けたヘビィはシリーズを通して慣例的に睡眠弾に対応していることが多い。関係性の想像しやすい「雷&麻痺」「火&毒」の余りということだろうか?

その他
カガチノシシやガイラアサルト・援撃がある。カガチノシシは装填数はそこそこだが反動が大きく扱いづらい。ガイラアサルトはマム版のレイ=ロゼッテスのようなヘビィだ。詳細は割愛する。

MHW(散弾ヘビィ)

散弾はモンスターの密着距離から放射状に複数の弾丸を浴びせる高火力の弾だ。ガンナーの防御力で接近戦を仕掛けるリスクと引き換えに、凄まじい攻撃能力を発揮する。当時は最強戦法だと持て囃されており、それは概ね事実であった。

牙竜重弩【暴食】
素材:上位ドスジャグラス
作成時期:最終強化にはヴァルハザク素材が必要
主な対応弾:LV2散弾
特殊弾:機関竜弾

LV3散弾には対応していないが、LV2散弾を6発も撃てる。散弾はLV2の時点でそれなりに高火力なので十分強いヘビィだと言える。立ち回りは密着して散弾ヘッドショット。機関竜弾も撃てるけどそんなことはどうでもよく、とにかく密着して散弾ヘッドショット。完全に剣士に混ざる格好だ。なお、強打の装衣があればいとも簡単にスタンがとれる。

☆創作向けTIPS:この銃にはスコープがなく、金属製の簡素な照準器で狙いをつけるデザインとなっている。精密射撃とは無縁なのだ。

撃滅の砲火
素材:ネルギガンテ
作成時期:最終強化にはゼノ・ジーヴァの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3散弾、LV2麻痺・睡眠弾、LV3徹甲榴弾、滅龍弾
特殊弾:機関竜弾

射撃1発当たりの火力が高いLV3散弾を扱えるのが撃滅の砲火だ。装填数はたった3発ぽっちだが、相応の火力がある。また、麻痺弾・睡眠弾・徹甲榴弾が扱える為、拘束してから追撃ができたり、通常弾も撃てるので相手との距離が離れても攻撃の手を休めずに戦えるなど、散弾バカの牙竜重弩に比べると幾許かの汎用性を持っている。ネルギガンテの武器なのでフレーバー的に滅龍弾が撃てるのは覚えておく価値があろう。

ガイラアサルト・賊
素材:マム・タロトの鑑定武器
作成時期:マムに行けるようになってから
主な対応弾:LV3散弾
特殊弾:狙撃

ワールドのプレイヤーならば知らない人の方が少ないであろう、マム武器の中の大当たりにして最強の散弾ヘビィ。この武器のためだけにマム・タロトを周回するプレイヤーも少なくなかったはずだ。LV3散弾を6発も装填できる異次元の攻撃性能を誇り、シールドによって防御性能を確保したり、近接射撃強化パーツによって更なる威力強化を行うことも可能。サポート能力の面では麻痺弾と回復弾が少々撃てるくらいだが、この武器の役回りは圧倒的な破壊力によるメインアタッカーであろう。実際伝説的な武器である。

その他
ガイラアサルト・角も装填数は少ないが、暴力的な威力の散弾や機関竜弾を撃つことができる。通常弾の項でも触れたが浪漫枠のヘビィであり、とてもマニアックな話になってしまうので、この記事では割愛する。

MHW(爆薬特化ヘビィ)

徹甲榴弾、拡散弾、竜撃弾の3種は爆発によって肉質を無視した大ダメージを与える弾だ。圧倒的な破壊力を持つがリロードの遅さや反動の大きさといっためちゃくちゃ取り回しが悪く、徹甲榴弾以外の2種は剣士を吹っ飛ばす。当時は最強戦法だと持て囃されており、それは概ね事実であった。

徹甲榴弾:かなりの長射程を持つ弾丸で、モンスターに刺さった後に数拍おいてから爆発する。地面や壁に着弾した場合は直ちに爆発する。凄まじい気絶値を持ち、モンスターの頭部に2発も当てれば初回のスタンが取れるほど。

拡散弾:ヘビィボウガンを垂直に近くなるまで立てて銃口を上に向け、斜め前方に撃ち出す弾丸。弾は山なりの軌道を描いて緩慢に飛翔し、着弾すると小さな爆弾をばら撒いて周囲一帯を焼き払う。

竜撃弾:竜撃砲の機構を研究して作られた後発品。本家と違ってクールタイムを要さず、弾さえあれば連発が可能。

マグダ・ゲミトゥスⅡ
素材:ゾラ・マグダラオス
作成時期:最終強化にはゼノ・ジーヴァの素材が必要
主な対応弾:LV2・3徹甲榴弾、LV2・3拡散弾、LV2毒弾・麻痺・睡眠弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

ゾラ・マグダラオスの素材で作られた爆薬特化ヘビィといえばマグダ・ゲミトゥスⅡだ。リロード速度は遅く、反動も大きく、オマケにブレまで大きいが、高レベルの爆薬弾の複数発装填に対応しており、徹甲榴弾や麻痺弾で拘束した相手に拡散弾の雨を降らせたり、睡眠弾で眠らせたモンスターを竜撃弾で叩き起こすような極悪非道ボウガンである。

また、ゲミトゥスは豊富な状態異常弾を低反動で撃てるため、PTでは徹甲榴弾・睡眠弾・麻痺弾をフル活用してモンスターをひたすら拘束し続けるサポートガンナーをこなすこともできる。

アンフィニグラ
素材:イビルジョー
作成時期:最終強化には古龍の血が必要
主な対応弾:LV2・3徹甲榴弾、LV2・3拡散弾、睡眠弾、竜撃弾
特殊弾:機関竜弾

イビルジョー素材のアンフィニグラはマグダ・ゲミトゥスからサポート能力を取り払った代わりに攻撃力をさらに引き伸ばしたような性能の爆薬特化ヘビィだ。いちおう睡眠弾は撃てるので、睡眠竜撃弾のコンボはゲミトゥス同様自力で可能である。PTで拡散弾を封印すると、終始徹甲榴弾を撃つだけのヘビィボウガンになる。それだけでも十分に強いが…

この武器の登場はMHXで、昔はべつだん拡散ヘビィではなかった。使ったことのあるガンナーからすると、パワーバレルのついていないワールド仕様の見た目は貧相そのものだが、当作で初めてアンフィニグラを知ったハンター達は、この見た目に如何様な感想を抱いただろうか?

MHW(その他のヘビィ)

属性弾
ゲーム本編での実用性はあまり高くないが、創作の観点からすると弱点属性弾によってモンスターを攻撃するシーケンスが必要となる場合が想定されるので、各属性弾への適性が高いヘビィボウガンをいくつか挙げておく。

火:マグダ・ゲミトゥス、テオ=フランマルス、エンプレスカノン・炎妃
水:ウォーターキャノン、エンプレスカノン・冥灯
:エンプレスカノン・冥灯、クイックシャフト
氷:レイ=ロゼッテス、クイックシャフト、エンプレスカノン、炎妃
龍:マグダ=ゲミトゥス、撃滅の砲火、エンプレスカノン・冥灯、エンプレスカノン・炎妃、アンフィニグラ
全て:冥灯龍ヘビィのゼノ=ジィカは全ての属性弾を扱うことができる。



その他のヘビィボウガン

愛があれば一応戦えるヘビィたちだ(変人が好む)

バルキンキャノン:麻痺睡眠と通常弾が撃てるバルキンヘビィ。でも装填数が少ない…
ガマル砲:徹甲拡散と通常弾が撃てるドドガマルヘビィ。装填数は少ないが、拡散徹甲のおかげで下限ギリギリの攻撃性能は有している。名前がいい。
アルマデステリオ:麻痺・睡眠・徹甲・竜撃などが撃てるツィツィヤックヘビィ。自力で拘束してから竜撃弾や機関竜弾で追撃できるが、他のダメージソースを持ってないのでそれが終わるともう戦えない、まさに閃光の如き存在だ。


MHW:I

ワールドの惨状を嘆くガンナーの声を真摯に受け止めた開発によって、アイスボーンではヘビィボウガンに大幅なテコ入れが行われた。カスタムパーツに貫通弾のヒット間隔を大幅に狭める「弾丸重化パーツ」や、物理弾の威力を1.3倍に高める「特殊照準パーツ」など複数の新パーツが導入されたほか、パーツ枠が最大3枠から最大限5枠に増えたおかげで反動とリロードのどちらも諦めなければならないといったケースが減った。加えて、既存のボウガンにもマスターランク派生で装填パターンが強化されるものが複数追加されている。

なお、創作に焦点を当てた場合はさほど需要がないだろうと踏んで、赤龍・煌黒龍・黒龍の武器については触れない。性能が知りたい方はモンハン大辞典でも読んでもらえれば大丈夫だろう。それらの幾許かは、私が書いたものだ。

MHW:I(通常弾ヘビィ)

カルティブラスターⅢ
素材:汎用骨素材
作成時期:最終強化には太古龍骨が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV2散弾、LV1麻痺弾・睡眠弾・毒弾・回復弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

性能的には上位のパワーシューターの純粋な進化系のため、そちらを参照されたい。特筆すべき点として緑色のレーザーを照射するレーザーサイトと弾帯が追加され、無骨な印象のパワーシューターから一転、非常に攻撃的な見た目となっている。ちなみにカルティ=Cartilageで、意味は「軟骨」である。ナンデ。

フェイタルアサルトⅢ
素材:汎用鉱石素材
作成時期:最終強化には古龍の浄血が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV1・2貫通弾、LV1・2徹甲榴弾、竜撃弾
特殊弾:機関竜弾

性能的には上位のクロムアサルトの純粋な進化系のため、そちらを参照されたい。特筆すべき点として赤色のレーザーを照射するレーザーサイトと弾帯が追加され、無骨な印象のクロムアサルトから一転、非常に攻撃的な見た目となっている。また、黒龍討伐の際にエイデンが使用していた武器もこのフェイタルアサルトである(エンブレム部分の配色のみプレイヤーのものと異なる)

灼炎のイグナー〜硫鉄のジラジカル〜硫斬砲フィンガル
素材:ディノバルド〜ディノバルド亜種
作成時期:最終強化には死ハザクの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3徹甲榴弾、LV2麻痺弾、斬裂弾
特殊弾:狙撃竜弾

MHXシリーズではイマイチ扱いづらかったイグナーだが、アイスボーンでは通常弾の装填数が多いヘビィボウガンとして参戦。さらに亜種素材での新たなる強化先も獲得している。徹甲榴弾によるスタンも取れるほか、斬竜武器にふさわしく斬裂弾が多めに4発も撃てるのが特徴だ。

☆創作TIPS:生産の段階で実戦に耐える性能を持っており、段階ごとに銘が異なる点が評価できる。

雷顎重弩ドネルテルマ〜雷顎重弩ドネルテルマ改〜蛮雷重弩カーリテルマ
素材:アンジャナフ亜種
作成時期:最終強化にはキリンの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3散弾、LV3徹甲榴弾、LV1麻痺弾
特殊弾:機関竜弾

蛮顎重弩フラムテルマが亜種素材で強化されたヘビィボウガン。基本的にはパーツ枠が増えて取り回しがよくなり、電撃弾に対応したマスターランクのフラムテルマといった使い心地だ。対応する徹甲榴弾がLV1・2からLV3徹甲榴弾(単発自動装填)に変化しているが、機関竜弾の前に1回スタンを取る目的であればさほど使用感は変わらないか、むしろ改善したと評価してもいいだろう。

ディオスキャノン〜爆砲アトミキャノン
素材:ブラキディオス
作成時期:最終強化には紅蓮滾るバゼルギウスの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3拡散弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

ブラキディオスのヘビィボウガンも参戦し、パワーシューター系列と同等の通常弾の射撃性能を獲得している…しかし爆破弾の無いワールド系列ではブラキディオスを象徴するような爆発系弾への適正はそれほど高くはなく、いちおうLV3拡散弾や竜撃弾に対応している、程度。相手が死ぬまでひたすらに通常弾を撃ち続けるようなストロングスタイルの立ち回りの武器となる。なお、旧作ではパワーバレルであった砲身を覆うパーツが、今回はシールドの装着時に追加される扱いとなっている。シールドをつけない場合は見た目が貧弱になるということは覚えておくと良いだろう。

熔山大砲マグダゲミド
素材:ゾラ・マグダラオス
作成時期:最終強化には龍脈の古龍骨が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV2・3徹甲榴弾、LV2・3拡散弾、LV2毒弾・麻痺・睡眠弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

マグダ・ゲミトゥスがマスターランクで強化され、パワーシューター系列と同等の通常弾の射撃性能を獲得した。拡散徹甲による攻撃能力や状態異常弾によるサポート性能は依然として変わらないため、単純に戦法上取れる選択肢が増えた格好だ。強化時期が遅いため、本編コンテンツを一通りクリアしたハンターの得物となる。

魂焔の龍砲・冥灯
素材:ナナ・テスカトリ/ゼノ・ジーヴァ
作成時期:最終強化には霊脈の古龍骨・古龍の大宝玉が必要
主な対応弾:LV3通常弾、回復弾、水冷弾、電撃弾、斬裂弾、睡眠弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

エンプレスカノン・冥灯の強化系。かつての反動とリロードのどちらかしか改善することができない欠点を、パーツ枠の増加によって克服している。基本的に上位の頃とできることはさほど変わっていないのだが、睡眠弾が扱える点でクラッチクローやぶっとばしのシステムと相性が良く、いつでも戦況を仕切り直してモンスターの傷付つけができる優秀な武器である。ただし、作成時期の遅さと要求素材のハードさには留意が必要。

鬼神雷砲【獣雷】
素材:激昂したラージャン
作成時期:激昂ラージャン狩猟後
主な対応弾:LV3通常弾、LV3徹甲榴弾
特殊弾:狙撃竜弾

通常弾ガンナー界隈に激震を走らせたのがこの鬼神雷砲だ。高い攻撃力、速いリロード、少ない反動、多めの装填数を全て兼ね備え、超火力の通常弾でたちどころに相手モンスターを討滅する、異次元のヘビィボウガンである。申し訳程度に睡眠弾や麻痺弾も撃てるため、即効性はないものの一回くらいは麻痺睡眠による拘束もこなせる。

なお、どちらかというとLV3徹甲榴弾に特化したヘビィボウガンとしての知名度が高い。リロード普通/反動中、またはリロードやや遅い/反動小で最大4発装填の徹甲榴弾をばら撒くことが可能であり、この使い勝手の良さはかのマグダゲミドすらも超越している。

総じてまさに鬼神の如き強さのヘビィボウガンであり、激ラーを制する力のある最強格のキャラクターにオススメだ。

撃滅の砲火【戦】
素材:悉くを殲ぼすネルギガンテ
作成時期:悉ネギ狩猟後
主な対応弾:LV3通常弾、LV3散弾、LV3徹甲榴弾、LV2睡眠弾、LV2麻痺弾
特殊弾:機関竜弾

上位では「装填数の少ない散弾ヘビィ」のような立ち位置だった撃滅の砲火も大容量の通常弾を獲得。徹甲榴弾や麻痺弾による搦手を混ぜつつ機関竜弾で大ダメージを与える戦法をとれるようになった。見た目も大口径の巨砲であり、極めて攻撃的なデザインとなっている。導きの地で歴戦古龍と渡り合う強者に似つかわしい武器だ。

MHW:I(貫通弾ヘビィ)

ベニカガチノシシⅠ〜ベニカガチノシシⅡ
素材:トビカガチ亜種
作成時期:最終強化にはディノバルド亜種の素材が必要
主な対応弾:LV3貫通弾、LV1&2毒弾・麻痺弾、LV1睡眠弾
特殊弾:狙撃竜弾

上位までは主に反動に難があり扱いづらい銃だったカガチノシシが、亜種素材で突然優秀な貫通ヘビィに化けたのがベニカガチノシシだ。十分な貫通弾の射撃性能に加えて、大量の麻痺弾と毒弾とオマケの睡眠弾が撃てるため、抜群のサポート性能を誇る。ディノバルド亜種を狩れば完成する強化時期の早さに比べてかなりの完成度を誇り、ストーリー終盤までこれ一本で乗り切るくらいは造作もない。扱い易さ、火力、作り易さを兼ね備えた傑作ヘビィのひとつだ。

ヒドゥンスナイパー〜夜砲【黒風】
素材:ナルガクルガ
作成時期:最終強化には死ハザクの素材が必要
主な対応弾:LV3貫通弾
特殊弾:狙撃竜弾

現大陸ではシリーズ跨いで強力な貫通ヘビィとして参戦し続けてきたヒドゥンスナイパーも新大陸入りを果たしている。性能的には前述のベニカガチノシシとさほど変わらず、サポート能力も皆無だが、無属性攻撃強化の適応となるので火力面でリードしている。

☆創作向けTIPS:過去作から遊んでいるヘビィボウガンの使い手で知らない人はいないであろう超大御所の貫通ヘビィである。

レイ=ロゼッテス改〜ブリーナ=ロゼッテス〜フランツ=グレイシア
素材:凍て刺すレイギエナ
作成時期:凍て刺すレイギエナ狩猟後
主な対応弾:LV3貫通弾・氷結弾・睡眠弾
特殊弾:機関竜弾

フランツ=グレイシアは性能面では上位レイ=ロゼッテスの純粋な強化版といったヘビィだ。機関竜弾対応という点で上記2種と差別化されている。また、見た目の面ではパワーバレルが追加されている。なお、レイ=ロゼッテス改まではレイギエナ原種素材だ。

☆創作向けTIPS:レイ=ロゼッテスの説明では特に触れなかったが、実はレイギエナの武器ながら火炎弾が撃てる。氷結弾より反動もリロード速度も劣るため無理に撃つ必要は無い弾であったのだが、アルバトリオンの襲来により事情が一変。体の大きいアルバトリオンに対して有効な貫通弾と、炎と氷の属性弾の射撃性能を同時に有しているのは全てのヘビィボウガンの中でもこのフランツ=グレイシアのみであり、アルバトリオンがどの形態であろうとも打点を保ち続けられるヘビィボウガンとして唯一無二の存在であった。

MHW:I(散弾ヘビィ)

王砲ライゴウ〜王砲ライゴウ改〜王牙砲【震雷】
素材:ジンオウガ
作成時期:最終強化には古龍の大宝玉が必要
主な対応弾:LV3散弾、LV2徹甲榴弾、LV2麻痺弾、竜撃弾
特殊弾:機関竜弾

「ジンオウガのヘビィボウガンがとんでもなく強い」…MHXXを遊んだことがあるなら、誰もが一度は耳にしている情報ではないだろうか。現大陸の王砲ライゴウ系列は、しゃがみ撃ちによってLV1貫通弾を大量にバラ撒く超火力の重弩であった。では、そんな武器が新大陸にやってきたら…?その答えがこの【震雷】だ。奴は超火力の散弾ヘビィとして帰ってきた。かのガイラアサルト・賊に匹敵する散弾発射性能を備え、攻撃に特化してもよし、シールドを厚く盛って無敵の戦車運用をしてもよし。これ以上強い散弾ヘビィは赤龍・黒龍の武器しかなく、通常のモンスター素材の武器の中ではヘビィボウガン、ひいては全ての武器の中でも頂点に君臨する火力を誇ると言っても決して過言ではないだろう。

ちなみにジンオウガ亜種の武器、狼牙砲【獣獄】もほとんど同じ攻撃性能を持つので、ここで併せて紹介する。特殊弾が狙撃竜弾型なのでクラッチ攻撃の隙が少なく扱いやすいが、スムーズな散弾運用に必要なパーツが【震雷】よりも1枠多いので、ガード能力や取り回しと火力を両立させることができなくなっている。

☆創作向けTIPS:YouTubeや攻略サイトでは「最強」「ぶっ壊れ」などと持て囃されてきた武器なので、超性能の武器としての認知度は非常に高い。作品に登場させるときは、『あの武器』として認識する読み手が一定数いることを想定するのがベターだろう。

MHW:I(爆薬特化ヘビィ)

ワールドで大暴れした爆薬特化戦法はアイスボーンでも健在。突き詰めれば物理弾の方が火力は出るが、こちらはさほどヘビィボウガンの扱いに熟達していなくても一定の火力を出せるので、依然として幅広い層に人気を誇る。ただしバランス調整によって拡散弾の調合素材の持ち込み数が半減してしまったので、拡散弾を撃ち切ったら徹甲榴弾を終始撃ち続ける立ち回りが主流だと思われる。なお、キャンプで補充ができないシチュエーションや、ムフェト・ジーヴァの持つ肉質無視ダメージへの特殊な耐性には相性が悪い点には注意したいところ。

熔山大砲マグダゲミド
素材:ゾラ・マグダラオス
作成時期:最終強化には龍脈の古龍骨が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV2・3徹甲榴弾、LV2・3拡散弾、LV2毒弾・麻痺・睡眠弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

通常弾が撃てるようになったゲミドだが、もちろん徹甲拡散ヘビィとしてもその地位を保ち続けている。装填拡張スキル込みでLV3拡散弾を3連射できる上に、パーツの組み合わせ次第では反動を小に抑えられるという点で、拡散ヘビィとしては最高峰の攻撃性能を誇るようになった。

一方で徹甲榴弾の取り回しではリロードやや遅い/反動大、またはリロード遅い/反動中に抑えるのが限度であるため、十分強力ではあるものの、後述の鬼神雷砲には遅れをとる形となる。

鬼神雷砲【獣雷】
素材:激昂したラージャン
作成時期:激昂ラージャン狩猟後
主な対応弾:LV3通常弾、LV3徹甲榴弾
特殊弾:狙撃竜弾

先に通常弾ヘビィとして紹介した鬼神雷砲だが、パーツの組み合わせ次第ではLV3徹甲榴弾をリロードやや遅い/反動小という破格の使い勝手の良さで連発できるようになる。反動を中で妥協すればシールドの搭載も視野に入り、攻守において死角の少ない強力な武器となる。

レックスハウル〜レックスハウル改〜カーサスハウリング
素材:ティガレックス〜ティガレックス亜種
作成時期:最終強化にはティガレックス亜種の素材が必要
主な対応弾:LV3徹甲榴弾(単発自動装填)、LV3拡散弾、竜撃弾
特殊弾:機関竜弾

アイスボーンの徹甲榴弾環境を語る上で外せないのが「LV3徹甲榴弾の単発自動装填が可能な一派」の存在で、ティガレックスのヘビィボウガンであるレックスハウル系列もその系譜だ。

単発自動装填とは文字通り装填数が1発限りの弾丸が撃つたびに自動でリロードされるというタイプの特殊な射撃形式であり、ハンターの攻撃モーションとしては『弾を1発撃ったら直後に自動でキャンセル不可能なリロードモーションが入る』といったもの。硬直が長く、連射性にも期待できないものの、一般的に装填数・リロード速度・反動のいずれもが劣悪になりがちな徹甲榴弾を、それらを全て踏み倒して射撃できるという点でスキルや強化パーツの自由度において独自の利点を持つ。

単に徹甲榴弾を撃ちたいだけならこの武器の出番は無いが、徹甲榴弾でスタンを取った後に近接射撃強化パーツを最大の4個搭載した超威力の竜撃弾で追撃したり、ブレる銃身を腕力で無理やり押さえつけたまま機関竜弾改造パーツと近接射撃強化パーツと特殊照準パーツを全部盛りした超絶大火力の機関竜弾を至近距離から全弾ぶち当てるといったような、極めて大味で暴力的ながらも、ボウガンに対する知識や丁寧な装備構築が必要な特殊戦法が可能となる

なお、激昂していない普通のラージャンのヘビィボウガンである金獅子砲【重雷】もほぼ同じ弾丸の装填パターンを持っている。運用理論は基本的に同じなので解説は省略するが、こちらより攻撃力が高くスロットも優れているので、上位互換ではある。

MHW:I(属性弾ヘビィ)

MHWの項目では実用性のなさからその他に括った属性弾ヘビィだが、アイスボーンでは属性弾の性能や属性に関わるスキル環境に調整が入ったほか、属性弾が有効なモンスターも増えたため、その実用性はワールド時代とは比較にならないくらいに高まっている。

有効な相手自体はかなり限られているものの、適切な相手に用いればクラッチクローによる傷付けプロセスや相手との間合いの管理を踏み倒して攻撃を続けることができる。

具体例としては、イヴェルカーナ、オドガロン亜種、怒り喰らうイビルジョー、ディアブロス原種/亜種、アン・イシュワルダあたりは弱点属性弾を効果的に扱えば物理弾より素早く安全に狩猟することができることが多い。

とはいえこの記事は創作向け記事なので、実用性はさておき作劇上の属性弾むけのヘビィボウガンをピックアップして紹介することとしたい。

火:熔山大砲マグダゲミド、魂焔の龍砲・炎妃
水:ラグーナブラスター、ヒュドロスライモス
:ライジングシャフト、蛮雷重弩カーリテルマ、ヒュドロスライモス
氷:フランツ=グレイシア、ゲェレラスフィーネ、魂焔の龍砲・炎妃
龍:熔山大砲マグダゲミド、魂焔の龍砲・炎妃
全て:ゼノ=ジィカ改、黒翼弩アルバダス

特筆すべき武器は何度か上で紹介してきたマグダゲミド。実は火炎弾も撃てる。ムフェト・ジーヴァ戦では麻痺弾睡眠弾による王の雫の阻止、滅龍弾による龍封力の発動、毒弾によるスリップダメージ、狙撃竜弾による背中の部位破壊などなどのマルチタスクをこなしながら火炎弾で攻撃するヘビィボウガンとして意外な活躍を見せる。火炎弾を撃ち切ると途端に火力が低下するため、PTメンバーの火力にある程度依存するという欠点もあるが…(そうそう!属性弾ヘビィは弾切れしやすく、補助的に使える物理弾に乏しいことがほとんどなので、長期戦にとても弱い点は書いておかねばならぬことだった!)

ムフェト戦での弾切れの起こしにくさと補助弾の手厚さという点では魂焔の龍砲・炎妃が優れている。火炎弾と氷結弾が均等に扱えるので属性強化スキルを両方に振っておけば弾丸節約スキルを使わなくても弾持ちは単純に2倍。役に立つLV2毒弾と麻痺弾に滅龍弾、そして拘束を喰らったメンバーを迅速に救助できるLV2回復弾を備えており、活躍が見込める。氷と火、二つの反する属性を扱えるという点でも見どころがあるヘビィボウガンだ。

なお、サポート性能を考慮しない単純な火力ではどの属性においてもマム・タロトの皇金武器と龍紋シリーズ5部位が最適解となる。


MHRise

ライズのヘビィボウガンは、MHXX以前の旧作に準拠した装填パターンのボウガンをワールド準拠のアクションで動かすような、新旧ハイブリッドの仕様となっている。

操作タイプもワールド準拠のZR射撃とXX準拠のA射撃のどちらからも選べるほか、カスタムパーツも従来のパワーバレル/シールドに戻っており、どの作品を最後に遊んでいたとしてもとっつき易いように調整されている。

なお、MHWほどではないがやはり下位のうちはLV3弾を扱えるヘビィボウガンがかなり限られており、物理弾で満足のいく火力が出せるようになるのは下位中盤くらいから。序盤のうちは竜撃弾や斬裂弾、環境生物、操竜など、利用可能なあらゆるダメージソースを駆使しつつダマシダマシで狩りを進めることも少なくない。そこで、下位のヘビィボウガンについては戦法による区分を設けずに、実用性が高めのものをピックアップして紹介することとした。(書いてみたら結局通常弾ヘビィばかりになった)

MHRise(下位ヘビィ)

メテオバズーカⅠ
素材:汎用鉱石
作成時期:下位序盤
主な対応弾:LV3通常弾、全てのLV2状態異常弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

マカライト鉱石をはじめとする鉱石素材で作れる大口径のヘビィボウガンがメテオバズーカ系列だ。ヘビィボウガンの主力弾であるLV3通常弾が最も早期から撃てる上、装填数も5発とこの時期としては申し分無い。通常弾でダメージを稼ぎつつ、ここぞという場面で竜撃弾を当てる立ち回りを得意とする。

LV2状態異常弾も全て単発自動装填で撃てるのだが、この弾は店売りしておらず、調合材料もLV1の各種状態異常弾+増強剤とかなりのハイコスト。例えばLV2睡眠弾で眠らせて竜撃弾を当てるような強力なコンボも可能ではあるのだが、弾材料の調達にも一苦労する序盤には多用しづらく、切り札的な運用となりがちだ。

ラピッドキャストⅡ
素材:ケルビ
作成時期:下位序盤
主な対応弾:LV3通常弾、全てのLV1状態異常弾、LV1回復弾
特殊弾:機関竜弾

ケルビ素材のヘビィボウガン、ラピッドキャストも通常弾への適性が極めて高く、頼れる武器だ。

素の状態ではLV3通常弾の装填数は4発ぽっちだが、百竜強化によって通常弾追加Ⅱを発動させてからが本領発揮。なんと装填数が激増し、8発も撃てるようになる。移動射撃に対応しているほか、デフォルトでリロード最速/反動小で撃てるため、スキルで装填速度や反動を補正する必要すらない。通常弾の取り回しの観点だけで評価すれば、上位まで含めた全てのヘビィボウガンの中でも最上級の部類に入る武器だ。この辺りの設計コンセプトは武器銘に滲み出ている。一通りの補助弾が撃てる点も心強い。

☆創作向けTIPS:実は歴史が非常に古く、無印モンスターハンターから参戦している武器でもある。大剣にブレイズブレイドを原点とした亜流武器が数多く存在するように、このラピッドキャストにもキリン武器のクイックキャスト、ディアブロス武器のデュエルキャスト、ナルガ武器のヒドゥンスナイパーなどなど、同型フレームを採用した後継武器が数多く存在する。偉大なるご先祖様なのだ。

ヒドゥンスナイパーⅠ
素材:ナルガクルガ
作成時期:ナルガクルガ狩猟後
主な対応弾:LV3通常弾、LV3貫通弾、斬裂弾
特殊弾:狙撃竜弾

ライズに登場する中でも特異な通常ヘビィがこのヒドゥンスナイパーだ。アイスボーンの項で紹介した通り本来は貫通弾に特化した系列のヘビィボウガンなのだが、前述のラピッドキャストⅡから派生させて百竜スキルの通常弾追加Ⅱを引き継ぐことで、通常弾運用にも長けたヘビィボウガンとして使うことができる。前述の通り基本構造が同じなので、文字通りラピッドキャストを強化したヘビィとして扱えるのは作劇上の利点ではなかろうか。

妃竜砲【遠撃】Ⅰ
素材:リオレイア
作成時期:下位中盤
主な対応弾:LV3通常弾、火炎弾、毒弾、LV1回復弾
特殊弾:狙撃竜弾

妃竜砲はリオレイアのヘビィボウガンだ。下位の時点では5発装填/移動撃ち不可のLV3通常弾を備え、使い勝手としては上記メテオキャノンと変わらない。むしろ搦手がない分決め手にかける部分があるし、作成時期もメテオキャノンより後ろにずれ込むが…

顔がいい。とにかくデザインが良く、ファンが非常に多い武器なのだ。かつてMHWに登場しないのが判明した際(1・26事件)は全世界のガンナー達を絶望のどん底に叩き落とし、妃竜砲飢饉に陥ったガンナーによる一揆、うちこわし、米騒動、世界恐慌、オイルショックなどが同時多発した。

妃竜砲については個別記事を書いている。

キャロムボールⅡ
素材:ラングロトラ
作成時期:ラングロトラ狩猟後
主な対応弾:LV3通常弾、LV1・2麻痺弾、LV1・2徹甲榴弾、LV1回復弾
特殊弾:機関竜弾

今までに紹介した下位ヘビィボウガンがだいたい攻撃力110〜120かそこらで上位強化待ちになる中、驚愕の攻撃力180を引っ提げて登場するのがラングロトラ素材のキャロムボールⅡだ。ラングロトラ素材でⅠを作った後、下位リオレウスの素材によってⅡに強化可能。なお、Ⅰの時点で既に攻撃力130もある。

立ち回りの面では、メテオバズーカや妃竜砲と同じく、移動射撃不可のLV3通常弾が5発撃てる部類。ラングロ武器ということもあってか麻痺弾の装填数と取り回しは全てのヘビィボウガンの中で最高であり、徹甲榴弾も撃てるため、麻痺やスタンでチャンスを作ってから機関竜弾で追撃するような立ち回りがシンプルかつ強力だ。

実用的には反動を補正するのが望ましいが、LV3散弾にもまずまずの装填数で対応しているため、機関竜弾のクールタイム中ならばこちらで追撃してもまずまず良い火力が出る。

☆創作向けTIPS:ヘビィボウガンの抜刀中の移動速度・納刀速度はは全ての武器の中で最も遅いため、中距離の移動は鉄蟲糸技の自在鉄蟲糸滑走を使うか、独特の挙動の前転回避によって行うのが基本となる。このキャロムボール系列はラングロトラの身体構造から着想を得て、その前転回避の際の衝撃から銃身を守る構造となっている。

MHRise(通常弾ヘビィ)

カムラノ鉄重弩Ⅴ〜カムラノ忍重弩
素材:汎用鉱石
作成時期:最終強化には獄炎石が必要
主な対応弾:LV3通常弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

カムラの里の各所で見られる竜の像を模した重弩。ストーリー中でヨモギちゃんが背負っていたり準備エリアに立てかけてあったりするため、見たことの無い方はおそらくいないはずだ。ちなみにヨモギちゃんはパワーバレルもシールドもつけていないし、立てかけてあるやつはパワーバレルもシールドも両方ついている…ナンデ…

下位の時点ではLV3弾が撃てず実用面では採用圏外だったカムラ派生だが、上位強化でついにLV3通常弾に対応。装填数は少なく攻撃力も低いが、ギリギリ最低限の攻撃性能は獲得した格好だ。はっきり表現すれば弱い武器なので紹介に足るかには疑問が残るが、カムラの里の象徴的武器なので掲載することにした。

特筆すべき点としては、全てのヘビィボウガンの中で唯一竜撃弾の単発自動装填に対応している。リュウゲキの実は大社跡の各所に自生しており、ハンターではない里民が護身用程度に扱うにはちょうど良いのかもしれない。

妃竜砲【飛撃】
素材:リオレイア
作成時期:最終強化には火竜の素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、火炎弾、毒弾、LV1回復弾
特殊弾:狙撃竜弾

妃竜砲は上位強化で【飛撃】となり、通常弾の装填数は1発多い6発となる。武器スロットが無くリロード速度の補正に装填速度スキルを要するため取り回しはあまり良くないが…

顔がいい。並程度の攻撃力は備えているので、趣味で使う分には十分といったところ。

 ハイサイクルキャスト
素材:ケルビ
作成時期:最終強化には上位オサイズチの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、全てのLV1状態異常弾、LV1回復弾
特殊弾:機関竜弾

ラピッドキャストは最終強化でハイサイクルキャストの名を冠する。攻撃力は上位武器としては最も低い部類だが、前述の通りに取り回しが良く、完成が圧倒的に早いので、他の武器を作るまでの繋ぎとして有用。立ち回りや基礎性能自体は、下位から進展なし。

転弩エイトボール
素材:ラングロトラ
作成時期:上位ラングロトラ狩猟後
主な対応弾:LV3通常弾、LV1・2麻痺弾、LV1・2徹甲榴弾、LV1回復弾
特殊弾:機関竜弾

前述のキャロムボールの完成形。上位ラングロトラの素材以外に必要なのはユニオン鉱石のみなので、ストッパー素材もなく、スムーズな最終強化が可能。
武器の立ち回り自体は下位の頃とさほど変わらないが、百竜強化の通常弾追加Ⅱに対応するようになり、LV3通常弾を8発も撃てるようになった。「雷神」クリア前に完成する通常弾ヘビィとしてはこれが最強と謳っても(議論の余地はあるものの)決して誇張表現ではないだろう。

ちなみにキャロムボール系列自体は、初登場のMHX・MHXXにおいて最も性能の低いヘビィボウガンの一派であり、モンハン大辞典でもボロクソにこき下ろされ、ネタにされているのでぜひ参考にしていただきたい。あんな酷い記事をいったい誰が書いたのか…匿名のガンナーの良心が問われている。

ナナホシ天砲
素材:上位虫素材・ギルドチケット
作成時期:「憧れのゴッドカブト」クリア後
主な対応弾:LV3通常弾、LV3貫通弾、LV3散弾、全てのLV2状態異常弾(単発自動装填)、全LVの徹甲榴弾(単発自動装填)、LV1・2回復弾、滅龍弾、貫通滅龍弾
特殊弾:機関竜弾

依頼サイドクエストのクリア報酬として製法を入手できる武器で、見た目は超巨大なナナホシテントウ。…見る人の感性によって捉え方の変わるデザインとなっている。

攻撃力は上位の最終強化武器としては控えめの200だが、LV3通常弾が9発も装填でき、幅広い種類の補助弾を単発自動装填で扱えるため、拘束から支援までできることは幅広い。唯一明らかな欠点は、リロード:遅いのため、装填速度スキルによる手厚いフォローをしなければ取り回しが良くない点だ。

なお、通常弾ヘビィの括りでの紹介としたが、百竜強化によって貫通弾や散弾の装填数も増やすことができる。これらに関しては装填速度の仕様上スキルによる補正込みでも最速リロードはできないものの、装填数が多いため十分実用的に耐える。散弾についてはチャンス時に至近距離から連射するだけでも良好な火力補助となる。

☆創作TIPS:旧作ではオオナナホシという専用素材を使って生産する武器であり、モンハン世界にこのサイズのてんとう虫は実在するらしい。

ヒドゥンスナイパーⅡ〜夜砲【黒風】
素材:ナルガクルガ
作成時期:最終強化にはティガレックスの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3貫通弾、斬裂弾
特殊弾:狙撃竜弾

ヒドゥンスナイパー系列は「雷神」クリア前に完成させることができる。下位の項で述べたようにイレギュラーな手法で通常弾に特化させることができる貫通ヘビィだ。斬裂弾の装填数が多く、立ち回りに絡めやすいのが長所。なお、状態異常弾を持たずサポート性能には乏しい。

☆創作TIPS:この運用型の場合、近〜中距離は通常弾、中距離以降は貫通弾、超遠距離は斬裂弾と狙撃竜弾…とあらゆる射程に対応した攻撃手段を持つことができる。ゲーム本編では実現しづらい運用だが、創作であれば話は別であろう。

近衛隊正式重砲
素材:汎用鉱石
作成時期:最終強化にはティガレックスの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV2徹甲榴弾(単発自動装填)竜撃弾、鬼人弾、LV1・2回復弾
特殊弾:機関竜弾

鉱石武器のアイアンアサルト系列がカブレライト鉱石などの上位鉱石で強化されたのが討伐隊正式重砲シリーズで、その最終強化系がこの近衛隊正式重砲だ。通常弾の装填数は5発と少ないのだが攻撃力が230とかなり高く、徹甲竜弾による気絶からの機関竜弾でまとまったダメージが稼げる。特筆すべきは鬼人弾・硬化弾・回復弾の全てに対応している点であり、バフや回復で見方を支援する能力は随一の武器だ。

完成時期は上位ティガレックス狩猟後でレア素材も特に必要としないが、様々なモンスターの素材をまとまった数要求される。

☆創作TIPS:汎用鉱石で作られたヘビィボウガンは基本的にブレ無しである場合が多い。

フラムエルテルマⅠ〜蛮顎重弩フラムテルマ
素材:上位アンジャナフ
作成時期:最終強化にはテオ・テスカトルの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV1・2徹甲榴弾、LV3散弾、火炎弾、竜撃弾、鬼人弾
特殊弾:機関竜弾

MHWのジャナフヘビィ、フラムテルマがライズにも参戦。高い攻撃力を持つがリロードやや遅い・反動大・ブレ左大・マイナス会心持ち…と扱いづらく、このへんはワールド時代の使い勝手をうまい具合に現大陸仕様に翻訳できている。得意な弾や戦法も相変わらずで、徹甲榴弾からの機関竜弾や、サブ弾薬としての散弾に対応。ライズではスキルで装填速度と反動をフォローできるようになったので、やろうと思えば散弾への特化もできなくはない。近〜中距離線を得意とする攻撃型ヘビィだ。

王牙砲【山雷】
素材:上位ジンオウガ
作成時期:最終強化にはナルハタタヒメの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV1・2麻痺弾、斬裂弾、竜撃弾
特殊弾:機関竜弾

ジンオウガのヘビィボウガンにはアイスボーンに出ていた王砲ライゴウとは別に、王砲ライドという系統がある。むしろ、MHP3で初登場したのはライドの方だ。この王牙砲【山雷】はその王砲ライドの最終強化系となる。7発装填と多めの通常弾の歩き撃ちに対応しており、ブレは無く、高い攻撃力にプラスの会心率を持つ最強クラスの通常弾ヘビィだ。装填数は少ないが、斬裂弾が移動リロード/移動射撃の両方に対応しており取り回しのよいサブ弾として重宝する。

ちなみに過去作では性能の良いオウガ武器の中で唯一ハズレ扱いのような妙な性能の低さだったり、途中から王砲ライゴウ系列に出番を奪われたり、ゲームをフリーズさせる致命的バグの原因になったりと、なぜか妙な逸話が多い。

バズディアーカ
素材:ディアブロス
作成時期:最終強化にはテオ・テスカトルの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、竜撃弾、鬼人弾
特殊弾:狙撃竜弾

ライズに登場する中で最も過激なヘビィボウガンのひとつがバズディアーカだ。リロード遅い、ブレ左大、会心率-30%、スロット無しと扱いづらさの極致のようなスペックだが、パワーバレル込みで280に達する凄まじい攻撃力を誇る。百竜スキルには痛恨の一撃を持っているため、会心系のスキルを切ってさらに攻撃力を伸ばす選択肢が取れるのが強み。
通常弾の射撃性能はお世辞にも高いとは言えず、装填数はたったの4発。移動射撃に対応している点は救いだが、攻撃能力を伸ばすのであれば弾丸節約スキルは是が非でも欲しいところだ。

また、竜撃弾を最も高い威力で撃てる武器でもある。状況が整えば溜め撃ち1発で1000を超えるダメージを叩き出すことも可能だが、砲術スキルを積む必要があり、通常弾運用とは共存させづらい。

総合性能で見ればそれほど強い武器ではないものの、一撃の破壊力には目を見張るものがある。適切な表現かは分からないが、世間一般で言うところの『浪漫武器』であり、ときどき愛好家を見かける。

轟砲【虎頭】
素材:ティガレックス
作成時期:最終強化にはバルファルクの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3貫通弾、LV3散弾、LV3放散弾、LV3徹甲榴弾、LV3拡散弾、竜撃弾、LV1回復弾、鬼人弾
特殊弾:機関竜弾

通常弾ヘビィとして紹介はするが、貫通弾や散弾にも適性を持ち、徹甲榴弾や竜撃弾による砲術運用までもこなせる汎用性を秘めた武器がこの轟砲【虎頭】だ。回復弾や鬼人弾も撃てるため簡易ながらサポート性能も備えており、どこへ行っても一定の戦果を上げる優秀なヘビィボウガンだ。

この特性が活きるのは百竜夜行で、徹甲榴弾による足止め、放散弾による範囲攻撃、機関竜弾による掃討、竜撃弾によるバサルモスやヤツカダキに対する肉質無視攻撃などなど幅広い迎撃手段を駆使してあらゆる状況に柔軟に対応することができる。

欠点としてはブレが右大という点で、物理弾の威力を5%上昇させる『おだんご暴れ撃ち』を組み合わせた時にどうやってもブレが消せなくなってしまう。慣れの問題もあるが、立ち回りの際にひとつ考えることが増えるというのは喜べない要素だ。

グラン=ダオラ
素材:クシャルダオラ
作成時期:最終強化にはバルファルクの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3貫通弾、LV1徹甲榴弾、LV1・2回復弾、LV1・LV2麻痺弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

見た目が良く、過去作から根強い人気を誇るのがこのグラン=ダオラだ。LV3通常弾への対応は移動不可の6発装填。サブ弾には使いやすいものが揃っており、攻撃もサポートも満遍なくこなせる汎用性を持つ。専用の百竜スキル『鋼龍の魂』との相性も良い、かなり高性能な武器に仕上がっている。なお、装填数の面が厳しいため、ドス古龍武器3種の中では唯一、生産段階での実用性に難がある武器でもある(使って使えないことはない)

☆創作TIPS:リボルバー機構やレーザーサイトを搭載している珍しいヘビィボウガンだ。

テオ=アーティレリⅠ〜テオ=フランマルス
素材:テオ・テスカトル
作成時期:最終強化にはバルファルクの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、全LV徹甲榴弾、LV3拡散弾、LV1・2回復弾、竜撃弾
特殊弾:機関竜弾

過去作ではP2での登場以来ずっと日陰者だったテオ=アーティレリ派生がついに一線級の性能を手に入れた姿。徹甲榴弾ヘビィとしての運用が有名だが、8発装填の通常弾の歩き撃ちに対応しており、攻撃力も最上位クラスであるため実は優れた通常弾ヘビィでもある。徹甲榴弾でスタンを取ってから機関竜弾で追撃するお馴染みの戦法が取れる。

欠点としてはブレが右大という点で、物理弾の威力を5%上昇させる『おだんご暴れ撃ち』を組み合わせた時にどうやってもブレが消せなくなってしまう。慣れの問題もあるが、立ち回りの際にひとつ考えることが増えるというのは喜べない要素だ。

カーマエレオーンⅠ〜カーマヒトバーレ
素材:オオナズチ
作成時期:最終強化にはバルファルクの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3散弾、全LV徹甲榴弾(単発自動装填)、LV1・2回復弾、全ての状態異常弾
特殊弾:狙撃竜弾

ライズでは過去作では低性能だったヘビィボウガンがかなりの強ヘビィに昇格しているケースが非常に目立つのだが、このオオナズチ武器のカーマエレオーン系列もそのひとつ。初出の4Gではブレ左右に低い攻撃力、なにより当時は素材元のオオナズチの弾肉質が異次元に硬く、ヘビィボウガンで狩るのが苦行中の苦行だったこともあり、人気のない武器であった。その後MHX・MHXXでは随分とマシな性能になり、現在に至る。

カーマヒトバーレは全てのヘビィボウガンの中でも最も多い9発の通常弾の装填に対応。ブレ左右小があるものの武器スロットが2-1-1であるため、ブレ抑制Lv2を付けてなおLv2スロット1個のお釣りが来る。

また、全レベルの徹甲榴弾に麻痺弾と睡眠弾が撃てる拘束能力を持ち、汎用性が際立って高い。百竜スキルによってLV3散弾の7発装填も解禁されるため、平時は通常弾で立ち回り、拘束時のみ散弾でラッシュを仕掛けるような両刀運用すらも可能。まさに霞龍の如き変幻自在の活躍を見せる一丁だ。

武器自体に防御力+30のボーナスがあり、百竜強化によって追加で+30、合計+60の防御力補正を受けられる点も見逃せない。ヒトダマドリ集めに執心しなくても即死を回避できるようになるケースがしばしばある。

神淵ノ風放チ
素材:イブシマキヒコ
作成時期:最終強化には淵源の素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3貫通弾、LV3徹甲榴弾、LV2睡眠弾、鬼人弾、斬裂弾
特殊弾:機関竜弾

イブシマキヒコ武器の神淵ノ風放チは、一般的には徹甲榴弾と斬裂弾、そして機関竜弾を交互に撃つことで弾素材の消費をかなり抑えた狩りができるヘビィボウガンとして知られている。実は通常弾も7発装填で撃つことができるのだが、敢えてこちらをメインに据えた運用をする意義はあまり大きくない。通常弾の特長のひとつである「弾切れのしにくさ」「調合素材調達の簡単さ」が徹甲斬裂の両立という手段で既に解決してしまっており、通常弾を一切撃たなくてもモンスターを狩れてしまうからだ。

とはいえ通常ヘビィとしての性能自体は申し分なく、徹甲榴弾でスタンを取ってから機関竜弾を撃ち込んだり、逃げそうなモンスターを睡眠弾で止めて捕獲するなど、できることは割と多い。

金獅子砲【重雷】
素材:ラージャン
作成時期:最終強化には淵源の素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3徹甲榴弾、鬼人弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

徹甲榴弾ヘビィとして知名度の高い金獅子砲だが、百竜強化によって通常弾の装填数を伸ばすと9発も装填できるようになる。

ブレ左右大であるため、おだんご暴れ撃ちを発動させてしまうとブレ抑制スキルをつけていたとしても弾がどこに飛ぶか分からなくなってしまうのが欠点。モンスターの至近距離で立ち回り、弾がブレ始める前に当てるような運用が求められる。

なお、徹甲榴弾ヘビィとして最高峰の性能であるため、わざわざ通常弾を撃つのはかなりの異端運用である点には注意したいところ。

龍天砲デビルーイ
素材:奇しき赫耀のバルファルク
作成時期:バルファルク討伐後
主な対応弾:LV3通常弾、滅龍弾、貫通滅龍弾、斬裂弾、竜撃弾
特殊弾:機関竜弾

モンハンライズで最後に解禁されるヘビィボウガンがこの龍天砲デビルーイだ。斬裂弾と竜撃弾、機関竜弾が撃てる通常弾ヘビィ…というわけで、王牙砲【山雷】とは運用がかなり被っている。むしろこちらは通常弾の移動射撃ができず、攻撃力も控えめなため、単純な実用性の面ではほとんど下位互換と言える。できることが少ない分役割はハッキリしており、アレコレ考えることが少ないのは見方によっては長所かもしれない。

ちなみに天彗龍の魂を活用し、龍気活性と滅龍弾に特化した運用もある。溜め撃ちでリオレウスの頭に一撃で数百ダメージを与える浪漫砲は一見の価値あり。

通常弾ヘビィだけでかなりの枠を食ってしまったが、つまりそれだけ通常弾を撃てるヘビィボウガンがライズに多いと言うことでもある。

MHRise(貫通弾ヘビィ)

夜砲【黒風】
素材:ナルガクルガ
作成時期:最終強化にはティガレックスの素材が必要
主な対応弾:LV3貫通弾、斬裂弾
特殊弾:狙撃竜弾

本職の貫通ヘビィとしての紹介だ。夜砲のLV3貫通弾の装填数は5発。移動射撃不可での対応だ。貫通弾の性能だけを見ると中の上程度の武器だが、サブ弾として備えている4発装填の斬裂弾が優秀。この弾の威力はモンスターとの距離に影響を受けないので、貫通弾が撃ちづらい間合いの場合は斬裂弾に切り替えて撃つことで攻め手を休めることなく射撃し続けることができる。

狐重砲ハライニケリナⅡ〜あしひきの山砲の御車
素材:タマミツネ
作成時期:最終強化にはオオナズチの素材が必要
主な対応弾:LV3貫通弾、水冷弾、貫通水冷弾、斬裂弾、LV1・LV2回復弾
特殊弾:狙撃竜弾

牛車のような特徴的な見た目のタマミツネのヘビィボウガン。LV3貫通弾は移動射撃に対応しているものの、装填数は4発と控えめ。回復弾への対応が手厚いので、ヒーラー的な役割を受け持ちつつ攻撃が可能な武器だ。

むしろこのヘビィの本質は水冷弾特化にある。かつてのハライニケリナ系列は、ウラガンキンやグラビモス、岩穿テツカブラなど水属性に弱いモンスター達を情け容赦なく葬ってきた恐るべきヘビィボウガンであった。ライズでは水責めが有効なモンスターが少なく活躍機会に乏しいが、サンブレイクでアグナコトルやグラビモスが無事参戦を果たすようであれば、またこの武器が力を発揮する日が来る…かも?

ゲェレーラキャノンⅠ〜ゲェレーラキャノンⅡ〜ゲェレーラエスピノ
素材:上位ベリオロス
作成時期:最終強化にはクシャルダオラの素材が必要
主な対応弾:LV3貫通弾、氷結弾、貫通氷結弾、斬裂弾、LV1回復弾
特殊弾:狙撃竜弾

MHXXで新登場、アイスボーンでは登場せずに終わるも氷刃佩くベリオロスの武器として色違い武器が登場し、そしてライズに帰ってきたのがゲェレーラキャノンだ。強化段階では5発、最終強化後は6発装填のLV3貫通弾の移動射撃に対応しており、貫通弾の単純な射撃性能としては全てのヘビィボウガンの中でも最高峰に位置する。

また、氷結弾・貫通氷結弾の扱いにも長けており、ディアブロスやヤツカダキなど氷属性に弱いモンスターに滅法強い。

☆創作TIPS:全体的なシルエットは妃竜砲にとてもよく似た武器であり、MHXXでもライズでも妃竜砲からの派生強化となる。特に武器説明文での言及は無いが、関連性には想像の余地が大きい。ちなみに『ゲェレーラ』とはスペイン語で戦士のこと。『ゲリラ』と語源はいっしょ。『エスピノ』はサンザシのことで、鋭い棘を持ったバラ科の植物だ。転じて有刺鉄線を意味することもある。

グラン=ダオラ
素材:クシャルダオラ
作成時期:最終強化にはバルファルクの素材が必要
主な対応弾:LV3通常弾、LV3貫通弾、LV1徹甲榴弾、LV1・2回復弾、LV1・LV2麻痺弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

グラン=ダオラは貫通弾ヘビィとしても運用することができる。装填パターンは夜砲と同じ移動不可の5発。他の貫通ヘビィはほとんどロクな拘束手段を持たない中、麻痺弾と徹甲榴弾で1回程度の拘束が行える点が優秀。また、貫通弾の複数ヒットの特性が『鋼龍の魂』と相性が非常に良く、ほとんど常時会心補正を享受できるため、弱点特効の効かないモンスターに見切りや超会心で無理矢理ダメージを押し付けるパワープレイが可能。

ただし、装填速度と反動にそれぞれフォローが必要なことと、貫通弾の装填数が少なく移動撃ちに対応していない点は欠点ではある。装填数を弾丸節約で補い、移動できないのを弾導強化で補い…と欲しいスキルが多いため、フルスペックの発揮には良質な護石が必要なケースも多い。

追加できる情報に乏しいため個別の解説は行わないが、通常弾ヘビィの項で紹介したナナホシ天砲、神淵ノ風放チ、轟砲【虎頭】も貫通弾の装填数が多く、貫通弾運用ができる。

MHRise(散弾ヘビィ)

禍ツ大筒ノ幽鬼セッド
素材:マガイマガド
作成時期:マガイマガドの素材だけで最終強化
主な対応弾:LV3散弾、LV3徹甲榴弾、LV3拡散弾、斬裂弾、貫通滅龍弾、鬼人弾
特殊弾:狙撃竜弾

徹甲榴弾と斬裂弾が撃てるヘビィボウガンとして有名なセッド。ライトボウガンのドシューのヘビィ版として語られがちな武器だが、優秀な散弾ヘビィでもある。徹甲榴弾で拘束してから散弾で追撃する基本コンボはもちろん、相手との間合いが離れたら斬裂弾で追撃ができる。

また、特化する意義は薄いが3発だけ撃てる貫通滅龍弾も非常に強力で、元々の威力が尋常ではないため、さほど龍属性の通らない相手にもそこそこのダメージを押し付けることができる。あとは減気弾とかも撃てる。獲物を疲労させ、落とし穴に落として集中攻撃するというトラディショナルな狩人の戦法を取ることもできるのだ。鬼人弾も撃てるため、総攻撃の前に味方にさらなる力を授けてやろう。

一線級の性能でありながら、雷神クリア前に完成する作成時期の早さも見逃せない。

蛙式・撃ッチャリ
素材:ヨツミワドウ
作成時期:最終強化にはオロミドロの素材が必要
主な対応弾:LV3散弾、LV1・2徹甲榴弾、LV3拡散弾、LV1回復弾
特殊弾:機関竜弾

水鉄砲の異名を持つヨツミワドウのヘビィボウガンが撃ッチャリ系列だ(水鉄砲といいつつ水冷弾関係の射撃性能は低く、忘れていい)

散弾の装填数は5発で移動射撃もできないが、攻撃力は220となかなかの高威力。おなじみの徹甲榴弾→機関竜弾も備えている。ほかの遠距離攻撃の手段に乏しく終始接近戦を行う必要があるが、もともと防御力ボーナス+20を持っているのに加えて百竜強化でさらに20追加できるため、生存力がちょっぴり高い。これのおかげでギリギリ生き延びた時のカタルシスたるや…。

ちなみに百竜強化によってLV3拡散弾を解禁することも可能。散弾とのシナジーはイマイチ薄く、拘束中は機関竜弾や散弾でダメージを稼いだ方がおそらく火力は出るため、間合いが離れた時や、出会い頭突然ブッ放すような乱暴な扱い方をすることになりがちだ。

毒妖砲ヒルヴグーラ
素材:プケプケ
作成時期:最終強化にはオロミドロの素材が必要
主な対応弾:LV3散弾、LV1徹甲榴弾、LV1・2毒弾、LV1麻痺弾・睡眠弾、LV1・2回復弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

ボーンシューターをプケプケの上位素材で強化した骨派生のヘビィボウガン。見た目はワールドのダチュラブラスター。攻撃力は並の210だが、百竜強化により移動射撃に対応したLV3散弾を8発も装填できるようになり、散弾の乱射性能は最高レベル。LV1ながら徹甲榴弾、麻痺弾、睡眠弾に対応しており拘束ができるほか、散弾での接近戦に華を添える竜撃弾に対応。回復弾も撃てるため、ひととおりのサポート性能と攻撃能力を兼ね備えた極めて優秀な武器だと言える。創作の面では、剣士と近い距離で立ち回らせつつ、いろんな仕事をさせたい時にオススメだ。

追加できる情報に乏しいため個別の解説は行わないが、通常弾ヘビィの項で紹介したナナホシ天砲、カーマヒトバーレ、轟砲【虎頭】も散弾の装填数が多く、散弾運用ができる。(ただし、カーマヒトバーレは百竜強化で散弾を解放する必要がある)

MHRise(爆薬特化ヘビィ)

メテオキャノン
素材:汎用鉱石
作成時期:最終強化には獄炎石が必要
主な対応弾:全LV徹甲榴弾、全てのLV2状態異常弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

下位ヘビィの項で紹介したメテオバズーカの最終強化がメテオキャノンだ。状態異常弾と徹甲榴弾による卓越した拘束能力を持ち、チャンス時には竜撃弾の溜め撃ちで大ダメージを与えることができる。

☆創作TIPS:鉄蟲糸技「自在鉄蟲糸滑走」を使えば高速の直線移動が可能だ。ハンターに竜撃弾を撃たせたい時にはこれで接近させよう。

ネコ重砲ニャノン
素材:オトモチケット
作成時期:最終強化にネコ毛の紅玉が必要
主な対応弾:全LV拡散弾、竜撃弾
特殊弾:狙撃竜弾

アイルーの使うタルで出来た、ポップな見た目の大砲型ヘビィボウガンがニャノンだ。拡散弾の射撃タイプが水平型(MHXX以前と同じ)である希少なヘビィであり、竜撃弾も2発装填のため連発可能。

拡散弾は素材の持ち込み数が非常に少ないため、ゲーム本編でこの武器を活かしてモンスターを倒し切るにはキャンプを行き来して弾を補給するなど、なんらかの手段で弾切れ問題を解決する必要がある。創作の場合は威力や弾数を誇張してもいいだろう。

☆創作TIPS:ライズには登場しないが、MHXでは「オオ筒ドングリ」という巨大ドングリを材料に作られる武器であった。また、見た目も性能もほとんど大砲の「大砲弾」という武器内蔵弾が撃てた。

ディープリノマリーノ
素材:リノプロス
作成時期:上位序盤
主な対応弾:全LV徹甲榴弾・拡散弾・睡眠弾
特殊弾:狙撃竜弾

ゲーム内の実用面では採用圏外だが、作成難度が低く、水平型の拡散弾射撃に対応した超希少ヘビィであるため掲載。創作におかれましては、徹甲榴弾と拡散弾で爆撃ができる!みたいなフワフワした特徴をうまいことご活用ください。

☆創作TIPS:潜水服のようなリノプロシリーズに併せてなのか潜水艦のようなシルエットをしている。MHXXでは「パープルオクトーバー」という名の強化先があったが、元ネタはおそらく原子力潜水艦をめぐる映画、「レッド・オクトーバーを追え!」であろう。

ほかにも金獅子砲【重雷】テオ=フランマルスが有名。やることはひたすら徹甲竜撃ブッパなので解説することも特に無い。ありふれた流行戦法であり、最強と持て囃された運用式であり、読み手の解像度が異常に高い可能性は念頭に置きたいところだ。

MHrise(属性弾・補足)

これまでの紹介で属性弾への適性もあらかた解説してしまったが、一応まとめて再掲+補足。

火:ルスタ・ド・ネフィラ
水:
あしひきの山砲の御車
雷:
王牙砲【山雷】
氷:
ゲェレーラエスピノ
龍:
ナナホシ天砲、龍天砲デビルーイ

絢爛たるルスタルマフⅠ〜絢爛たるルスタルマフⅡ〜ルスタ・ド・ネフィラ
素材:ヤツカダキ
作成時期:最終強化にはテオ・テスカトルの素材がが必要
主な対応弾:火炎弾、貫通火炎弾、斬裂弾、鬼人弾
特殊弾:狙撃竜弾

火属性に最特化したと言えるヘビィボウガンがヤツカダキのルスタ・ド・ネフィラだ。斬裂弾やちょっぴりの貫通弾も撃てるが、これはほんのオマケ。火炎弾の威力を高めるスキルに全力を注ぎ、オロミドロやオオナズチやイブシマキヒコを地獄の業火で焼き尽くす。そうした火属性ヘビィの頂点がこの武器の本質である。

☆創作TIPS:ヤツカダキ武具の説明文には悲恋の物語が綴られている。ぜんぶあつめて読み解こう。



でも多分、「ゲーム的正しさ」は必要ない

Twitterのとある狩友が「武器のことは、その武器使いの生の意見を聞くに限る(意訳)」という事をおっしゃっていたので、面白そうだなと思ってこの記事を書き始めた。ピックアップして紹介するつもりが、結局かなりの数のヘビィボウガンを羅列することになってしまった。まだ紹介しきれていないヘビィもたくさんあるし、運用論なども含めもっともっと語るべきことは多いのだが、文字数が多すぎて編集に使ってるiPhoneがカクついてきたのでここら辺が限度。

さて、今更言うべくもない事だが、この記事の内容は実際の二次創作において、一切考慮する必要がない単なる参考資料だ。妃竜砲が機関竜弾を撃ったっていいし、メテオキャノンが貫通弾を撃ったっていい。作中キャラに「工房に特別に作らせた」とでも言わせておけばいい。「この記事を読んだならこの通りに書いてくれ!」という趣旨ではないので、どうぞ想像の赴くままに、あなたのヘビィボウガンを創り上げてほしい。

でも、ヘ『ヴ』ィボウガンの誤表記だけは避けてほしい。
ヘビィボウガンだ。

(ヘビィ・ニンジャ)

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