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妃竜砲の歴史

耐火性能の高い雌火竜の素材を
使用。安定した火力運用を可能
とした狩人なら憧れる重火砲。

妃竜砲【遠撃】


ドーモ、ヘビィ・ニンジャです。
突然妃竜砲の歴史が書きたくなったので、書くことにしたというわけだ。

妃竜砲の基本情報

・リオレイア素材のヘビィボウガン。初登場はMHP3で、見た目はMH3に登場した「海造砲【遠撃】」をレイア武器仕様にしたもの(バレルの構造も少し違うようだ)

・読み方は「ひりゅうほう」が正しい。よく「きりゅうほう」と間違われるが、これは「炎妃龍(えんきりゅう)ナナ・テスカトリ」のせいだと思われる。妃に「き」という読み方は無い。

・正確な武器名は「妃竜砲【遠撃】」
ここから【○○】の部分が【飛撃】→【姫撃】→【神撃】と変わっていき、これは演劇→悲劇→喜劇→新劇を捩った銘である。

・亜種武器の后妃竜砲シリーズに強化される作品もある。希少種武器は存在しない。

・シリーズにより性能はマチマチだが、概ね通常弾・火炎弾・毒弾の扱いに長けている点で共通している。

・かっこいい

・ファンが多い

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MHP3

記念すべき妃竜砲の初登場作品。ユクモノ重弩を強化していくことで、下位のうちに【遠撃】を作成できる。

MHP2Gまでは一部を除くほぼ全てのボウガンで「LV2通常弾の装填数は6発」という仕様であったが、この作品以降、武器ごとに装填数が設定されるようになった。下位序盤の武器は4〜5発撃てればまあマシな方なのだが、妃竜砲はそんな中で7発とダントツの装填数を誇るため、生産リストでその性能を確認したガンナーたちはこぞってこの砲を求めた。近接武器に例えるなら、長めの緑ゲージが出る武器を作って黄色ゲージと完全におさらばする頃の「ひとまず安心」をもたらしてくれるのが妃竜砲なのだ。

妃竜砲はその後の強化でも通常弾の装填数を伸ばし、希少種素材を投入して完成する「妃竜砲【神撃】」に至っては全ヘビィ中トップの9発装填となる。さらに3スロットを兼ね備えていたため、申し分の無い火力と拡張性を兼ね備えたヘビィボウガンとして仕上がっていた。

しゃがみ撃ちについては火炎弾・LV2毒弾のほかにLV1貫通弾に対応している。当初のLV1貫通弾しゃがみはMHX系列ほど重用されるものではなかったため、弾切れ対策のサブ弾薬程度の扱いではあった。毒弾についてはパッとしないように見えるが、当時は一度の毒化で400とかの大ダメージが通るモンスターが複数いたため、しゃがみ撃ちによる開幕毒化の価値は高かったと言えよう。

なお、後発の作品では【飛撃】【姫撃】で強化が終了するか、後述の亜種武器に強化されることが多く、原種武器として【神撃】の銘が登場するのはこの作品のみである。

MH3G

今作では亜種武器である后妃竜砲シリーズに派生可能となる。MH3Gでの立ち位置はほぼP3と変わらず、3スロット持ちで大量の通常弾が装填できるヘビィボウガンとして独自の地位を築いていた。

この作品はスキル環境が厳しく、とりわけ立ち回りの生命線たる回避距離スキルは装飾品での発動が難しかった。癖のない性能に3スロットを持つ妃竜砲がその真価を存分に発揮した時代であったと言えるだろう。

ちなみにしゃがみ撃ち対応の物理弾がLV1貫通弾からLV2散弾になった。MH3GではG級ヘビィボウガンを対象に、『しゃがみ撃ちが出来なくなり機動力が低下するのと引き換えに、火力をおよそ15%上昇させる』という効果のリミッター解除という特殊な強化が行えるようになっているので、これを行う限りは無視して良い調整であった。

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▲PVや公式サイトの武器紹介にも后妃竜砲が登場していた


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▲弾肉質25のいきものを仕留めた后妃竜砲【八重桜】

MH4

MH4にて、妃竜砲は凋落した。
凋落と言ってもその顔の良さはなんら遜色ない為、妃竜砲の特長のいくつかが失われた、と表現するのが妥当だろうか。
MH4にもレア度6以上のヘビィボウガンを対象にリミッター解除が続投しているのだが、妃竜砲の最終強化系【姫撃】のレア度は5で止まってしまうため、適応外となってしまった。

いちおうMH4の妃竜砲はLV3通常弾のしゃがみ撃ちという新技を獲得しているので、リミッター付きで運用しても最低限の火力は出せるのだが、そもそも攻撃力がかなり低めの270という値であった。攻撃力300超えのヘビィボウガンが頻出する終盤での活躍は、かなり厳しいと言わざるを得なかった。

そして、何よりも

3スロット持ちで通常弾を大量装填できるヘビィボウガンとして、ガララアジャラ素材のバイティングブラストが登場したのが妃竜砲の運の尽きであった。バイティングブラストが如何なるヘビィボウガンであったかの詳細はここでは語らないが、とにかくかつての妃竜砲か、それ以上の使い勝手と拡張性を誇る汎用通常弾ヘビィの大傑作であったことは間違いなかったのだ…

だが、しかし、性能面を差し置けば、MH4は妃竜砲が最も活躍した作品だったとも言える。

同作のオープニングムービーをご覧いただきたい。ブレイヴ装備のルーキーハンターに同行するランポス装備のベテラン狩人。彼の得物は、まさしく妃竜砲に相違ない。妃竜砲は、「あのスキンヘッドのガンナーが使っているめちゃくちゃかっこいい武器」として一躍有名になったのである。

MH4G

4Gでは強化先として后妃竜砲が復活した。リミッター解除にも無事対応し、攻撃力も450と同作の最強クラスの通常弾ヘビィボウガンの次点につけるレベルにまで高められた。仇敵・バイティングブラストの派生ヘビィの攻撃力がかなり低めに調整されていることもあり、G級の3スロット持ち通常弾ヘビィとして一定の地位を築いていたと言えよう。

なお、最終強化に必要なリオレイア希少種の素材はイベントクエストでしか手に入らなかったため、作品発売から該当クエストの配信まで作成できない時期があった。攻略用のヘビィとしてはあんまり活躍しなかったのも申し添えておく。

MHX

MHXでは妃竜砲【飛撃】が最終強化となる。リオレイア原種の素材だけで完成することもあってか性能的にはやや控えめとなり、シリーズ通しての特徴であった3スロットを没収され、2スロットの武器となってしまった。

今作の妃竜砲を特徴づけるのは、MHXシリーズ独自のシステムである武器内蔵弾にある。妃竜砲にはLV1強装弾、痛撃弾、LV2遠撃弾の3種が大量に内蔵されており、いずれも適正距離が遠め(遠撃弾・痛撃弾に関してはむしろ近距離の相手には十分な威力が出ない)の物理弾という特徴を持っている。見た目の通りに長距離狙撃による戦闘を行えるというロールプレイの点においては唯一無二の性能を獲得したと言ってよいだろう。

ただしいずれの弾も反動があるため、扱うには狩技のアクセルシャワーか、反動軽減+1のスキルが必要となる。反動軽減に関しては見た目がちょっと残念なザザミRシリーズを使わなければ現実的な搭載が困難であったのが、やや難点ではあった。

また、今作では紫毒姫素材の紫毒姫竜砲シリーズも登場している。
こちらはスロットが無く装填数も攻撃力も微妙で、性能的には劣化妃竜砲といった立ち位置だ。
ちなみに紫毒竜砲ではない…

MHXX

今作での究極強化形は【姫撃】となる。MHXXでもおおむねの立ち位置は変わらないが、無事に3スロットが復活した。スキル環境が緩和されたり防具合成が実装されたりで、武器内蔵弾遊びは前作にも増して行いやすくなったと言えるだろう。

一方の紫毒姫竜砲は、G級究極強化ヘビィボウガンとしてはワーストクラスの攻撃力310という値で実装。装填可能な弾種もなんだか微妙で、ほぼ観賞用のヘビィボウガンとなっている。

MHW

戦争が起きた。

MHWに実装されなかった多くの武器同様に、まさかの妃竜砲不参戦。 「妃竜砲で狙撃竜弾を撃ちたい」という多くのハンターの願いが叶うことはなかった。 続編、アイスボーンにも参戦せず。

▲妃竜砲ショックで恐慌に陥るプレイヤー達。アカウント名に「紫毒姫竜砲」を入れるまでのコアなファンの姿も…

MHRise

そしてついに、妃竜砲は復活した。ただしスロットは全て没収され、LV3通常弾の装填数もたったの6発ぽっち。性能面ではいかにも「リオレイア原種の武器」といったような調整であり、全くの低性能ではないが、趣味で使うレベルの武器となっている。

だが、念願の狙撃竜弾が撃てるようになった。そして、火炎弾や毒弾や斬裂弾が撃てて、散弾もちょこっと撃てる、見慣れたいつもの妃竜砲であることには疑いようもない。あとかっこいい。相変わらずかっこいい、否、今まで以上にかっこいい。

PVで妃竜砲の参戦が明らかになった時、東ウトンカ共和国のンガウボ族の村では、三日三晩宴を開き、妃竜砲の復活を祝ったという。

「われわれは先祖代々妃竜砲復活の日を待ち続けてきました。一族の悲願が達成されたのです。」

長老ャジンニ・ィビヘ氏のスピーチより
▲かっこいい

今作の妃竜砲の最終強化は、かつての強化2段階目の銘である【飛撃】である。亜種も希少種もいない上位までの作品では、この程度の性能でも致し方なかろうというもの。

続編サンブレイクでは、たぶんリオレイア希少種くらいなら登場させてくるに違い無い。また、ゲームバランスにもテコ入れが入るはずだ。

つまり、通常弾ヘビィの復権とともに、妃竜砲もスロットと【神撃】の銘を必ずや取り戻すだろう。

今再び、妃竜砲の時代はやってくるのだ。

ついでに狙撃竜弾にも上方修正が入る。

回復狙撃竜弾/機関竜弾の救いようの無い仕様もマシになる。

ヘビィボウガンのみ、弾の射程が伸びる。

ガンナー防具も復活してレイアXシリーズが使えるようになる。

暴れ撃ちも不発しなくなる。

遠距離特化ガルクが仕事するようになる。

妃竜砲と相性の良いウカムルバスが参戦して大活躍する。

そしてウカムルバスの武器も作れるようになる。

おれたちの夜明けは近い。ヘビィボウガンを信じろ。そして、妃竜砲を信じろ。

(ヘビィ・ニンジャ)

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