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「医薬品等行政評価・監視委員会」は唯一の良心

前回の記事から随分と期間が空いてしまいました。
今年に入ってから,福島教授や小島教授,有志医師の会,遺族会の方々の努力の成果が顕著に表れてきています。女性誌や大手メディアでも💉に対し声を上げ,市中でも懸念が噴出し始めたので,厚労省や専門家の虚偽を暴く私の役割もそろそろお役御免かなぁと思っていました。

ところが,先日,中小企業社長と2年ぶりにいろいろ話していると,
「すごい感染拡大してるし,やっぱ5回目打たないとなぁ」と。
💉後遺症,超過死亡,言論統制などの話題を振ったら
「もしかして,Y'sさんは反ワクってやつ? ヤバ~イ(笑)」
って,完全に洗脳状態で,公式データも反ワクの仕業。
まだまだ頑張らないといかんなぁと改めて思いました。

で,今年最初の記事で「第10回医薬品等行政評価・監視委員会」について

少しは安全性に対する意識が変わるかと思っていたのですが,何も変わらず1年が過ぎ,第10回の委員会資料を見る限り,もうこの委員会でも何も言わなくなってしまったのかと残念でなりません。
佐藤委員には是非奮起して吠えまくってほしいと思うのですが。

と書いたのですが,先日公開された議事録を見ると,佐藤委員に加え花井委員も吠えまくってくれています。
以下に議事録の要点をまとめました。

最初の議題は,2021年12月に当委員会が国に提出した「新型コロナワクチンの安全性評価に関する意見」に対する検討状況報告です。

接種台帳と医療データをリンクさせて,報告されていない死亡や副反応を全部洗いだしましょうという意見に対し,

💉の有効性・安全性の調査のために,デジタルIDで接種歴を管理しますというものです。議事録を見る限り,接種事務の効率化がメインのように感じられ,デジタルID管理なんて,マイナンバー推進以外の何物でもないと思います。
マイナンバー問題に関しては,別の機会に取り上げますが,当委員会の提言を利用してデジタルID化を進めようというのは,いかにも厚労省がやりそうな話ですね。

次が本題の「新型コロナワクチンの安全性評価について」です。
健康局予防接種担当参事官室の「新型コロナウイルス感染症ワクチンに関する副反応疑い報告の状況について」
医薬・生活衛生局医薬安全対策課の「新型コロナウイルス感染症ワクチンに関する医薬品の使用上の注意の改訂について」
の説明に対し花井委員,佐藤委員がまっとうな意見で対抗しています。

○花井委員

今の接種体制を継続すべきであるという判断は分かるのですけれども、その前に「ワクチン接種によるベネフィットがリスクを上回る」と書いてあって、これが明確だったらみんな苦労しないんですよね。結局年齢とか、既往症とか、いろんな集団がいて、そして現場でワクチンを打つか、打たないか、お母さんなども悩んだりするわけです。

ベネフィットがリスクを上回るということをあまり大ざっぱに決めて書くというのはある種のミスリードを生むのではないか

と思っていて、心筋炎につきましても例えば既往症、今いわゆる基礎疾患ありというのを大分前に検討して基礎疾患を決めているわけですけれども、極論すれば血友病も血液だから基礎疾患に入っているのですが、多分、全く関係ないですね。

○佐藤委員

やはりこのワクチンのベネフィット-リスク・バランスというのは御高齢の方と子供、あるいは若い方ではかなり違うだろうと思うのです。
 まず心筋炎、心膜炎に関して言いますと、10代、20代の報告の頻度がほかの年代に比べて10倍以上、たしか高いと思うのです。ですから、例えば

心筋炎、心膜炎に関してと言ったときに、10代、20代の方にとってはベネフィットがリスクを上回ると本当に言っていいのか

ということを私は懸念します。
5歳から11歳においても心筋炎、心膜炎が報告されています。そして、心筋炎、心膜炎は完全にはなかなか治らないものですから、子供にとっては将来、あるいはそのときの発達に相当大きな影響を与えかねないわけです。件数が数件だから懸念がないと言っていいのかですね。

子供に関してはCOVID-19そのものでの死亡というのは極めて数が限られていますので、そのワクチンを接種したお子さんにとってのベネフィット-リスク・バランスということを考えたときには、本当にベネフィットが上回ると言えるのか

やはり丁寧な議論がもう少し必要だろうと思います。

 もう一点は死亡に関する評価のところなのですが、α、β、γによる評価をいまだに続けていらっしゃるわけですが、やはりこの評価の仕方は改めるべきではないかと思います。

γとして因果関係が評価できないというのを大多数にしているということ自体、これは行政の怠慢としか言いようがないですね。ワクチンとの因果関係は否定できない例がほとんどではないですか。

以前、私はこの委員会の中でも具体的に資料を出しましたけれども、WHOの因果関係の評価基準ですね。一般的な医薬品の副作用に関する評価基準があるわけですけれども、そこで因果関係が否定できないというのは、いわゆるポッシブルに当たるわけです。それは

他の原因の可能性も同じくらい考えられるけれども、このワクチンによる可能性も否定できないというのがポッシブル

なのです。それを考えると、

ワクチン接種の翌日に例えば心筋梗塞で亡くなられたということが、ワクチンが原因でないと言えないのならば、それはやはりポッシブルなわけです。

そういう分類をきちんと示すべきであって、ここで

因果関係が評価できないと大多数が分類されているから重大な懸念が認められないというのは相当乱暴な議論であろう

と思いますので、私としては

このα、β、γの分類を見直して、やはり可能性が否定できないのか、より積極的に因果関係が相当程度認められるのかといった、段階的な評価を行うべきである

と思います。
 WHOの基準で言うと
ディフィニットというのはかなりこの薬によるというのがはっきり言えるような場合、
プロバブルはほかの原因はなかなか見当たらないので恐らくこの薬が原因であろうという場合、
ポッシブルがほかの原因による可能性も同じくらい考えられるけれども、当該の薬による可能性も否定できない

というものですから、そういう分類に改めて評価すべきであると思います。

この副反応検討部会での議論は、

αになったものが一件もないから、だから重大な懸念は認められないという議論でずっとこの1年以上終始してきた

わけで、まさにこれが論拠になっているわけですから、やはりその点は見直すべきであると考えております。
 そして、仮に感染が確認されても命に関わる重大なことにならない、あるいは後遺症になるようなことがそれほど起きないのであれば、少なくとも小児に関しての、接種するお子さん自身にとってのベネフィット-リスク・バランスというのは、どれほどベネフィットが上回ると言えるのかということですね。
 だから、今の議論を聞いていると、世間の流行に関して子供に打たせることによってそれを抑えたいというお気持ちなのだろうと思いますけれども、

そういうリスクを子供に負わせていいんですか

というのが、やはり私は懸念として残ります。
 ここは幾ら議論しても並行線なので、意見として申し上げておきます。

○花井委員
α、β、γですが、国際的にはよく分からないようなものは早急に変えないと、これをもし例えば患者さんに説明しようとして説明できますか。因果関係が否定できない中に、実は評価できないものも普通は入りますよね。否定はできないんだけれども決められないとか、このグループの中には恐らく因果関係ありがないわけですね。そのありに限りなく近いものが多分、否定できないになっているんです。それで、先ほど情報を扱っているということですけれども、

否定はできないけれども、これだけでは肯定もできないなというのはγに入ってしまっている

わけです。

○磯部委員長
 やはり千何百件亡くなっている方がいる。重大な副反応がある。例えば死者について全例調査するとかはどうなんでしょうねとか、それこそ情報が不十分で評価ができないというんだったら、時間がたてばどんどん情報はなくなるわけですから、こちらからむしろ情報収集できるものがないかをもっと前のめりに集めていくとか、研究班でもつくってそういうものをやっていただくとか、それで結局何もなかったならばそれでいいと思うんです。
 そういうもうちょっと情報収集なり調査検証の体制づくりといったことで見直すべきことはないのだろうかということを思うんですけれども、以上が質問と意見なのですが、何かリアクションいただけますでしょうか。

○医薬安全対策課長補佐
引き続き、今いただいた御意見を受け止め、対応してまいりたいと思います。

*********

この後も,海外調査など続くのですが,ここまでにします。

京大の福島教授が,
「評価委員会を解散して全数調査せよ」
「厚労省の接種率を出せ」
と厚労省役人を怒鳴っても,馬の耳に念仏,糠に釘で聞かなかったことにしている連中ですから,この医薬品等行政評価・監視委員会での提言も,聞かなかったことにしちゃうかもしれません。
佐藤委員の
「ここは幾ら議論しても並行線なので、意見として申し上げておきます」
という発言が,厚労省の本質を物語っていますね。
しかし,御用学者ばかりの厚労省の委員会の中にあって,こうやって警鐘を鳴らしている専門家がいるということを,多くの方に知っていただき,厚労省が無視できないよう声を上げていくことが必要だと思います。

政府・厚労省は上からの指示に従っているだけですが,同じ日本人を苦しめることを何も思わない人ばかりではないと思っています。
モリカケで自死された赤木さんの様な真面目で実直な方も大勢いるはずです。
でもそういう人たちは,佐川局長やデマ太郎のような「今だけ金だけ自分だけ」の輩に押しつぶされて声が出せなくなっているのではないでしょうか。
そういう,現政府・厚労省のやり方に異議を抱いている人たちの背中を押すのは,我々のような社会の声だと思います。
自分が間違っていると思うことに声を発する。
これも一隅を照らすことです。
日々,一隅を照らし続けること。
それが,未来を良くする第一歩です。


第10回 医薬品等行政評価・監視委員会の議事全文は以下からご覧になれます。


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