「ドーナッツ」

そうだ一緒にドーナッツ屋さんに行こうよ。
コーヒーを飲んで、二人でドーナッツを食べよう。
君はピーナッツクランチ、僕は シナモン。
通り沿いの窓辺の テーブルで。

かじったドーナッツを 顔の前で、じっと
眺めてる君に、僕が言う。

「今、『ドーナツが丸くてホントに良かった』とか言おうとしたでしょ?」
「まぁ、そんなところね。 どうして?」
「なんとなく、 わかるんだ。」
「変な人。」

君はそういって、僕を見て

「でもね、ドーナツが丸くなかったら、世界も違ってたと思うのよ。」

と言う。

「わかるよ。そういう風に考えるところも好きなんだ。」

僕がそういうと、君は 笑いながら、

「私も変だけど、あなたはやっぱり相当変だわ。」

と言う。

やっぱり、君の笑顔は素敵だな、と僕は思う。
そういう感じのドーナッツ屋さんが僕は好きです。

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