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歌録り超定番NEUMANN U87Aiと、格安Warm Audio WA87とはどのくらい違うのか?【その1】

NEUMANN(ノイマン)U87 と言えば、ちゃんとしたレコーディングスタジオには必ずあるマイク。

現行モデルは U87Ai。
僕の歌録りの時のメインマイクです。

僕は U87Ai の生音が凄く好きなんです。
特に 200~300Hz あたりの暖かさやふくよかさと、3~5kHz あたりの密度感が本当に好きで。10kHz あたりから上は特性が落ちていくのですけど、密度感はそのままある感じ。そのせいか全体的に音が暖かい感じがする。
単独でボーカルトラックを聴いてイニシャルの音作りをするときは EQ もほぼ掛けず、手コンプ+ほんの軽い倍音付加くらいで、もうそれ以上要りません、という気持ちになります。
もちろん、オケの中に入れてからは、EQ とコンプで叩いたりしていきますけど。それでもそのあたりは極少で済むマイクだ、と(個人的には)思っています。異論のある人も多いでしょうけどね。まぁ、これは好みとか、ジャンルの問題と絡むので。異論は他でお願いします笑。

この種の機材は、サウンドハウスさんが最安の場合が多いですが、ちなみにこの値段ですね。(STUDIO SET というのは、ショックマウントが付いてるセットですね。今回比較する WA87 R2 はこのスタイルで販売されています。)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/286536/

まぁ、U87Ai は「ど定番」なので、もうこれ以上の説明は不要だと思います。さて、今回の話題の中心はこちら。

Warm Audio WA87 R2

では、その説明を Warm Audio 社の Web サイトの説明を読んでみましょう。

(Warm Audio の Web サイトより抜粋)
The Warm Audio WA-87 R2 is an authentic reproduction of a truly iconic mic from the late-60s that is widely considered to be one of the greatest studio microphones ever designed. The original hitmaker and most popular studio lead vocal microphone of all time, the original boasts an artist roster that spans Paul McCartney and David Bowie all the way to Calvin Harris and Ed Sheeran. Just like the coveted originals built from the late 60’s to early 70’s, the WA-87 R2 delivers the unmistakably smooth bass and midrange while adding the pristine top end that engineers have chased for decades.

(筆者訳)
Warm Audio WA-87 R2は、最高峰のスタジオ・マイクとして広く知られている、60年代後半を象徴する「あの」マイクを忠実に再現しています。「元祖ヒットメーカー」として知られるそのマイクは、レコーディング・スタジオで最も人気のあるリード・ボーカル・マイクで、ポール・マッカートニーやデヴィッド・ボウイから始まり、カルヴィン・ハリスやエド・シーランまで、幅広いアーティストの声を記録してきました。WA-87 R2は、60年代後半から70年代前半に製造されたオリジナルと同様に、エンジニアが何十年も追い求めてきた比類ないスムースな低中音域とクリアなトップエンドを両立させています。

https://warmaudio.com/wa-87r2/

要するに、このマイクは、現行の U87Ai ではなく、60 年後半の U87 を再現したモデルということです。

まぁ、能書きはともかく凄いのはその値段。
同じくサウンドハウスさんで・・・

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/282165/

その差、38 万円。
U87Ai の値段で、WA87 R2 が6本半買えます。(「半」って?)

ま、こういうのは、レビューをどれだけ読んでも実際使ってみないと分からないので、買ってみることにしました。

(続く)

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