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15年という長さ

僕がこのギターに挟んでいる絵を描いたのは、2006年の今日、つまり、ジョンの命日だった。

うろ覚えで、「確かこんなジョンの顔の絵、あったよなぁ」と記憶の中の絵を真似して描いた。

いつのことだったかな、と、僕は記憶をたどった。

そんなに前のことだと思わず、僕は、SNS やもうずいぶん前に更新が止まっているブログを 1 年ごと、12 月の日記を見返した。

去年の12月は、写真をやり始めた頃からの写真友達の平福さんからα7IIをもらって喜んでいた。

2018年の12月は、直前に加藤がいなくなった。そして僕は「長い旅路のそのあとで」という曲を書いた。

2011年の12月は、秋にジョブスが死んだ年だった。

2010年の12月は、今の音楽活動を始めた年で、初めてギャラをもらってライブに出演させてもらった。

2009年の12月は、突然小説のアイデアが浮かんで、僕は初めての小説を書いた。沢山の人から感想をもらった。

2008年の12月には、まだ yuki さんは生きていてブログにコメントをくれていた。僕は短い「お話」を書いた。

2007年の12月は、少しずつ回復しつつある頃だった。「夢を見た。桜舞う、月の夜に。」の下敷きになる文章を書いたころだ。

僕はようやく 2006年の12月の日記でこの絵を見つけた。

僕はずいぶん遠いところまで来た。

友達が何人か死んだ。
僕は生きている。

15 年というのは、そういう長さなんだと思う。

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