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皮膚にオイルを塗るアビヤンガのすごさ(他の方の体験談含む)

アーユルヴェーダでは寒い時期や体が乾燥している時、精神が不安定だったり体に痛みがあるときなど、様々な症状に対して、太白ごま油等のオイルを体に塗ることを薦めています。
アーユルヴェーダでは、Vata(ヴァータやワータと呼ぶ)つまり風の要素(軽くて冷たくて不規則に動く)が強くなりすぎると、痛みや疲れ、不安、などの不快症状が出るため、それを抑えるためにその反対の性質を取り入れることを推奨しています。
一番手軽で効果的なのが、温かく重みのあるオイルを皮膚に塗るアビヤンガ、という手法だったり、ギーなどの良質な油分を食事で取り入れる、ということになります。

寒くて乾燥、と言えば、まさに今の季節。
この時期は是非アビヤンガを、と日々、クライアントさんにオイルを塗り続けている私も、昨日は自分もアビヤンガを受けたのですが、ここ1カ月ほど、引っ越しや長距離通勤で動き続けていて、しかも自分でオイルを塗ることをさぼっていた私は、自分で思っていた以上にVataが増えていたようで、オイルの効果を強烈に実感しました。

いつも練習を兼ねて塗り合いをしているセラピスト仲間のまゆこさんに全身にオイルを塗ってもらったのですが、「今日は体が硬いですね、(あおむけで)いつもより腰が浮いてますよ、お顔も力が入ってますね~」と指摘されて、全身がこわばっていたことに気づきました。
オイルを塗った後は、ベッドの上で横たわったまま、蒸気で体を温めてもらいます。(やり方は企業秘密♥)
Vata(寒い、乾燥)の真反対であるオイルを塗られて、温かい蒸気に包まれながら寝ていたら、ストンと腰がベッドについたことに気づきました。
全身の力を抜いて寝ていたにも関わらず、背骨周りの筋肉は緊張が続いていたようで、ずっと反り腰になっていたのが、オイルを塗られて蒸気で蒸されて、ようやく体の奥のほうまでゆるんだようで、浮いていた腰がベッドに落ちたようです。
その辺から意識もはっきりしてきて、呼吸がしやすくなって、体が軽く感じて、頭がスッキリしてきているのを感じました。
これこれ、これよね~、アビヤンガ!
アビヤンガではオイルを経皮吸収させて温かくて重い性質を体内に取り入れるのですが、不思議なことに体や頭は逆に軽く感じるのです。

関節は、さび付いた自転車のチェーンにオイルを刺したような滑らかさ。
筋肉は、羽二重餅のようなやわらかさ(北陸の人にしか分からないかな?)。
皮膚は、白くて赤ちゃんのような透明感。
目はぱっちり開きやすく、視界は広がり、
頭は草原の朝の空気のような爽快感。

すべて私個人の感想ですが、アビヤンガを受けた後は、まさにこんな感じなんです。昨日は施術中ほとんど寝ていたので、最後にぱっと目覚めた時、まるで別人のような心地よさで、本当に驚きました。

私個人の感想だけでは怪しいだけの文章になってしまうので、先日修了した5カ月コースの皆さんの感想もご紹介します。
5カ月コースは、月1回のアビヤンガと、月2回の座学(解剖学&ほぐし講座と、アーユルヴェーダやヨガ等の健康講座)と、月1回の遊びの日(はだし遠足や一本歯下駄ippon bladeのワーク、滝遊び、等)を5カ月続けてもらって、自分の体のことを知りながら、自分でメンテナンスできるようになる、というコンセプトのコースです。
参加者の皆さんから逐次フィードバックを頂いてたのですが、やはりアビヤンガは好評を頂いてます。

毎月アビヤンガを受けて、オイルのすごさが分かると自分でも毎日のようにセルフアビヤンガをするようになる方も多く、毎日やる方は特に分かりやすい変化が現れます。
皮膚が白く滑らかになり、自分で触っても気持ちよい肌になっていきます。

塗り続けていると皮膚は良くなるし、やめると元に戻る、ということを両方しっかり経験された方も。

別の方は、毎日体重を計っていて、アビヤンガを受けた翌日から2,3日の間に、必ず一旦体重が減る、という規則性を見つけられました。減ったら減ったまま体重がキープされるので、毎月アビヤンガ毎に少しずつ体重が減り続けて、初めの5カ月で5キロ減量に成功し、その後も減った体重をキープされています。アビヤンガだけでなく、食事や運動のアドバイスもさせてもらってますが。

オイルのすごさを実感された方の話で、カティバスティという、腰に小麦粉でドーナツ状の土手を作ってその中に温かいオイルを浸して、腰にオイルをたっぷり浸透させる、というメニューもあるのですが、便秘がちなこの方がカティバスティを受けると、その日か翌日に必ず体中のものが全て出るかのような便が出てすっきりする、ということを教えてくれました。2回やって両方同じように出たとのことです。
腰を温めるのですが、お腹の中まで温まるので、内臓の奥まで冷えが取れて、オイルも腸まで浸透して、便も出るのでしょうね。

毎月塗っている方々は、ほぼ間違いなく肌がきれいになっていくのを塗っている私も塗られている本人も実感しています。
そして、アビヤンガ初回や始めの頃は、施術が終わった後、体がまだぬるぬるしていて、洋服にオイルがつくのが気になっていたが、毎月塗っていたら、最近ではあまり気にならなくなった、ということも教えてくれました。
「皮膚の状態が良くなってきて、オイルが身体に浸透しやすくなっているのかな?」との私の推測に、皆さん、「そうそう!まさにそういう感じ」と激しく同意してくださいました。

今日は、1年ぶりくらいの方にオイルを塗らせてもらいました。毎年この時期にアビヤンガに来るとは、感度のいい方ですね(^^)
とーっても疲れてらっしゃるのが分かって、オイルの塗りがいがありました!
つい先日、自分がそんな状態でオイルを塗られたので、どんなに気持ちいいか、ありありと想像しながら塗らせてもらいました。
終わった後はすっかりゆるんで、目つきが変わって別人のような穏やかなお顔で帰られました。

これは私の息子(中学男子)の体験談ですが、先月頃からフケが気になるようになってきた、とのことで、頭に太白ごま油を塗ってあげたら、即効でした。また塗って~、と頼られることの嬉しいこと!(母ちゃんの株がまたちょっと上がったかな♥)
そういえば、息子の父親である元夫さんもフケ体質で、かつて高価なシャンプーを使っていた時期もありましたが、私がアーユルヴェーダに目覚めてから、ごま油を自分で頭に塗るように勧めたらフケがすっかり出なくなり、「今まで健康オタクのお前に色んなものを薦められたけど、この特別なごま油だけは本気で感謝している」というようなことを言われたことも思い出しました。
何か特別なごま油と思っていたようですが、市販の食用の太白ごま油ですので、恐ろしいコスパの良さですね。
サロンでのアビヤンガには、インドから輸入している薬用オイルを使っていますが、自宅で毎日塗る分には、市販のごま油で十分だと思います。でも、普通のごま油は香ばしい香りがしますので、必ず太白ごま油を使ってください。

そんなこんなで、乾燥と冷えが深まるこの時期(秋~冬)は特に、本気でアビヤンガをお薦めします。
人生の秋~冬を迎えている妙齢の女性で、なるべく老化を遅らせたい方には、季節を問わずアビヤンガをお薦めします。
そして、とにかく疲れている方にも、フケでお困りの方にも、不眠や不安にお困りの方にも、何か不調がある方には、とりあえずアビヤンガをお試しいただきたいです。

自分で塗るもよし!ですが、人の手で温かいオイルを全身に塗られるのはまたヒトシオです。オキシトシンもセロトニンも期待できると思います。

ということで、秋の夜長に、アビヤンガの良さを熱く語らせていただきました。

頭から足まで全身(局部は除く)オイルを塗ってもらいたい方は、お近くのアーユルヴェーダサロンをお探しください。
金沢の方は、私のサロンと、塗り合い仲間のサロンを紹介させてもらいますので、是非お試しください。

 ※パーソナルの枠からご予約ください。
 ※時々お得な体験会などもやっています。

  • アーユルヴェーダサロン MAYURA 

※インスタからお問合せください。

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