落合陽一とオードリー・タンの対談を観て

NHK Eテレの「ズームバック×落合」という番組で、落合陽一とオードリー・タンの対談を観た。

今日の放送では終わりの方しか見れなかったのだが、アインシュタインが晩年核兵器を管理できる世界政府が必要だと訴えていたことを引き合いに出しながら、「ITにも倫理が必要だ」という話をしていた。

えー。

年末に初めて二人の対談を同番組で観た時は、今をときめく世界の賢人はどんな話をするんだろうと興味深々で見始めたが、そのうちこの人達の考え方の偏り様に引いてしまった。

IT技術が進化し続ければ、現実社会で食べ物を作らなくても、ネット上のアバターがネット上の畑で作物を作るような世界がそのうち実現する。そうすれば、食糧危機・気候危機のような環境問題も解決できると。

そこまで観て、この人達本気でそんなこと思ってるのか!?とびっくりしてしまった。
そのパソコンタブレット・スマホを作っているレアメタルは環境問題を起こさないのか?パソコン・タブレット・スマホを動かしている電力は環境問題を起こさないのか?
言っていることがお花畑過ぎて、呆れてしまった。

けれど、世界のIT業界なり富裕層や政府が目指しているのはそういう社会なのだろうと思った。世界中の人々をアバターにして、ネットワークを使って管理・監視したいのだと。だから、もしかしてわざとあんなお花畑のような話をしたのかもしれない。

そんな世界を目指すなんて言ってた人達が、「ITにも倫理が必要だ」と言う矛盾を感じるのは私だけだろうか。

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