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情、得難し【スタレ】感想

 ※崩壊スターレイル>ヤリーロVI同行クエストの感想・考察記事です。ネタバレを含みます。

今更ですが、クラーラの同行任務「情、得難し」を完了しました。
  ヤリーロVIでの物語を駆け足で進めてしまったのもあって、スヴァローグとクラーラの関係性は理解しつつも、まだ「スヴァローグ」という存在が自分の中では飲み込めずにいます。
 結論から言うと、「わたし」はスヴァローグの考えを尊重し、パスカルとお別れしました。パスカルが他者に危害を与える可能性がある以上は、人間にはそれを未然に防ぐ責任があると感じたからです。

 クラーラは「裂界生物」「ロボット」「人間」にどのような違いがあると思うか、と問いかけてきます。主人公である穹もまた星核の容器にすぎず、その点でわたしはそれらに線引きは出来ないと感じました。パスカルであろうとなかろうと、何かを「感じ」同一性を保って行動する個体は我々「人間」と同じでしょう。わたしは、パスカルを人間と同じ枠組みで受け止めた上で、彼と「お別れ」することを選びました。コンシューマ系のゲームならバッドエンドかもしれないなと思いつつ、どんな存在でも他者に危害を与える可能性が大きい以上どこかでその決断の時は訪れることになると思います。
  わたしにとっては、「機械だから」この判断をしたのではなく、例えどのような存在であっても他者に危害を与えるべきではないと考えるからです。
 クラーラが言うように、パスカルを「教育」し、共存への道を探ることも出来たかもしれません。それでもifに頼ることなく選ばなくてはならない以上は、「他者への安全」を最優先とする決断としました。
 果たしてそのような「決断」を主人公穹にする権利があるかどうかはまた別の話になると思いますが……。
  なお、アチーブメントの「クラーラと太陽」は同名のカズオ・イシグロの名作からとっているものですが、この本ではそのクララがロボットの立場として描かれています。
 わたし自身は「ロボットに感情移入」し、彼らに「自我がある可能性」を肯定する立場をとっています。一方でスヴァローグが何故あんなにも「特別」になったのかについては、まだまだスターレイルの世界を遊び始めて日が浅いので咀嚼しきれていない部分があるなと改めて思いました。
 スヴァローグ自身もノイズに侵される可能性は十分にあると思うので、他の機械「バーキンス」等とは異なると区別していいという客観的な理由は無いように感じます。

  それにしても、パスカルの日記には恐怖と哀愁がありますね。彼のガワが何度も交換されていく姿を見るのはいたましく、テセウスの舟よろしく一体何がパスカルをパスカルたらしめるのかということについても考えずにいられませんでした。
  「コア」がパスカルであると当然のように物語は進みますが、肉体と精神の二項対立的な考え方には慎重になったほうがいいのではないかと疑問を覚えます。
 ピノコニーでも実感することですが、肉体と精神を完全に「分離」してしまうのは大変危険で、前述「銀河のスター、レスリー・ディーン」のような存在?思念?を生み出しかねません。
  完全に精神のみとなった存在は存続可能でしょうか。ブラックスワンには実体がないとされていますが、縁となる肉体無しには「生きる」ことは難しいと少なくともわたしは思います。

 他の選択をとった場合の物語もネット上を漁ればいくらでも見ることは出来るでしょうが、わたしと主人公穹が織り成すスターレイルの世界に於いて唯一無二と思い覚悟して決断をしました。

気持ちの整理がついたら、神の視点をお借りしてそのifの物語も覗かせてもらおうかなと思います。

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