検査入院5日目

こんにちは

3連休で大分回復しました。やっと続きを書きます。
検査入院5日目は「インスリン低血糖試験」です。
この試験こそが、検査入院の山場だと思ってよいでしょう。

インスリン低血糖試験

「インスリン(血糖を下げるホルモン)を注射し、あえて低血糖の状況を作ることで、それぞれに対する体の中のホルモンの反応を確認します。」(検査説明書より)

通称ITTと呼ばれるこの試験は、前日に行った三者負荷試験のうちの1つ、CRH負荷試験の結果と組み合わせることによって、「視床下部性」の副腎皮質機能低下症なのか、「下垂体性」の副腎皮質機能低下症なのかの鑑別がしやすくなります。

すっごくはしょって簡単に言うと、「わざと極度の低血糖にして、ACTH、コルチゾール、成長ホルモンがどれだけ出るか見てみよう!」です。
めちゃくちゃ低血糖になった時、生きるために血糖をあげる為のシステムが体の中で働くわけです。「生きるための君の本気、みせてくれるかい???」って感じの試験です。

検査のやり方

上で説明したとおり、わざと低血糖をつくるためにインスリンを注射します。

朝8:30から安静
(みじんも動いてはいけません。ケータイみるとかももちろん不可です。)

30分安静後採血1回目+簡易血糖検査(簡易検査は何回かする)
その後インスリンを注射
30分ごとに1回、採血を4回行えば終了になります。

これだけ聞くと、なんだ採血5回だけじゃん?と思われるかもしれません。
しかしこの検査の大変なところはそこではないのです。

この検査では「極度の低血糖状態」のホルモンの動きがみたいので、
血糖値を45以下に下げた数値がとれなければ、試験として有効とみなされません。この病気を疑われている方の多くは低血糖経験者だと思われますが、50を切る血糖値に足を踏み入れたことのある方は少数ではないでしょうか。。。(私は初期搬送時が飴をなめた状態で40台というトンデモ数値だったので経験がありますが、そこまでいくと大抵救急搬送されていると思います;;;)

副腎皮質機能低下症では、コルチゾールが欠乏しているためにインスリンに対する感受性が亢進していて、低血糖になりやすいので、この検査では「血糖値を下げすぎて死なないように」気をつけるのです。

気をつけ方は簡単☆
ずーっとお医者さんと2人でお話し続ける」です。
逆に言えば、いつも忙しいお医者さんを2時間ちかく独り占めに出来る贅沢タイムでもあります。(実際は1時間くらい。後半は見に来てくれる程度)ええ、外来でいつも10分も話せないお医者さんを、1時間以上我が部屋にとどめておくことが出来るスーパーボーナス検査!!

私は永遠と先生に話しかけ続けた結果、先生が私の大学の後輩であったことが判明しました。笑 (もちろん学部はちがうけども)
まぁ、そんな雑談から検査の体感、気になるホルモンの話題、今後の流れや迅速ACTH負荷試験の結果やらをお話しました。

皆さんも普段の疑問はこの時間に聞いてみるとよいと思います。

私の具体的数値

前日の検査の薬が効いているのか、この日の朝の空腹時血糖は105と高めでした。

9:02開始時 血糖「104」
・投与後10分 血糖「77」
・20分 「52」
もう少し下げよう!と開始25分でインスリン追加
・9:32 「37」!!!!←ここで採血
先生生検に電話。採血したものが「43」で検査として有効に!
・9:47 「47」(もどってきた!)
・10:02 「83」(体の生きようとするチカラすごい!)
・10:32 「94」(もう大丈夫ということで先生離脱)
・11:02 「103」(おつかれさまでした!)

症状としては、普通の低血糖といった感じで、どきどき・くらくら・発汗です。特に発汗はすごいので、検査後お着替えとシーツの取り替え必須です。
先生に、「アドレナリンってすごいですね!」と話すと、「カテコラミン!カテコラミン!人間の生きようとするチカラすごいって思わされます!」と言っていました。(先生は女性で、めちゃくちゃ可愛いです。小柄でふわふわ。癒やし系で賢さが全面に出てて、やさしい。だいすき。)

このあとめちゃくちゃ具合が悪くなったので、やはり低血糖は体への負担がおおきいですね。

5日目メモ

検査のあと、もう気持ちが悪くて頭が痛くてぐったりです。
先生がやってきて、「明日の検査にはそんなに影響出ないので、コートリル飲んでください」の指示。
お昼ご飯前2.5mg
7時間後追加2.5mg
その3時間後追加2.5mgと偏頭痛薬ゾーミック+氷枕
夜は11:30に寝て深夜2時に起き、3:30まで寝ることが出来ずでした。

コートリルとゾーミックは自前です。ただし検査の参考にするため、薬の追加は勝手にしてはいけません。必ず看護師さんに、医師に確認をとってもらってからの服用です。
めちゃくちゃ具合の悪い姿をお医者さんに看てもらえたという意味ではよかったのではないでしょうか。病院に行けるような日って基本的には元気ですからね。偏頭痛まで出て、ある意味ベストコンディションだったと思います。

普段2.5mg~5mgのコートリル頓服の私にとって、7.5mgはほぼシックデー対応ですからね。それでも苦しかったです。
いやー、死んじゃうかと思った。笑

何より感情がジェットコースターすぎました🎢
ホルモンの乱れはメンタルブレるんですよね。
連日の試験でズタボロなところに、低血糖でコルチゾールを消費し、追い打ちです。当時のTwitterの投稿にていかに感情がジェットコースターだったかがわかります。笑

☆インスリン低血糖試験後はただただ具合悪い
☆でも寝転ぶ前にシーツを替えてもらう&着替えるべき
☆トイレは動けるうちに済ましておくべき
⭐︎ホルモンの乱れでメンタルやられる

最終日は「GHRP-2負荷試験」です。成長ホルモンの検査ですね。
こんな体調で翌日検査後退院出来るのか不安になると思いますが、大丈夫です。帰れます。






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