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第103回全国高校野球選手権大会出場校紹介5

出場校紹介・中国四国編

岡山
倉敷商(9年ぶり11回目)
倉敷市、県立
創立は1912年。
主な卒業生:星野仙一(元中日、故人)、岡大海(ロッテ)、引地秀一郎(楽天)
夏の甲子園出場は県内最多。他にウェイトリフティング部も強豪。
注目はエースの永野。173センチと小柄ながら最速140キロの伸びのある球を投げ込む。左打者へのスライダー、右打者へのスクリューボールも見もの。昨夏の独自大会優勝にも大きく貢献した左腕で、昨夏交流試合でも仙台育英相手に6回無失点の好投を見せた。
同校卒業生で闘将としても知られた星野仙一さんが亡くなってから初めての夏。熱い闘魂を胸にベスト8越えを目指す。

広島
広島新庄(5年ぶり3回目)
山県郡北広島町、私立
創立は1909年。
主な卒業生: 田口麗斗(ヤクルト)、堀瑞輝(日本ハム)、畝章真(広島)、永川勝浩(元広島、広島コーチ)、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)
広島県北部にある私立校。近年硬式野球部が急速に力をつけてきた。
春夏連続出場。大黒柱は4番でエースの花田。最速146キロの直球とカットボールやフォークを武器とする。県大会はやや不調気味だったものの2本塁打とバットでチームに貢献した。伸びのあるボールを投げる左腕の秋山、センバツではボールボーイながら急成長を見せた左腕の西井と投手陣は豊富。センバツ2回戦敗退の悔しさを糧に、まずは初のベスト8を狙う。

鳥取
米子東(2大会連続15回目)
米子市、県立
創立は1899年。
主な卒業生: 岡本大翔(巨人)、宮本洋二郎(元巨人)、野口裕美(元西武)、桜庭一樹(小説家)
県内トップクラスの進学校。硬式野球部は1960年春準優勝の古豪。他にサッカー部やラグビー部も強豪。
米子松蔭の大会再出場で一躍注目を浴びた鳥取大会を制したのは、初めての2大会連続出場となった米子東だった。チームの大黒柱はエースの船木。小柄な体躯から力のある直球をズバッと投げ込む。打線でも軸となる中心的な選手だ。
前評判は高くないが4元号で甲子園出場を経験している伝統校。大会のダークホースになることを期待すると共に35年ぶりの全国1勝を目指す。

島根
石見智翠館(2大会連続11回目)
江津市、私立
創立は1907年。2009年に現校名に。
主な卒業生:谷繁元信(元中日、解説者)、水谷瞬(ソフトバンク)、戸根千明(巨人)、染矢一樹(J3沼津)、
元は江の川高校で2009年に現校名になった。甲子園最高成績は2003年のベスト4。他にラグビー部が男女共に強豪。
一躍大会注目選手となったのがエースの山崎。185センチ90キロの恵まれた体格が特徴で2年時からエースナンバーを背負う大型右腕だ。最速143キロの直球にスライダー、カーブ、スプリットを織り交ぜて打者を料理。県大会決勝ではノーヒットノーランの快投を披露してみせた。この試合では15奪三振も記録、島根県大会決勝でのノーノーは史上初であった。打撃でもチームを牽引する山崎。大型エースと共に躍進を目指す。

山口
高川学園(5年ぶり2回目)
防府市、私立
創立は1878年。2006年に現校名に。
主な卒業生:高木豊(元大洋)、山野太一(ヤクルト)、高松大樹(元サッカー日本代表、大分市議)、永石拓海(J1福岡)
旧称・多々良学園。サッカー部やバレーボール部なども強豪。
注目はエースの河野。最速142キロの直球とスローカーブを組み合わせる投球で県大会5試合39回を投げ42奪三振を挙げた。今年ヤクルトに入団した同校の先輩・山野を彷彿とさせるような好投手。彼の投球で流れを引き寄せ、県内屈指の強打者・立石を中心とした打線がチャンスを確実にモノにしたい。

香川
高松商(2大会連続21回目)
高松市、県立
創立は1900年。
主な卒業生: 水原茂(元巨人、故人)、松永昂大(ロッテ)
春優勝2度、夏優勝2度、第1回センバツ優勝の古豪。四国四商の一角に数えられる野球の名門校である。他にサッカー部、ハンドボール部、バスケットボール部、バレーボール部、陸上部、ヨット部、バドミントン部なども強豪。
注目は1年時から主軸を担う浅野。2年生ながら高校通算25本塁打の長打力が魅力。既に複数のプロ球団から熱視線を集める有望株だ。投手陣は坂中と渡辺の継投がカギを握る。
2016年春には準優勝と古豪復活の予感も漂う。令和初勝利がチームを上昇気流に乗せるはずだ。

徳島
阿南光(25年ぶり2回目)
阿南市、県立
2018年に阿南工業と新野が統合して設立された。
主な卒業生: 條辺剛(元巨人、うどん店経営)(阿南工)、福良徹(元広島)(新野)、折下光輝(元巨人、独立リーグ堺)(新野)
野球のまち阿南から新たに聖地の土を踏む学校が現れた。阿南光としては統合後初出場。前身時代も深めると1996年の新野の初出場以来となる。
注目は2年生エースの森山。182センチ82キロの体格から最速144キロの直球を投げ込む。県大会全4試合を1人で投げ抜き、36回を3失点にまとめた。豊富なスタミナと安定感は抜群、将来性も豊かな楽しみな左腕だ。森山が抑え、打線が少ないチャンスをモノにする。県決勝・生光学園戦のような戦いぶりを見せられれば、統合後初白星も見えてくるはずだ。

愛媛
新田(初出場)
松山市、私立
創立は1938年。
主な卒業生: 大川浩(元大洋)、越智大祐(元巨人)
センバツには2度出場。初出場となった1990年は準決勝で北陽と歴史に残る名勝負を繰り広げ準優勝に輝いた。他にバスケットボール部やラグビー部、軟式野球部、サッカー部、柔道部、ダンス部なども強豪。
悲願の夏の扉を開いた。県大会決勝に挑むこと8度目。今春センバツ出場の聖カタリナに打ち勝ち、初めて夏の聖地に足を踏み入れることになった。チームをまとめるのは主将の古和田。背番号1ながら正捕手を務め、自らマウンドにも上がる新たな二刀流選手。4番も務めるチームの大黒柱だ。一戦必勝でミラクル新田を夏の聖地でも再現してみせる。

高知
明徳義塾(2大会連続21回目)
須崎市、私立
創立は1976年。84年に現校名に。
主な卒業生: 伊藤光(DeNA)、石橋良太(楽天)、岸潤一郎(西武)、古賀優大(ヤクルト)、西浦颯大(オリックス)、三都主アレサンドロ(元サッカー日本代表)、松山英樹(プロゴルファー)、朝青龍(元横綱)、秀ノ山親方(元大関琴奨菊)、徳勝龍(幕内)
2002年夏優勝、平成の高知高校野球を引っ張る名門校。他にサッカー部、卓球部、剣道部、バスケットボール部、ゴルフ部、相撲部なども強豪。
チームの大黒柱はエース左腕の代木。185センチの長身から投げ込む最速143キロの直球とカットボールを軸とする。秋季大会で7試合を完投したタフネスぶりと安定感ある投球が売り。打線は米崎や加藤などが軸となる。今秋ドラ1候補の高知・森木を攻略した名将・馬淵監督の采配にも注目だ。
今春センバツでは仙台育英に0-1で敗れる悔しさを味わった。リベンジは甲子園でしか果たせない。再び戻ってきた聖地で全国の頂点を狙う。

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