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第103回全国高校野球選手権大会出場校紹介1

出場校紹介・北海道東北編

北北海道
帯広農(39年ぶり2回目)
帯広市、道立
創立は1920年。67年に現校名に。
主な卒業生:荒川弘(漫画家)、山田博一(元大洋)
道立の農業高校。漫画『銀の匙』や連続テレビ小説『なつぞら』で舞台のモデルとなっている。
持ち味は強力打線。決勝で22安打19得点を挙げるなど切れ目のない打線で相手に襲いかかる。昨春センバツに21世紀枠で選出され、代替となった昨夏交流試合では甲子園常連の健大高崎に勝利した。
事実上2年連続の夏の甲子園。昨夏の経験と自信を糧に北の大地から旋風を巻き起こす。

南北海道
北海(4年ぶり39回目)
札幌市豊平区、私立
創立:1885年
主な卒業生:若松勉(元ヤクルト監督)、鍵谷陽平(巨人)、川越誠司(西武)、阪口皓亮(DeNA)、山瀬功治(J2愛媛)、タカ(タカアンドトシ)
創立130年を超える伝統校。夏最多の39度目の出場となる名門校で1963年春・2016年夏準優勝。他にサッカー部も強豪。
世代No.1左腕の呼び声高い木村が大黒柱。最速150キロの直球とキレのあるスライダーで三振の山を築く。南大会決勝ではその木村が打ち込まれたものの全員野球で逆転勝ちを掴み取った。
打線の軸は主将の宮下。高校通算14本塁打のパンチ力に加えて、安定した守備も光る大型ショートだ。
センバツでは初戦の神戸国際大付戦で延長サヨナラ負け。その雪辱をチーム一丸で晴らしたい。

青森
弘前学院聖愛(8年ぶり2回目)
弘前市、私立
創立は1886年、1950年に現校名に、2000年共学化
主な卒業生: 大坂谷啓生(元楽天)
キリスト教プロテスタント系のミッションスクール。元は女子校で2000年に共学化した。2013年夏の初出場以来の甲子園。女子バレーボール部、女子バスケットボール部も強豪。
準々決勝で八戸学院光星、決勝で青森山田と県内の強豪2校を下して聖地行きを掴み取った。持ち味は長打力。コロナ禍による練習試合のできない期間を筋力トレーニングに充てたことにより、県大会5試合で7本のアーチをかけた。
前回出場時は沖縄尚学を破るなど躍動を見せたりんごっ子軍団。今大会もオール津軽で東北勢悲願の頂点を目指す。

岩手
盛岡大付(4年ぶり11回目)
盛岡市、私立
創立は1952年。1990年に現校名に。
主な卒業生: 松本裕樹(ソフトバンク)、杉山晃基(ヤクルト)
盛岡大学の付属校でありキリスト教系の高校。
持ち味は県大会背番号1桁の選手9人で高校通算計280発の超重量打線。中でも注目したいのが金子と松本の2人だ。3番を打つ金子は県大会新記録となる5試合連続ホームランを記録し、通算本塁打数は56。サードを守る松本はチームトップの通算64本塁打を誇る左の主砲だ。
どこからでも長打を打てる爆発力を武器に頂点まで駆け上がれるか。

秋田
ノースアジア大明桜(4年ぶり10回目)
秋田市、私立
1953年に秋田短大附として開校。その後、秋田経大附、秋田経法大附を経て2007年に明桜と改称。2020年に現校名に。
主な卒業生: 砂田毅樹(DeNA)、山口航輝(ロッテ)、摂津正(元ソフトバンク)
ノースアジア大学設置の私立校。
最注目は出場選手屈指の目玉でもあるエースの風間。準々決勝の秋田戦で自己最速を更新する157キロを記録。一躍世代最速右腕に躍り出た。2番手には最速143キロ右腕の石田も控え、投手陣は充実している。
甲子園最高成績は秋田経法大附時代のベスト4。ドラ1候補の大型エースと共に、まずは現校名初勝利を目指す。

山形
日大山形(4年ぶり18回目)
山形市、私立
創立は1958年。62年に現校名に。
主な卒業生: 奥村展征(ヤクルト)、中野拓夢(阪神)、栗原健太(元広島、中日コーチ)、トモ(テツandトモ)
日本大学の付属校で県内トップクラスの生徒数を抱えるマンモス校。甲子園最高成績は2013年のベスト4。男子バスケットボール部が古豪で、他にサッカー部、バレーボール部、ラグビー部、ハンドボール部なども強豪。
大型外野手の浅利、ライトと投手の二刀流を見せる強肩が売りの滝口、県大会全試合で打点を記録した4番の伊藤、3回戦からスタメンを掴み決勝で好守備を見せた榎本など選手は粒揃い。エース斎藤から滝口への継投のタイミングがカギか。粘り強く泥臭い野球で旋風の再来を目指す。

宮城
東北学院(初出場)
仙台市宮城野区、私立
創立は1886年。
主な卒業生:本田圭佑(西武)、シュミット・ダニエル(サッカー日本代表、ベルギー1部・シント=トロイデン)、加藤望(元サッカー日本代表)、土橋正樹(元サッカー日本代表)
キリスト教プロテスタント系のミッション校。県内唯一の男子校で来年度より共学化されることが決まっている。今夏は男子校として臨む最初で最後の甲子園となる。
今春センバツ出場の仙台育英と柴田が4回戦で、県内屈指の強豪である東北がベスト8で敗退した波乱の宮城大会を制して春夏通じて初出場を決めた。
エースの伊東は187センチの長身から最速147キロの直球を投げ下ろす好投手。打線は及川を中心に切れ目がなく決勝でも12得点を挙げた。接戦を制する勝負強さもある。初めての聖地で大暴れなるか。

福島
日大東北(18年ぶり8回目)
郡山市、私立
創立は1951年。78年に現校名に。
主な卒業生: 吉田康夫(元阪神)、白鳥久美子(たんぽぽ)
日本大学工学部のキャンパスの一角にある付属校。県内トップクラスの生徒数を誇るマンモス校。
準々決勝で14連覇を目指す聖光学院が敗れた波乱の福島大会は、第1シードの東日大昌平を準々決勝で、聖光学院を破った光南を決勝で破った古豪・日大東北が頂点に立った。
初戦の修明戦で延長戦を制して勝ち上がったチームは、準々決勝で東日大昌平に逆転勝ち、決勝では光南にサヨナラ勝ち。持ち前の堅守と大会中に培った勝負強さで駆け上がった。大会6試合中、実に4試合が逆転勝ち。突出した選手はいないものの、その日調子の良い選手を積極的に起用する宗像監督の采配も光った。
その宗像監督は今夏限りでの退任を表明している。同校を6度甲子園へ導いた名物監督の最後の夏。どこよりも熱く長い夏にする。

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