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第103回全国高校野球選手権大会出場校紹介6

出場校紹介・九州沖縄編

福岡
西日本短大付(11年ぶり6回目)
八女市、私立
創立は1962年。
主な卒業生:新庄剛志(元メッツ)、小野郁(ロッテ)、中村宜聖(ソフトバンク)、大曲錬(西武)、藤本隆宏(元競泳選手、俳優)、田中麗奈(女優)
西日本短期大学の付属校。夏は1992年に全国制覇。他に女子バレーボール部も強豪。
エースの大嶋は最速144キロ右腕。安定感があり奪三振能力も高い好投手。決勝では春県準優勝の真颯館相手に3安打完封で勝利を呼び込んだ。打線は通算22発の三宅、通算11発の林を中心に破壊力が高い。投打が噛み合えば上位進出も伺えるはずだ。

佐賀
東明館(初出場)
三養基郡基山町、私立
創立は1988年。
主な卒業生: 原泰久(漫画家、『キングダム』作者)
春夏通じて初出場。昨秋今春と県大会を制した新興校が夏も制し、遂に初の聖地行きを決めた。
大黒柱は捕手の加藤。二塁送球1.85秒の強肩が持ち味で俊足と巧打も魅力。更にリリーフ投手もこなせる万能型だ。2年生エースの今村も安定しており、バッテリーを軸とした守備から流れを呼び寄せ、初勝利を目指す。

長崎
長崎商(5年ぶり8回目)
長崎市、市立
創立は1885年。
主な卒業生: 太田正男(元西鉄)、河津憲一(元南海)、蛭子能収(漫画家、タレント)
九州最古の商業学校。大正、昭和、平成、令和の4元号で甲子園出場を決めた古豪。
県決勝でセンバツ出場の大崎に土壇場から大逆転勝利を収め、チームは勢いに乗っている。2ヶ月の闘病生活を乗り越えたエースの城戸とサイドハンド右腕・田村の継投のタイミングがカギ。打線は単打で繋いでいくのが持ち味だ。
最高成績は1952年のベスト4。その大会以来、甲子園での白星はない。ミラクル長商は全国の舞台でも健在か。69年ぶりの勝利が旋風の第一歩になるはずだ。

熊本
熊本工(2大会連続22回目)
熊本市中央区、県立
創立は1898年。51年に現校名に。
主な卒業生:川上哲治(元巨人、故人)、前田智徳(元広島)、緒方耕一(元巨人、ヤクルトコーチ)、荒木雅博(元中日、中日コーチ)、山口翔(広島)
県内最多の甲子園出場回数を誇り、夏準優勝3度の名門校。他に吹奏楽部、陸上部、ラグビー部、卓球部なども強豪。
古閑、増見を中心に打線は勢いがある。準決勝、決勝で二桁得点を挙げるなど上り調子。一方で接戦を勝ち上がる粘り強さも身についた。全国ではエースの吉永がどこまで粘れるか。先手を取って勢いづかせたいところだ。

大分
明豊(4年ぶり7回目)
別府市、私立
1999年に別府大付と明星が合併する形で発足した。
主な卒業生:今宮健太(ソフトバンク)、濱田太貴(ヤクルト)、居谷匠真(ソフトバンク)、城島健司(元マリナーズ)(別府大付)
今春センバツ準優勝校が夏の舞台に戻ってきた。最速146キロを誇る右のエース京本、巨人・太田龍の弟で直球とチェンジアップのコンビネーションで幻惑する左のエース太田、リリーフエースとして活躍したサイドハンド右腕の財原。センバツでも大車輪の活躍を見せたこの三枚看板は健在。打線も黒木、山本、米田を中心に好調だ。
センバツ決勝では痛恨のサヨナラ負け。サヨナラ打を打たれた京本は悔しさを糧に頭脳派右腕に進化した。たった1つの忘れ物を取り返すために戻ってきた。目標は1つ。初の全国制覇しかない。

宮崎
宮崎商(13年ぶり5回目)
宮崎市、県立
創立は1919年。57年に宮崎大宮から独立して現在の体制に。
主な卒業生: 小川亨(元近鉄)、赤川克紀(元ヤクルト)
春夏連続出場。エースの日高は最速138キロながら制球が良く、緩急を生かした投球で打者を打ち取る。センバツ初戦の天理戦では敗れたものの、センバツベスト4の相手打線を6回まで2失点に抑える好投を見せた。最速146キロの2年生右腕・長友も期待の存在。打線は通算33発の中村、通算23発の西原を中心に長打力がある。
古豪復活の兆しは見えてきた。次はセンバツに果たせなかった白星を掴み取る。

鹿児島
樟南(5年ぶり20回目)
鹿児島市、私立
創立は1883年。1994年に現校名に。
主な卒業生: 鶴岡慎也(日本ハム)、大和(DeNA)、戸田隆矢(広島)、浜屋将太(西武)、二所ノ関親方(元大関若嶋津)
鹿児島御三家の一角を担う名門校。夏最高成績は準優勝。他にレスリング部、剣道部、相撲部、ウェイトリフティング部などが強豪。
注目はエース左腕の西田。最速145キロの直球にスライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップを交え、奪三振の山を築く。県大会では47回2/3を投げて50奪三振5四死球と安定した投球を見せた。今大会でも注目の左腕の1人だ。
西田をチーム全体で支えられるかがカギ。目指すは1994年以来の決勝進出と初の全国制覇だ。

沖縄
沖縄尚学(2大会連続9回目)
那覇市、私立
創立は1957年。83年に現校名に。
主な卒業生: 東浜巨(ソフトバンク)、嶺井博希(DeNA)、與座海人(西武)、リチャード(ソフトバンク)
センバツでは2度優勝の強豪。他に柔道部、ボクシング部、なぎなた部、テニス部なども強豪。
今春センバツ出場、今春九州大会優勝の具志川商が最有力と見られていた沖縄大会は、昨秋県覇者の沖縄尚学が頂点に返り咲いた。エースの當山は最速142キロの直球とスライダーを武器に県大会21回1/3を21奪三振無失点と安定。リリーフでは後間も控える。打線は仲宗根が中心で、ショートの守備でも好プレーを見せる。
春は2度制しているものの夏はベスト8止まり。初の夏の頂点へ、チーム一丸で駆け上がる。

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