見出し画像

センバツ4日目展望

第1試合:市和歌山ー県岐阜商

展望:近畿大会ベスト4の市和歌山はエースの小園が絶対的存在。最速152キロの直球に加え、多彩な変化球で三振の山を築く。既に今秋ドラフト会議での注目も高い大会屈指の好投手だ。バッテリーを組む松川は通算31本塁打の強打者。堅い守りも光る。
東海大会準優勝の県岐阜商は名将・鍛冶舎監督がチームを率いる。最速144キロ左腕の野崎がエースナンバーを背負い、背番号10・最速148キロ右腕の松野もいる。捕手で主将の高木は通算17本塁打の長距離砲。大阪桐蔭の松浦からバックスクリーンに叩き込んだ打線の主軸だ。
互いにバッテリーが攻守において軸となるチーム同士の対戦。互いにチーム打率が特別高いわけでもないため、接戦が予想される。

市和歌山(2年ぶり7回目)
和歌山県和歌山市、市立
1931年に市立和歌山商業高校として創立。2009年に現校名に。硬式野球部は1965年春に準優勝の経験あり。
主な卒業生:川端慎吾(ヤクルト)、益田直也(ロッテ)、藤田平(元阪神監督)、川端友紀(元女子プロ野球選手)

県岐阜商(2年連続30回目)
岐阜県岐阜市、県立
創立は1904年。1951年に現在の県岐阜商が開校。硬式野球部は春3度夏1度優勝の名門校。陸上部、水泳部、簿記部、速記部、吹奏楽部なども強豪。
主な卒業生:高木守道(故人、元中日監督)、和田一浩(元西武・中日)、三上朋也(DeNA)、髙橋純平(ソフトバンク)、高橋尚子(元陸上選手)

第2試合:智辯学園ー大阪桐蔭

展望:昨秋近畿大会決勝の再戦が甲子園の舞台で実現した。
近畿大会優勝の智辯学園はエースナンバーを背負う左腕の西村と10番を背負う最速145キロ右腕の小畠の二枚看板。打線は3番の前川が通算30本塁打、4番の山下が通算12本塁打と破壊力も高い。
近畿大会準優勝の大阪桐蔭は最速154キロ右腕の関戸、最速150キロ左腕の松浦とドラフト候補に上がるダブルエースを擁する。打線も通算17本塁打の池田を中心にどこからでも点が取れる。
共に似たようなチームカラー、近畿地区で鎬を削りあってきた強豪校同士の対戦。今大会屈指の好カードだ。

智辯学園(2年連続14回目)
奈良県五條市、私立
創立は1965年。辯天宗を母体とした中高一貫校。硬式野球部は2016年春に初優勝。
主な卒業生:岡本和真(巨人)、廣岡大志(巨人)、村上頌樹(阪神)

大阪桐蔭(2年連続12回目)
大阪府大東市、私立
創立は1988年。府内屈指の進学校。硬式野球部は春3度夏5度、春夏連覇2度の強豪校。他に吹奏楽部、サッカー部、ラグビー部なども強豪。
主な卒業生:中村剛也(西武)、平田良介(中日)、中田翔(日本ハム)、浅村栄斗(楽天)、藤浪晋太郎(阪神)、森友哉(西武)、根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、阿部浩之(J1名古屋)、三浦弦太(J1G大阪)、宮里聖志(プロゴルファー)、宮里優作(プロゴルファー)、松村沙友理(乃木坂46)

第3試合:広島新庄ー上田西

展望:中国大会優勝の広島新庄は花田から秋山への継投で勝ち上がった。最速143キロの直球とカーブのコンビネーションで打者を幻惑する花田はエースで4番の大黒柱。左腕の秋山は昨夏の交流試合を経験。最速140キロの直球にスライダーとチェンジアップを混ぜる。勝負強さと機動力、堅守も売りだ。
北信越大会準優勝の上田西は出場校中トップとなるチーム打率.408の強力打線が持ち味。攻守にわたり完成度の高いショートの柳澤、通算24本塁打の笹原を中心に打線は切れ目がない。左腕エースの山口は粘り強い投球が光る。北信越大会準決勝で星稜に競り勝った勝負強さも備える。
接戦に持ち込めばどちらも勝機はある。ポイントは広島新庄の継投のタイミング。上田西の強力打線を花田がどこまで抑え込めるかが勝敗の鍵を握る。

広島新庄(2年連続3回目)
広島県山県郡北広島町、私立
創立は1909年。2007年に現校名に。
主な卒業生:田口麗斗(ヤクルト)、堀瑞輝(日本ハム)、永川勝浩(元広島)、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)

上田西(初出場)
長野県上田市、私立
1960年に上田城南高校として開校。1987年に現校名に。夏は2度出場。軟式野球部、サッカー部も強豪。
主な卒業生: 髙寺望夢(阪神)、川井進/川井雄太/雄太(元中日)、藤森亮志(J3長野)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?