見出し画像

第103回全国高校野球選手権大会出場校紹介4

出場校紹介・近畿編

滋賀
近江(3大会連続15回目)
彦根市、私立
創立は1938年。
主な卒業生: 植田海(阪神)、京山将弥(DeNA)、土田龍空(中日)
淡い青色のユニフォームが特徴的な私立校。夏最高成績は2001年の準優勝。他にバレーボール部、柔道部なども強豪。
注目したいのは2年生右腕の山田。最速146キロの本格派だ。他に最速148キロのエース右腕・岩佐、技巧派の星野も控えるなど投手層は厚い。体格の良い新野を中心とした打線が投手陣を援護したい。

京都
京都国際(初出場)
京都市東山区、私立
創立は1947年。元は韓国学校であり2004年に現校名に。校歌が韓国語であることが特徴。
センバツに続き春夏連続出場で夏はこれが初めて。左腕の森下、右腕の平野の二枚看板は健在。森田も控える投手陣は充実している。打線は森下、平野に加えて、ショートを守る武田、強肩と鋭いスイングが武器の捕手・中川と揃う。
2年生が多いこともあり長い目で見ても楽しみなチーム。センバツでは初戦を突破するも2回戦の東海大菅生戦でサヨナラ負けを喫した。その悔しさを胸に夏初勝利と更なる上位進出を目指す。

大阪
大阪桐蔭(3年ぶり11回目)
大東市、私立
創立は1988年。
主な卒業生:中村剛也(西武)、平田良介(中日)、中田翔(日本ハム)、浅村栄斗(楽天)、藤浪晋太郎(阪神)、森友哉(西武)、根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、阿部浩之(元サッカー日本代表、J1名古屋)、三浦弦太(元サッカー日本代表、J1G大阪)、松村沙友理(元乃木坂46)
春優勝3度、夏優勝5度、春夏連覇2度の文句なしの横綱校。他に吹奏楽部、男女サッカー部、ラグビー部、ゴルフ部、バスケットボール部なども強豪。また、府下屈指の進学校でもある。
大黒柱は最速150キロ左腕の松浦。右打者の内角を抉ることもできる世代トップクラスの好投手だ。府大会は出番がなかったものの最速154キロ右腕の関戸はポテンシャル充分。2年生で最速143キロ、188センチの長身右腕・川原も楽しみな存在だ。
打線は高校通算24本塁打の池田を中心に、通算8発の宮下、通算9発の花田、俊足外野手の野間など分厚い陣容を誇る。大阪桐蔭の伝統でもあるフルスイングと長打力は健在だ。
センバツでは智辯学園に敗れ、まさかの初戦敗退を喫した。府大会でも準決勝でタイブレークの末勝利、決勝でも9回に追いつかれてからのサヨナラ勝ちと盤石の勝ち上がりではなかった。この苦しんだ経験が吉と出るか、凶と出るか。泣いても笑っても最後の夏。優勝候補筆頭であることは間違いない。後は最後の夏に賭ける思いの強さがモノを言うだろう。

兵庫
神戸国際大付(4年ぶり3回目)
神戸市垂水区、私立
創立は1963年。92年に現校名に。
主な卒業生: 坂口智隆(ヤクルト)、小深田大翔(楽天)、平内龍太(巨人)、黒石貴哉(J2水戸)、伊勢渉(J3八戸)
神戸国際大学の付属校でキリスト教系のミッションスクール。硬式野球部の他、ハンドボール部、サッカー部などが強豪。
センバツに続き春夏連続出場。注目は二刀流エースの阪上。投げては最速147キロ、打っては通算30本塁打。投打にわたるチームの中心だ。センバツでは怪我の影響で満足のいく活躍を見せられなかったが今夏はどうか。センバツ初戦の北海戦で逆転勝利を呼び込む好リリーフを見せた大型2年生左腕・楠本も控える。打線は阪上や西川を中心に長打力が魅力。
センバツでは2回戦で仙台育英に敗れた。まずは聖地2勝を目指して地元の想いも胸にプレーしたい。

奈良
智辯学園(2大会連続20回目)
五條市、私立
創立は1965年。
主な卒業生:岡本和真(巨人)、廣岡大志(巨人)、村上頌樹(阪神)
奈良御三家の一角を担う強豪校。2016年センバツ優勝。夏最高成績はベスト4。他に陸上部は古豪。
初戦で大阪桐蔭を下して8強まで上がったセンバツに続いて春夏連続出場。センバツ4強の天理を下した高田商を破って頂点に立った。
最速145キロ右腕の小畠は185センチの長身から投げ下ろす本格派。左腕の西村は最速138キロながら球質の重い直球が持ち味の好投手だ。この2枚看板を軸に、通算35本塁打の前川、通算12本塁打の山下など強力打線が援護する。
全国の頂点を狙える陣容は揃っているだけにセンバツ8強も満足はしていないはず。大阪桐蔭の対抗馬筆頭になるのは智辯学園だろう。悲願の夏初制覇へ。見据えるは頂点のみだ。

和歌山
智辯和歌山(4大会連続25回目)
和歌山市、私立
創立は1978年。
主な卒業生:西川遥輝(日本ハム)、岡田俊哉(中日)、東妻勇輔(ロッテ)、東妻純平(DeNA)、林晃汰(広島)、黒川史陽(楽天)
春優勝1度、夏優勝2度の名門校。現在は元阪神の中谷仁が監督を務める。県内屈指の進学校でもある。
エースの中西は最速147キロのパワーピッチャー。制球に課題はあるものの力のある直球が魅力の本格派だ。打線の軸は徳丸。高校通算42本塁打の長距離砲で1年時から4番を務めていた。
決勝では秋にセンバツを逃す敗戦を喫した市和歌山と再戦。世代屈指の好投手・小園を攻略し雪辱を果たした。誰もが聖地の土を踏むことを望んでいたはず。イチローの教えを胸に全力で駆け抜ける。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?