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第103回全国高校野球選手権大会出場校紹介3

出場校紹介・東海北信越編

静岡
静岡(2大会連続26回目)
静岡市葵区、県立
創立は1878年。
主な卒業生: 増井浩俊(オリックス)、堀内謙伍(楽天)、鈴木将平(西武)、池谷蒼大(DeNA)、小野友樹(声優)、齋藤孝(明治大学教授)
県内トップの進学校であると同時に夏優勝1度準優勝2度の名門校。他に男子バスケットボール部、男子硬式テニス部、囲碁部などが強豪。
注目はエースの高須。192センチの長身から角度のある球を投げ下ろす最速146キロ右腕。県大会では37回無失点と圧倒的な成績を残し、夏の聖地へ導いた。2年生で最速147キロ右腕の吉田も楽しみな存在。打線は決勝で4安打1本塁打の4番池田を軸に機動力を駆使した攻めを見せる。
県立の進学校であると同時に野球の名門校であることから高校野球ファンからの人気も高い。長身の2枚看板を軸にまずは令和初勝利を目指す。

愛知
愛工大名電(3年ぶり13回目)
名古屋市千種区、私立
創立は1912年。83年に現校名に。
主な卒業生:イチロー(元マリナーズ)、工藤公康(ソフトバンク監督)、堂上直倫(中日)、十亀剣(西武)、谷口雄也(日本ハム)、濱田達郎(中日)、東克樹(DeNA)、山﨑武司(元中日)
愛知私学4強の一角を担い、春優勝1度準優勝1度の名門校。他に、卓球部、バスケットボール部、バレーボール部、吹奏楽部なども強豪。
準々決勝で東邦、準決勝でセンバツ4強の中京大中京、決勝で享栄と自軍以外の私学4強を全て倒して頂点に立った。145キロ左腕の田村、148キロ右腕の寺嶋と2人の好投手を擁する。田村は1年夏からエースナンバーを背負い、寺嶋は今春から急成長を見せた。投手陣では他に野嵜も控え、田村は打撃でもチームを牽引する。
今夏出場校の中では実力トップクラス。目指すは81年のベスト4超えと学校初の夏制覇だ。

岐阜
県岐阜商(9年ぶり29回目)
岐阜市、県立
創立は1904年。
主な卒業生: 髙橋純平(ソフトバンク)、三上朋也(DeNA)、高木守道(元中日、故人)、和田一浩(元中日、解説者)、高橋尚子(元陸上選手)
春3度夏1度優勝の古豪。他に、陸上部、水泳部、女子バスケットボール部、バレーボール部、吹奏楽部、簿記部、速記部などが強豪。
最速148キロ右腕の松野、最速144キロ左腕の野崎と左右のダブルエースが投手陣を引っ張る。彼らをリードする高木は強肩が売りで高校通算20本塁打の強打も誇る大会屈指の捕手。名将・鍛冶舎監督の采配にも注目だ。

三重
三重(7年ぶり13回目)
松阪市、私立
創立は1961年。
主な卒業生: 加藤匠馬(ロッテ)、水本裕貴(サッカー元日本代表、J2町田)、西野カナ(歌手)、麻枝准(シナリオライター)
センバツは1969年に優勝。夏は2014年の準優勝が最高成績でそれ以来の出場となる。他にソフトテニス部も強豪。
攻守の中心はショートを守る品川。打っては高校通算25本塁打、守っては反応速度と的確なスローイングが光るプロも注目する内野手だ。彼を中心に打線は県大会6試合で100得点と強打を誇り、ノーシードから頂点を勝ち取った。強力打線を軸に悲願の夏初制覇を目指す。

新潟
日本文理(2大会連続11回目)
新潟市西区、私立
創立は1984年。86年に現校名に。
主な卒業生: 飯塚悟史(DeNA)、鈴木裕太(ヤクルト)、相澤ピーターコアミ(J2千葉)
夏最高成績は2009年の準優勝。その際は決勝の9回2アウトから1点差まで追い上げる脅威の粘りを見せて話題を呼んだ。他にサッカー部、水泳部、ソフトボール部、柔道部なども強豪。
2年生ながら最速144キロの186センチ右腕・田中、1年生にして最速146キロの高橋と下級生に力のある投手が目立つ。打線は決勝戦で満塁弾の渡辺主将が中心。春準優勝の関根学園と春優勝の新潟産大付を下して連続出場を決めた。若い好投手を強力打線が支え、頂点を目指す。

長野
松商学園(4年ぶり37回目)
松本市、私立
創立は1898年。
主な卒業生: 直江大輔(巨人)、上田佳範(元日本ハム、日本ハムコーチ)、高橋義希(J1鳥栖)
夏は北海に次ぐ37度目の出場となる伝統校。夏優勝1度。他にサッカー部やバレーボール部、空手道部なども強豪。
スカウトから注目を浴びるのが145キロ右腕の今井。制球に課題はあるもののリリーフエースとして活躍し、県大会優勝投手にもなった。バッティングでもチームに貢献する。安定感のある投球を見せる2年生左腕の栗原や好守の2年生ショート・吉水、センバツ出場の上田西相手に2本塁打の熊谷などメンバーは粒揃い。チーム一丸でまずは令和初勝利を狙う。

富山
高岡商(4大会連続21回目)
高岡市、県立
創立は1897年。
主な卒業生: 進藤達哉(元横浜)、紺田敏正(元日本ハム、日本ハムコーチ)、山田辰夫(俳優、故人)、滝田洋二郎(映画監督)
決勝戦で高岡対決を制して県内夏最多となる21度目の出場を勝ち取った。他にバレーボール部や吹奏楽部なども強豪。
注目が集まるのはショートの石黒。県大会では驚異の打率.667でチームを牽引した。3戦連発も記録し、長打力にも期待がかかる。守備でも好守を見せ、チームの堅守を支える存在だ。エースの川渕が粘りの投球を見せ、守備からリズムを作って上位進出を狙いたい。

石川
小松大谷(36年ぶり2回目)
小松市、私立
創立は1963年。2010年に現校名に。
主な卒業生: 豊島明好(元日本ハム)、山下亜文(元巨人)
浄土真宗大谷派が運営する私立校。バレーボール部なども強豪。
長年阻まれてきた壁をついに越えた。7年前の2014年、8-0でリードしていながら9回に星稜に9点を奪われ逆転サヨナラ負け。金沢との決勝戦では同じように8点リードで迎えた最終回を抑え切り歓喜に包まれた。注目は捕手の東出。二塁送球最速1秒85の強肩が武器だ。エースの北方はテンポ良く打たせて取る投球が持ち味だ。
何度も煮湯を飲まされた先輩たちの想いも受け継いで臨む36年ぶりの夢舞台。まずは聖地初勝利を目標に溌剌とした戦いぶりを見せる。

福井
敦賀気比(3大会連続10回目)
敦賀市、私立
創立は1986年。
主な卒業生: 内海哲也(西武)、吉田正尚(オリックス)、平沼翔太(日本ハム)、西川龍馬(広島)、東出輝裕(元広島、広島コーチ)
甲子園常連の北陸の雄。春センバツは2015年に優勝。今春センバツにも出場し、今春北信越大会も制覇。他に、空手部、柔道部、剣道部、なぎなた部、レスリング部などが強豪。
投手陣は140キロ超えを複数抱える。左腕の竹松は三振も奪える投手で、同じく左腕の本田はセンバツでも登板し、決勝戦でも完封勝利を飾った。2年生右腕の上加世田はU15日本代表経験もありテンポ良く打たせて取る。打線は攻守で好パフォーマンスを見せるショートの前川、俊足と広角打法が持ち味の大島が軸。
センバツは初戦の常総学院戦でタイブレークの末に敗退。悔しさを糧に再び戻ってきた。狙うはただ1つ。北陸勢初の夏制覇だ。

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