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センバツ準決勝展望

第1試合:天理ー東海大相模

展望:共に選考枠最後の1枠で選出された2校が激突する。
準々決勝で仙台育英に快勝した天理。エースの達は制球で苦しむ場面があったものの打線の援護に助けられながら8回を3失点に抑えた。打線は9番の政所が絶好調。4番の瀬もポイントゲッターの役割をしっかりこなしている。勝てば優勝した1997年以来の決勝進出だ。
福岡大大濠に勝って準決勝進出を決めた東海大相模は、低調気味だった打線にようやくつながりが見られ始めた。中盤以降封じられた点が気になるが、ここにきて打線の厚みが増したことは朗報。今大会初先発のエース・石田も圧巻の投球。3安打1四球14奪三振完封と付け入る隙を与えなかった。勝てば優勝した2011年以来、10年ぶりの決勝進出となる。
勝敗を分けるカギは、どちらの打線が先に相手エースを攻略できるか。共に好投手を擁するだけに先に主導権を握ったチームが圧倒的に有利になりそうだ。

第2試合:明豊ー中京大中京

展望:勝てば春夏通じて初の決勝進出となる明豊は、3人の投手のリレーで勝ち上がった。準々決勝・智辯学園戦では幸の先制パンチで先に流れを引き寄せると、3イニングずつを3人の投手に分担させる采配が的中。阿南のスーパーキャッチもあり、智辯学園の追い上げを振り切った。
準優勝だった1997年春以来の決勝進出を目指す中京大中京は、エースの畔柳がここまで圧巻のピッチングを見せている。四死球は多いものの力強いストレートと巧みな投球術で東海大菅生戦でも完封勝利をあげてみせた。3戦25イニングで僅か1失点と安定感も抜群だ。気がかりなのは球数。投球制限によりこの試合は121球までしか投げられない。また、打線も常総学院戦以外は湿りがちでやや不安が残る。
ポイントは両監督の投手起用。明豊は継投のタイミングが流れを左右する。中京大中京は畔柳の投球数を考慮しながら試合を進めなければならない。左のエースである柴田の大会初先発も充分あり得る。

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