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第55回社会保険労務士試験を終えて・自分用振り返り

2回目の社労士試験を終え、燃え尽き症候群ですが、次に向けてしっかり進むために振り返り反省点や感想をまとめ。

社労士試験を受ける方や、どんな試験か知りたい方の参考になればと思いますが、この試験は置かれた環境(独身か既婚か、現職の忙しさ、子ども有無、独学か通学、受験時の年齢等々)にかなり左右されるため n=1として参考の参考程度に興味があれば暇つぶしに読んでほしいと思う。

■前提条件
・第53回初受験:社労士24のみ独学、プライベート事情でほぼ勉強なしで受験。トータル勉強時間100時間もいっていないレベルで週末に2~3時間勉強したら◎くらい。社労士試験を全く理解せずに、まさに記念受験

・第54回試験:前年11月に資格の大原通学コース入会し、初学者向けコースに出席。12月に妊娠判明し、まさかの出産予定日が試験2週間前。そのまま勉強継続も、つわりが長く寝たきりが増え、通学断念。社労士24視聴しつつ直前期の模試受験できないタイミングで試験受けることを諦め。

・第55回試験:産後3か月目の前年11月に資格の大原通学コース、経験者コースに切り替え+最初から社労士24を購入。

■仕事、家族など
・複業フリーランスとして、採用人事、RPO、編集ライターに従事。2023年1月より、社労士事務所で週1~2日ほど兼業も開始
・旦那:技術職で基本出社、残業ほぼなく帰宅は早い
・子ども:1人目の赤ちゃん、第55回試験勉強開始時はまだ生後3か月

受講内容・利用教材

社労士教材を探していたとき、ネットで見かけた社労士24の面白さにはまり、第53回試験から継続して愛用。
社労士24だけで合格された方もいるけども、強制的に勉強時間を確保したいと考え、資格の大原通学に入会。
金額的には15~16万円前後(社労士24をつけると18万前後だった記憶)、与えられる教材量、演習対策問題の量、模試回数や自習室使い放題などを考えると妥当の値段と思う。

上記に加えて、
・択一トレーニング問題のスマホアプリ(有料)
・LEC模試セット(4回分・有料自宅受験)
・社労士24プラス(YouTube無料配信)
・資格の大原の金沢先生や達人シリーズのTwitter問題(無料で毎日、様々なジャンルの問題を出してくれる)
これらを主に使った。

なお、勉強時間はスマホアプリの「Studyplus」で記録。社労士受験生が多く使用していたのと、シンプルなUI、Twitter連携(今は連携廃止)が良くて使い続けた。

各月の勉強時間数

今見ると、最後の2か月以外の勉強時間がひどすぎて恥ずかしいレベル。反省のためにいったん書き起こす。(四捨五入切り捨て)

2022年11月:68時間
2022年12月:39時間
1月:70時間
2月:57時間
3月:39時間
4月:46時間
5月:80時間
6月:83時間
7月:107時間
8月:168時間

トータル:約786時間

完全に個人の事情、言い訳ばかりだけど、なぜ上記時間になったのか。当時何があったのか、ざっとまとめる。

11月:赤ちゃん生後3か月、私は仕事復帰してフルで働いていたけど、旦那が育休中かつ義実家に2週間ほど滞在していたため、子どもが小さいながらも出だしは68時間でまぁまぁ勉強できていた。

12月:生後4か月、12月前半に私が卵巣系の手術があり1週間入院+退院後は年末の仕事がたまりすぎて、12月前半はほぼ勉強なし。年末は夫婦ともに風邪、熱などで39時間となる。

1月:生後5か月、離乳食を始めたけど、まだハイハイもできないし日中は寝ている時間も長い。かつ旦那育休中のため、仕事をしながらも70時間勉強できた。とはいえ、1月から社労士事務所のアシスタント職も始めたため(通勤片道1時間)、時間の使い方に悩んでいた。

2月:生後6か月、旦那の育休が終わったため、日中は家で赤ちゃんを見ながら仕事×勉強。週3日の一時保育を利用するも、近所の保育園が空いておらず片道30分歩いて一時保育に通う(保育時間9時~17時)、ここで一気に限界がくる。旦那の育休が終わり、日中ワンオペで一時保育は遠すぎて体力削られる日々が1日も耐えられなくて心が折れる。

緊急家族会議の末、保育園の安いエリアで、旦那の通勤時間が短くなる都内へ引っ越すことになる。その後2週間で物件を決めて引越しへ。その結果、2月は57時間で着地。

3月:生後7か月、やっとお座り安定してきたころ。引越しが決まり、3月前半は仕事フルタイム+勉強+引越し準備(荷造り、お金振込、ドラム式洗濯機購入、新居のWi-Fi購入ついでにスマホ通信を格安に切り替え等)+育児のため、精神肉体的に毎日が限界。
3月後半に引越しできたものの、新居について1週間以内に保育園を探して申込対応、保育園面接等。不動産の管理会社に駐車場の契約とかで何度も呼ばれたり、風邪をひいたり、本当につらくて記憶がない時期。
結果、勉強時間は39時間。

4月:
新居の周辺のお店、商店街、スーパー、アクセス等のすべてが完璧すぎて気持ちを持ち直す。生後8か月、保育園は第1希望に決まり、徒歩4分の保育園となる。川崎に住んでいたときの一時保育は片道徒歩で30分だったので、奇跡だ…と思った。しかし保育園は5月からなので、4月中は有料ポピンズの保育を数回利用、5時間預けて6000円以上とんだため仕事すればするほど出費も増えて白目。
社労士事務所のご厚意で、何回か赤ちゃん連れで出社したものの、生後8か月でハイハイできる寸前となり、動き回るので断念。
結果、家でワンオペ保育、勉強、フルタイム仕事で何とか乗り切る1か月となる。46時間、勉強進まずこの頃は試験諦めようか悩んでいた。

5月:
生後9か月、実は実家の母が手術入院があったのでGWは神奈川の実家にワンオペ滞在、実家の犬と赤ちゃんと仕事と勉強のすべてを両立…できなかった。GW後に慣らし保育開始、いい感じで慣れてきた矢先に子どもが初の風邪をもらい、なんと悪化しすぎて肺炎、入院となる。勉強は80時間まで持ち直したものの、子どもの入院で毎日お見舞いに通う、心は何度も折れまくり。仕事はもちろんフルタイム。

6月:5月と変わらず83時間ほど勉強。
保育園に慣れたものの、2回ほど発熱で保育園をお休み。せっかく軌道にのったと思ったタイミングで発熱すると、自分がワンオペで在宅保育しながら仕事しなくちゃならないのでストレスがすごかった。しかも子どもの風邪がガンガン移る。
旦那が神なので、すぐさま有給とってくれるものの、旦那も風邪もらう。咳がやばいのに授業受けにいってしまい、周りの方に不快な思いをさせたと思う、本当につらかった。

7月:生後11か月、ハイハイからつかまり立ちも安定してきて離乳食が大変になってきていた。勉強は107時間、ここにきてようやく目標の100時間に到達。本来は、受験勉強の最初から月100時間目指さなきゃいけない試験だったけど、私の場合は試験前月にやっと100程度。
仕事はフルタイムで変わらず忙しく、週1日出社、自営業として新規案件でクライアント先への取材、訪問、商談、面接対応、大量の執筆案件の企画、編集、入稿等をこなす。
気合いで生きていた。土日や夜間のミルク、赤ちゃん対応は旦那に頼りまくり。

8月:最終月168時間。このうちの大半は、試験1週間前に偏っている。本試験1週間前は寝起きから就寝まで、ご飯とトイレ以外はずっと勉強、1日10時間を10日ほど続けていたら感覚が麻痺してきた。
8月途中で、保育園の送り迎えの送り部分を旦那にお願いするため、保育時間を9時から朝7時半に繰上げたのは非常に助かった。そのおかげで、お迎え18時まで仕事フルタイム、勉強に完全振り切れた。夜は18時~21時ごろまで赤ちゃんタイム、21時前後には旦那が毎日寝かしつけしてくれたので、私は21時頃には着席して0時ごろまで毎日勉強できた。
なお、家事はまったくやっていない。ご飯はほとんど、スーパーとコンビニの冷凍食品、ウーバー、マクドなどジャンクフード…ひどすぎる…お酒は飲んでない、飲む気持ちが湧かない。栄養ドリンクや栄養剤(QPコーワとか)は謎に飲んでいて、体調は良くなかった。
テレビは見てない、見た記憶がない(離乳食タイムにお母さんと一緒をつけてたけど、娘がおかあさんといっしょを見ている横で社労士24をガンガン流してた笑)

反省・振り返りランダムに

勉強時間数と、それぞれの月の出来事を振り返ってわかったこと。
単純に、圧倒的に時間が足りていないこと。
800時間は最低でも到達したいと思い、最終的に800ギリギリいかない程度の勉強時間となった。それなりにやったじゃんと思うかもしれないが、800時間のうち200時間ほどが最終直前期に偏っていた。社労士試験は最後の1週間頑張っただけでは当たり前に受からないのを経験から学んだ。

次に、「基本が大事」ということ。
これは、何度も耳にしてきたし分かっていたつもりだった。でも社労士試験でいう「基本」とは、本当に言葉の通りの基本、すなわちテキストに書いてある文言は一言一句落としてはならない、忘れてはいけない試験ということ。
テキストに書いてあることは当たり前に120%記憶する。言葉がややこしくて「~日の属する月の末日の翌日」とか、「~日の翌日の属する月から2か月経過した月の~」みたいなやつも、省略せず正確にそのまま基本通り覚えて叩き込む。
その上で、初めて応用問題(事例問題)が解けるということ。
この基本の量が半端なく多いので1週間じゃ到底丸暗記は無理。よって、「めちゃくちゃ正確に覚える」という訓練は、次はもっと早い段階から意識して取り組まなければならない。それに気付くのが意外にも遅すぎたんだと思う。

次に、手が回らなかった対策。
・目的条文
・判例
・一般常識(統計)
・選択式

ほとんどの方が最後に対策される項目だけども、これらに手をつけられなかった(やったけどほぼ時間足りていない)のは、択一を標準レベルに持っていくのが遅すぎた=つまり前半戦の勉強量が圧倒的に足りなかった=基本をめちゃくちゃ叩き込む重要性の理解が足りてなかった、ということ。

次は、これらの後回し項目を初期段階から計画に組み込み、毎日少しずつやる、毎日読む、長期戦で頭に入れていくことを絶対にやらなきゃだめ。

その他・仕事や育児、メンタル面

私の場合、メンタルが落ちると全てがうまくいかなくなりがち。逆に、メンタルが保てていると仕事も家事も育児も勉強も、けっこう全力でできるタイプ。旦那のような支えがあったからこそ乗り切れたが、いつまでも旦那に子どもを任せていると、それもまた罪悪感で勉強集中できず。
家事は家事で、家じゅうが荒れてたり、掃除ができてなかったり料理放置してたりすると、自分のテンションが下がる。でも、もっと割り切って、早くからお惣菜活用しまくれば良かったとも思うし。

仕事は、どうしても自営業なので、自分が休むと色んなことが止まってしまう。お金がなくなるのが嫌で、仕事を断れない性格、一家の大黒柱だし子どもに色々使いたいからたくさん稼ぎたい気持ちが強い。
しかし、仕事も勉強もフルパワーは無理なんだと思う。
子どもとの時間をこれ以上減らしたくないと考えると、仕事をセーブして勉強時間を確保するのが早いんだと思う。

仕事の案件量を減らして、1つずつの取引単価を見直し、来年の本試験の1か月前から完全にお休みするようなスケジュール管理をしたい。会社員ではなく自営業だからこそ、もっと確実に時間確保できるスケジュールを、戦略的に自分でたてるしかない。ちなみに、そろそろいい加減に法人化計画を進めたかったけど、試験の出来が悪すぎたのでまた保留にする。

資格とったら法人化して、社労士の事務代理とかはやらないけど、社労士名義で編集やライターしたいし。いつかは資格の講師もやりたいんだけど、それは遠い夢。
あくまでも本業は採用支援(採用代行、採用人事、RPO?)採用広報、編集ライター業ということで、、、

最後に・なぜ試験を受けるか

よく聞かれる、なぜ社労士を受けるのかについて。改めてちゃんと書いてみる。

①過去の経験で嫌な思いをした
1番のきっかけは、過去在籍した小さいベンチャー企業等で労務がめちゃくちゃだったこと。同僚の賞与振り込まれてないだの、給与明細を言わなきゃ発行してくれない、住民税の天引きしてくれないし支払い漏れしてる、入社書類何も準備されてない、外国人の社保加入要件間違ってる等々…
採用支援している会社でも、時間外労働がおかしなことになってたり、パワハラマタハラだったりの相談も多い。
採用支援業が本業だけど、自分の在籍していた会社や取引先で、労務トラブルをたくさん見たからこそ、この分野ちゃんとやらなきゃなと思っている。
ただし、書類作成や事務仕事は得意でも何でもないし、労使トラブルの仲介したいわけではない(争いとか本当苦手…)

②自営業のキャリアとして
2019年にフリーランスで独立して、ありがたいことに仕事はたくさんいただけている。稼ぎも不満はないのだけど、純粋に私は長時間働くのが苦手。
1日10時間働いてフルタイムで年収1000万円よりも、1日5時間、週3日で1000万円のほうがいい。みんな後者がいいって言うけど、行動に起こして後者になろうとする人は少ない。
時間単価を上げるには、自分の場合は専門知識を磨くのが近道と思った。採用分野でも専門的にやっていくのは可能だけど、誰が見ても客観的に「専門家」だねと言ってもらうには、社労士資格はとても魅力的だった。
色々書いたけどネームバリューがほしくてやってるのかもしれない。お金を出せばいつでも法人化して社長になれるけど、社労士資格はちゃんと勉強しないと手に入れられないから。

第56回試験に対して

正直、昨日の試験直後はしばらく勉強から離れたいと思っていたけど、1日しかたってないのにもう勉強してない自分にソワソワしている。とはいえ、今までこうやってブログ書く時間さえ「勉強しなきゃ…やばい」って焦っていたので、申し少しだけ、好きなことをゆっくり書いたり考えたりする時間はほしい。
年末か、年始に勉強再開したかったけど、心配だから多分また11月くらいには再開してそう。

恐らく社労士24は継続して使うし、なんだかんだで通い慣れた大原に行くと思う。ただ、次はリアルの受験生仲間もほしいかな…メンタルが保てないのが課題なので、仲間がいた方が絶対頑張れる。受験生の子に声掛けて、一緒に勉強してみようかな。

ここまで応援してくれた皆さま、本当にありがとうございました。自分のエゴでしかないですが、白黒つけたい性格なので、受かるまで社労士に挑みたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

2023年8月28日

1人ひとりが安心してその人らしく働ける世の中づくりをしていきます!社労士勉強中の励みになります…応援よろしくお願いします\(^o^)/