「義務を果たす」ことではなく、「楽しむ」ことを目的にしてみる。
最近、夕食のこんだてに困ったら「とにかくスーパーや駅ビルの食品街に行って、直接食材を眺める」というテクニックを覚えました。
それまでは、「事前に必死にこんだてを考え、作り方を調べてから買い物に出る」方式だったので、心理的な負担がすごく大きかったのです。
事前にこんだてを考えてしまうと、いざスーパーに行ってもその食材が売り切れていて手に入らない、という時にすごく困ります。
それに「せっかく立てた計画なのだから、遂行しなくては!」と、計画通りに行うことに気を取られてしまい、正直言って料理をするのも食べるのも、あまり楽しくはなかったのです。
最近、そのやり方を変えるきっかけになったのが、「楽しく食事をしたい。今までとはちょっと違うものを出して、家族を楽しませたい」という動機が湧いてきたから、でした。
それまでは、「楽しむ」という前向きな気持ちよりは、「ちゃんと食事を出さなくては!」という義務感が大きかったのです……。
「ちゃんとした食事を出す」⇨「自分が確実に作れるものしか作らない」という図式になってしまって、私も家族も楽しくない状況が続いていました。
けれど、「家族だけではなく、自分も楽しむ」ということを目標にしてからは、肩から重荷を降ろすことができるようになりました。
「義務を果たす」ことではなく、「楽しむ」ことを最優先にする。
たったこれだけのことだったのですが、私にとっては一大転機となりました。
まず、ほとんど食事のことで苦しむことがなくなりました。
もともと、家族も「そこそこ美味しいものが出てくれば、別にごちそうでなくても全然OK」というスタンスだったので、それほど思い詰めなくても大丈夫だと、後からわかってきました。
食事のしたくをすることについて心理的なハードルを高く設定して、自分を苦しめている一番の犯人は、自分自身だったようです。
でも、これってもしかしたら、他の作業でもやってるかな……と、思います。
これまで生きるうちに、どこかで「自分を苦しめる選択」をする癖がついてしまっていないだろうか、と、はっとしました。
まだ今すぐには思いつくことがないのですが、注意して生活してゆくと、おそらくいくつか見つかってくるのかな、と感じています。
作業をするときには、「たったひとつの冴えたやりかた」が存在するときもあると思うのですが、実際には無数の選択肢が存在しているにもかかわらず、「選択肢に気がつかない」ことがあるのかもしれません。
どうしてそんなに視野が狭くなっちゃったんだろうか、と、自分で自分に問いかけつつ。
これからしばらくは、いろいろなことをスローダウンしてみようかと思います。
photo credit: Adrian Fallace Photography
URL: http://www.flickr.com/photos/69187071@N02/36058164951http://www.flickr.com/photos/69187071@N02/36058164951
Title:A Bubble of Fun
via photopin
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