ヨガをはじめる前に知っておくと役に立つ4つのこと
photo credit: catherinecronin yoga retreat, Cliffs of Moher via photopin (license)
デスクワークに従事していると、つい、運動不足になりがちです。
かといって、いきなりランニングは辛そうだし、エアロビクスも大変そう。
そうだ最近はやっているヨガはどうなんだろう?
もし、内心ひそかに思っていらっしゃるようであれば、私がヨガを始めたときにぶつかった問題と、その乗り越え方をお伝え致します。
■第一の問題:筋肉痛になる
運動不足だった状態から、突然体を動かすことをし始めると、筋肉痛になります。
しかも、かなり強烈に出ます。
最初の一か月は、全身筋肉痛になります。
ですが、ランニングのように激しい運動をした時とは違って、回復するまでの期間が短いのです。
ヨガのクラスを受けた翌日は強く症状が出ますが、翌々日にはずいぶん軽くなっています。
できるだけ早めに筋肉痛を解消するには、炭酸が多く含まれた入浴剤を使うと効果が高かったです。
私が使ってみて一番楽になったのは、花王のバブでした。
ヨガを始めて、一か月を経過すると、かなり筋肉痛は軽くなってきますので、あまり心配しなくて大丈夫です。初心者向けの、ゆっくりとしたペースで簡単なポーズを行うクラスを選べばかなり体にかかる負担は小さいですよ。
最初は、「なんだか物足りないかも……」と感じる強度から始めるのがコツです。
(でも、日常的に運動をなさっている方は、いろいろなクラスにトライすると楽しいですよ!)
■第二の問題:みんなかっこいいウェアを着ているのが気になる
私は、ごく普通の半そでTシャツに、GUで購入した1000円前後の厚手のスパッツでクラスに参加しはじめたのですが、みなさん、とても素敵なヨガウェアを着ていらっしゃって、最初はちょっと辛かったです。
スパッツは、伸縮性があって動きやすいものがおすすめです。
ヨガウェアや普通のトレーニングウェアを販売しているお店に行って、店員さんに相談しながらたくさん試着して、自分の体とお財布に優しいものを選ぶといいですよ。
ヨガのクラスに何か月も通って、それなりにポーズが取れるようになって、いつもクラスで顔を合わせる常連さんと仲良くなると、なにを着ていてもあまり気にはならなくなるのですが、最初は「着ていて気分が上がるもの」を選ぶと、楽しくクラスに通うことができます。
「ヨガのクラスに通うのが楽しい」という経験を、こつこつ積み重ねると、スムーズにレッスンを続けることができますよ。
■第三の問題:ついつい、体が固くてポーズが決まらない自分がみじめになる
第二の問題とちょっと似ているのですが、ヨガのレッスンを受けるスタジオは、「壁面が全面ガラス貼り」だったりするのです。
なので、ついつい、他の人と自分を見比べてしまうことになりがちです。
先生の指示に従って、見よう見まねでポーズを取るのですが、最初は手をどこに置くのか、足をどう曲げるのか、細かいところがわからないので隣の人を見たりするのです。
すると、どうしても「自分ってどうしてこれしか体が曲がらないんだろう」と、凹んでしまったりします。
ここを乗り越えるには、体は急には柔らなくならないこと、綺麗にポーズが決まらなくてもヨガは十分に効果があることを理解する必要があります。
体の柔らかさには、個人差があります。
ですが、毎週こつこつとクラスに通い続けると、だんだんと柔らかくなって少しずつポーズが深まるようになります。
綺麗なポーズが取れなくても、ヨガのクラスを受けると脊椎や内臓が刺激され、体の凝りがほぐれて血行が良くなり、自律神経が調整されてゆきます。
良い変化が、ゆっくりと起こってゆくのです。
ですからどうか、他の人と自分を比べて、自分を責めることはしないようにして下さいね。
■第四の問題:ヨガを続けるのが辛くなる
私は最初、「綺麗にポーズを取る」ことを目標にしていました。
けれど、体が固くて、思うようにはポーズが決まりませんでした。
目標としていることが、希望する通りに達成できないと、だんだん辛くなってくるものです。
ヨガのクラスを受けたあとは体がすっきりするし、ご飯が美味しく食べられるけれど、つい、意識が「ちゃんとポーズを取れること」に向いてしまいがちでした。
ある日、私は「このままではいけない。どうしたらいいんだろう」と考えはじめました。
これまで、学校などで運動をするときは、「タイムを早くする」とか、「もっと高く飛べるようにする」とか、数値の上で成果を出すように求められてきたことを思い出しました。
ヨガをするうえで、自分が大事にしたことは、いったい何なんだろう。
体力をつけたい、と思って始めたのだけれど、体力をつけて一体どうしたかったんだろう、と自問自答しました。
「自分はどんな状態になることを望んでいたんだろう」と問いかけ続けて、ある日、ふわっと答えが降りてきました。
「自分は、楽になりたかったんだ」と。
丸一日、机に向かって仕事をして、どっしりと疲れ切って家に帰る状態から、もうちょっとだけ、体が楽になって、歩くのが楽しい、体を動かすのが楽しい、という状態になりたかったんだ、と気がつきました。
誰か他の人の真似をして、その通りにできることを目標とするのではなく、「自分自身が楽しいと感じる状態」を目標にしたほうがいいんじゃないか、と思いました。
その日から、すごく気持ちが楽になったことを覚えています。
目に見える成果を出すことを、学校でも会社でも求められ続けてきたので、「自分が楽しいと感じる状態」を追及したことが、ほとんどなかったことにも気がつきました。
ちょっと大袈裟なんですけど、そうか。自分の人生に足りなかったのは、「自分が楽しいと感じる状態を追及すること」だったのか、とも思いました。
それに気づいてから、いろいろなことがぱたぱたと変わってゆきました。
他者の要求に応えることを優先してばかりいた時には、見えなかったことがいろいろわかるようになり、そしてなにより、人間関係がすごく円滑になりました。
なにがどうなって良い結果が出たのか、あんまりうまく言葉にできないのですが、「自分が感じていることを大事にする」ことが発端だった、ということは確かです。
この点は、このあと少しずつ、ブログで書いてゆけたらと思います。
■おわりに
あまり体を動かす習慣がなかったのに突然エクササイズをはじめると、いろいろな悩みにぶつかります。
どうか、あまり自分を責めないで下さい。
体が変わってゆくまでには、意外と時間がかかるのです。
過剰に成果を求めてしまうより、「こうすると楽しい」という感覚を大事にしたほうが、運動をすることは続けてゆきやすいです。
もしこの文章を読んで、ちょっとヨガをやってみようかな、と思っていただけたら、とても嬉しいです。
楽しいヨガライフを送れるよう、遠くからエールを送ります。
少しずつ、ヨガから得た気づきを書いてゆけたら嬉しいです。
ではでは!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?