ふたご育児を愉快にするヒント -いったい何が大変なのか④-

ずいぶん間があいてしまいましたが、前からの続きです。よろしければ先にこちらを。

お腹の中にいる赤ちゃんがふたごだとわかったときから、どんなことを考えて、どんなことを準備すればいいのか。睡眠時間を確保しようという話と、ふたごを連れての移動手段について書いてきました。今回は、ふたごをうんで8ヶ月経過したわたしが、ふたご育児を愉快にするためにいちばん大切だと思っていることについて書いてみます。


とにかく大人をたくさん招集する

いやいや結論それかよって感じかもしれませんが、やはりこれに尽きる。睡眠時間が確保できない問題だって、ふたごを連れて外に出られない問題だって、大人が2人以上いれば解決するんです。

わたしの肌感覚では、生後2〜3ヶ月頃までは、ふたごのお世話に専念できる大人が2人必要、プラス家事をやってくれる大人が別にいて、やっと全員の人間としての暮らしが担保されるという感じです。ふたごを妊娠したとわかったら、すぐに大人の頭数を確保してください。子育ての戦力にならなさそうな大人でもOKです。食事の支度や洗濯をしてもらうことはできます。頼めそうな家族がいない場合は、早期に保育園に預けたり、地域のサポートを調べまくりましょう。

わが家は、退院後に夫とふたごを連れてわたしの実家へ直行、そのまま2ヶ月実家で過ごしました。わたしと夫が子育てに専念し、父と母が家事をやってくれました。母は家事の他にも、授乳のたびに2本ずつ使うことになる哺乳瓶の洗浄と消毒を全てやってくれました。父は足が悪いため、例えば立って子どもを抱っこしながらあやすということはできない状態でしたが、毎日わたしと夫のお昼ごはんを用意してくれるなどしてくれました。沐浴は、毎日大人4人でフォーメーション組んでやっていました。(わたし:お風呂に入れる担当、夫:お風呂あがりの着替えとお手入れ担当、母:お風呂の準備とお湯を入れ替える担当、父:待ってる方の子どもをあやす担当)


夫婦育休のススメ

もし、環境が許すのであれば、子どもがうまれた直後から、夫婦で育休を取ることをお勧めします。わが家は、ふたごがうまれてすぐから、夫が育休を取り始めました。現在、育休9ヶ月目に突入しており、保育園に預けるまで2人で育休を取り続ける予定です。

うまれた直後に育休取っても逆にやることないのでは?例えば里帰りする場合なんかは、里帰りから自宅に戻ったところで育休取った方が戦力になるんじゃないの?という意見もよく聞きますが、わたしは断然うまれた直後から派。

わたしたち夫婦は、子育てに関して、妻はできるけど夫はできない、夫はできるけど妻はできないということがほぼありません。つまり、育児スキルや子どもの理解度が同等。これは、うまれてすぐから、同じだけ子どもに触れて、同じだけ子どもの世話をしてきたからです。

これの何がいいかというと、子育てという仕事において、どちらもマネージャーになれるチームを作ることができる。よく言われることですが、子育てって、毎日小さな決断を繰り返すんです。

◆ミルクの量はこれで足りているのか→1週間後に体重を測ってみて増え具合を見てから判断しよう

◆そろそろ暖かくなってきたけどこの服装で暑くないかな→肌着を2枚重ねていたのを1枚にしてみよう

◆ギャン泣きが止まらないんだけど具合が悪いのかな→熱はないから一晩様子を見よう

など。しかもこの決断を間違えると、最悪の場合人の生死に関わるという、小さいけど重い決断。これをひとりで毎日繰り返していくのは、なかなか大変です。

ただでさえ手が足りないふたご育児において、これは母親じゃないとダメ、これは父親しかできないということは減らしておくに越したことはありません。


以上が、わたしが考えたふたご育児を愉快にするヒントです。感じ方には個人差があるし、んなことわかってるけどうちではできねーよということもあると思います。だからあくまでヒントとして。全ての多胎家庭がゆかいに育児できるようになることを願っています。


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