いもほり部、始動!
「農ある暮らし」のコミュニティ、みのりの会による初めての企画は「いもほり部」。単に、さつまいもの収穫体験をする部ではありません。
耕したまっさらな畑にうねを立て、黒いビニールマルチ(草対策&保温のため)を張り、苗を植え付け、つる返しをし、ようやく収穫に辿り着く。さつまいも栽培の全体を体験する活動です。
その「いもほり部」、最初の活動はうね立て。けれども、2日間予定していたうね立ての第1日目は、当日が快晴であったにもかかわらず、延期になってしまいました。うねを立てるためには、土が乾いていることが大切なのですが、活動日の前々日にかなりの雨が降ってしまったためです。そこで、スタッフ(とその家族)だけで集まり、土の様子を見ながら、できる作業を行うことにしました。
当日、さつまいもの畑は、やはりトラクターを入れられるほどはまだ乾いていなかったので、午前中に、陽当たりがよく水はけのよい別の畑を耕して、午後からみんなでうね立ての練習をすることに。
園長がひとりトラクターで耕している間、私たちはニラの株分けやスナップエンドウの植え付けをしました(いもほり部とは関係ない作業なのに、お手伝い、ありがとうございました)。
農作業したり、虫やカエルを捕まえて過ごした午前中を終え、お楽しみのお昼ご飯は料理家ますみんの肉まんランチ。
恵良農園のニラと干ししいたけをたっぷり使った、生地まで手作りの肉まんと菊芋ポタージュ、それに山育ちのおいしいお米で握ったおにぎりが付きました。今回、スタッフのお昼ご飯でリハーサルができたことが、お客さまをお迎えしての時間配分や献立の再考にとても役立ちました。ランチ会場にたくさん生えていたつくしを子どもたちと摘んで誕生した一品も。
午前中の作業ですいたお腹も満たされて、午後はいよいようね立ての練習です。管理機という手押しの機械を使って、機械の両側に土を盛り上げていきます。その盛り上がった土をレイキで寄せてきてうねを立てます。管理機が通ったところは、通路になりますよ。
子どもたちはすぐに飽きてしまうだろうと高をくくっていましたが、管理機の通るところに刺した目印の棒を引き抜く係をしたりしながら、大きくて扱いにくいレイキを一生懸命に動かして、最後の一本まで頑張って働いてくれました。
たくさん働いたあとはおやつの時間。今日の反省や本番への課題などを話し合いながら、ますみんの甘酒スコーンをいただきました。
普段は都会に暮らし、ときどきこうして里山につどい、農を体験するコミュニティ「農里(みのり)の会」。メンバーはSNSを通じてつながり合った仲間たちです。グローバルからローカルへ。オンラインからリアルへ。リアルもリアル、土に触れ、土や風の匂いを胸いっぱい吸い込み、握手をしてお互いのぬくもりを確かめ合う。
そんな「みのりの会」の大きな第一歩となる「みのり」多き一日でした。