KinKi Kids Concert2022の感想のようなもの

KinKi Kids Concert 2022に参加した。
すごく幸せで贅沢な空間で、参加できたことを本当に嬉しく思っている。
ど新規ファンの私としてはこれが初めてのKinKi Kidsコンサートなのはもちろん、
ジャニーズのコンサートも初だし、
なんならドーム公演というどでかアーティストのファンになったのも初なので
とても新鮮な気持ちで楽しむことができた。

そして、翌日からのジャニーズフェスの配信をみて、今このnoteを書いている。

開演前、まずザワッときたのが、
「本当にステージにピアノ1台しかない!!」
事前のブログやラジオで光一さんが「今からではとても豪華な演出は間に合わないからピアノ1台みたいなものになる」と何度も言ってたけど、まさか本当にピアノ1台とは…!
長渕剛の「ギター1本でドームに立つ」ってやつを私も聞いたことあったけど、
キンキはピアノ1台でドームに立った!!
今回のコンサートは、とにかくシンプルにKinKi Kidsという稀有なグループを堪能する時間だった。
(これまで映像でしかキンキコン見てないのに比べるなって話かもしれませんが、しかしそれを言っちゃうとこのnote自体成立しなくなっちゃうのでそのあたりは目をつぶってください。)

ドームには何万人もの観衆が詰めかけていて、その前に現れるのはピアノ演奏園田氏と、KinKi Kids2人の3名。
「急に決まって」と何度も2人は言っていたけど、
その「急に決まったから大掛かりなことはできない」というピンチをチャンスに変えて、
ピアノ1台と自分たち2人だけの歌でドームに立とう、と決めた、2人の気高さ・自信・相手への信頼が感じられたのが、今回のコンサートで1番美しい醍醐味だったと思う。

当然のことだけど、2人の歌声しかないって、ものすごいエネルギーのいることだ。
でもそれができるのは、デビュー25周年を迎えるKinKi Kidsだからとしか言いようがない。
デビューしたてのKinKi Kidsだったらこんな試みはできなかっただろう。
そこには、「自分にはできる」という自信と同じくらい、「この相手だからできる」という信頼がなければ選ぶことができないと思う。

話はジャニフェスに飛ぶのだけど、
全編通じて、ジャニーズの主流はやっぱり大人数ボーイズグループなんだなと思った。
いろんなタイプの魅力的な男の子たちがいて、グループは色とりどりの花を束ねたブーケのよう。
でもたぶん創業のジャニー喜多川氏の理想のかっこよさはそれとはまた別にあったんじゃないかと思ってて、
その創業者の理想とか想いを背負ってるのが今はKinKi Kidsなんだと思う。
良い例えかわからないけど、巨大外食企業で、唯一無二の立ち位置を守ってる1号店とか元祖の店的な…(決して他のグループをチェーンだと思ってるわけではないです)
KinKi Kidsは大人数グループヒットのセオリーとは全然違っている。
例えれば、2人で一輪の花を大切に咲かせているような。
ジャニフェスの配信でそれぞれのグループをみてると、センターを張ってる人にはセンターを張るに足る説得力があるなと納得する。
でもキンキは2人ともたぶんグループのセンターを張るキャラとはちょっと違う感じがする。前に出る圧がないというか。
それでいてめちゃくちゃ2人とも華があるスターでいながら、全く個性がケンカせずに立っていて、かなり独特だなと思う。

その独特さからか、ジャニーズにはたくさん魅力的なグループがいるんだなってわかって楽しかった一方、
大人数の中にいる2人をみると、なんだかすごく危なっかしい気がしてドキドキしてしまった。
良くも悪くも、2人だけ存在が浮いてる感じがする。
(思えばそれは初めてキンキをみた小学生の頃からずっとそうだったかも。)
そして、KinKi Kidsが2人きりでいるのをみると、なんだかすごく密やかで良いものをのぞきみた気がして、充足されてとても幸せな気持ちになる。
きっとその魅力を2人もわかってて、あえてコンサートでたくさんのMCの時間をとってくれてるのかな?

そうそう、KinKi Kids concertで浴びたはじめての生MCは本当に光一さんがつよしさん全肯定ですごかった。
改めてすごい。
今年のブンブブーンでみた光一さんの姿はもう少しお疲れでダラダラしてたり、一人でやるラジオはMCのネタにもされてたけどお経なのに、つよしさんと2人きりだとこうも違うんだ…!
やっぱり2人が2人きりで話してる時の甘さってすごいものがあるなと思った。
聞いててなんかよくわからない話も、2人の間では大体伝わってるなって感じなのもたまらない。
それにしても剛さんはブログからも愛情あふれた文章綴ってくれるし、光一さんは井上芳雄さんをはじめ関わった人への愛情深さがマリアナ海溝のようだし、
2人ともめちゃくちゃ愛情に満ちた人たちだなと思ってて、そういう2人がお互いに向ける愛情を、2人だけの秘密にしててほしいけどほんのちょっとだけ覗いてみたい…
フォトブックではその辺みれるといいな…


また、この2021年末は、「堂本剛うたうま!」というSNSの投稿がたくさん見られた。
ファンの私としてはもちろんそれは鼻が高くて嬉しいことなんだけど、
やっぱりKinKi Kids2人で歌ってる時が一番好きだ。
以前何かで聞いたけど、剛さんの声は中音域の広がりが素晴らしくてめちゃくちゃよく響く楽器のようで、一方光一さんは上下の音域の響き方がすごい。
剛さんの声は大人数で歌ってても存在がわかるそほど神がかった力があるけど、言葉を変えればなかなか大人数グループのユニゾンには馴染まない声だなと思う。
そんな剛さんに、光一さんの声はやっぱりぴったりあってて運命を感じてしまう。KinKi Kidsコンサート、ジャニフェスの配信を通じて、やっぱりつよしの相方には光一しか考えられないな!と思った。これ以上人数増えてもぜったいバランスとれない。
2人のユニゾンはKinKi Kidsという1人の人格が 1人になってるみたいにぴったり寄り添ってる一方1人では出せない奥行きがあって本当にすごいと思う。そしてハモリは、2人でドームを満たせるほどの分厚さがあって唯一無二。圧巻でした。

セトリについては、映像でみた20周年のKinKi Kids partyに選曲が近かったように思う。
それに、合間合間のMCで2人がこれまでに歌ってきた楽曲について話すことも多くて、すごく周年を意識しているように思った。
選曲が近かったのは、最近のファンクラブ会報でつよしさんが20周年partyのときに2人で1曲でも歌いたかったと発言していたのを思い返すと、
KinKi Kidsは進み続けてるんだよ、ってことを私たちに見せてくれたのかなって思う。
なんとなくこの2年は世の中全体が停滞して進んでるのかなんなのかわからなかったりするけど、
KinKi Kidsは確実に前に進んでるし、これからも進むんだね。
そして25周年という節目を超えたその先もついてきてくださいと言ってくれたことが、とても嬉しかった。

25周年という年は、鬼門の年だと言われてるように思う。
でも、2人にとっては、CDデビューする前から人気は絶頂だったし、KinKi Kidsという名前がつく前、ジャニーズに入った瞬間から2人はペアとしていたわけで、
25周年という区切りは、シンプルに周りへの思いやりや愛、感謝なんだろうな。

そのひとつとして、25円でCMに出演するという企画は、素晴らしい社会貢献だと思う。
ブンブブーンで、いつもコロナ禍でつらい事業者さんを応援しているのがかっこいいから、全然突拍子もない感じがしなくて、すごく良い。キンキのやることは一本筋が通ってる。
私たちにとっても、露出が増えるからすごく嬉しい。
キンキが、自身たちの強み(DUOはCM好感度が非常に高く、売り上げも貢献したという実績や、特に30代以上の世代への知名度の高さなど)を把握して企画したんだろうなってところもかっこいい。

KinKi Kidsは最近すごく事務所の立ち位置を自覚して、後輩たちに背中を見せたい、という思いが強そうだな、とファンの我々は思うんだけど、
東京ドームという、日本で指折りの大きな会場、しかも前日二日間あれだけきらびやかなパフォーマンスを繰り広げた場所を使って、ピアノと2人だけで歌い上げるなんのごまかしもきかないステージをみせるという気迫、そして、合作曲を軸にした構成、それについてきてくれるファンの質と数両方の豊かさ、どの要素をとってもKinKi Kidsにしかできないことで、しかもさらに進化をやめることはなくて、ものすごいプライドを感じた。
レジェンドっていうとまるでもう前線を退いた人たちのようで好きじゃない。
キンキはまさにジャニーズ事務所の看板スター。
カウコンの事前番組で光一さんつよしさんが
「どのグループにもそれぞれ色がある」
「後輩たちに見本を見せられれば」的なことを言ってたけど、
KinKi Kidsはまさに自分たちの色・強みを把握した上でKinKi Kidsにしかできないステージをみせてくれた。最高。

最後に投影されたメッセージの、
Be with youの言葉も KinKi Kidsが2人でひとつの文章を綴ってくれたということがすごく独特だと思う。
2人は全然別の人間なのに、一つのKinKi Kidsという場所を同じ気持ちで作ってるんだよね。

2人のことばを信じるならば、今年はたくさん2人をみる機会が増えそうでうれしい。
願わくば今年またコンサートに行く機会があると嬉しいし、さらに欲を言えば今回のコンサートでは披露されなかった、薔薇と太陽、アン/ペア、KANZAI BOYAといったダンサブルなナンバーも聴きたいな。
2022年がハッピーな一年になりそうで、ワクワクします。

以上、本当に思い余った文章になりました。
もうすこし具体的なレポというか、時系列に沿った各楽曲やパートに対しての感想はこちらのツイートに書いてます。

もうちょっと具体的な感想知りたいという際はこちらご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?