ルジェーロ・リッチ

真正性など一切気にせずお気に入りについて感じたことをただまっすぐに書き下ろす自分だけの辞書

Ruggiero Ricci (vn)

わたしってやっぱりグァルネリが好きなんだ
出会いこそ有名曲のハイライト部分だけを集めた「名曲選集アルバム」だけどある種インプリンティングなのかクラシック音楽を聴く上で依然として私のベースになっている
天才は早死にする仮説のある中で長生きしているのが素晴らしい
幼少期より天才だったとのこと。そうか努力型にはない安定しない舌足らずの部分が時々ある「人」の感じ、神経質のない自由を感じる音楽はそこに起因しているのかしら。苦労していないからこそ感じる音の純度、背景の軽さもいいな
勝手にボウイングを想像するとなぜだろうユニーク
クセのある奏法が胸を跳ねさせる
いつも知らずに手で胸をおさえて聴く始末
美しく整理されていない収まりの悪い間合いが心地よい
心がのっぺらぼうになった時に体に流し込む音楽をくれる人

空間の温度湿度色味を牛耳るのは音
音と音の間にある「間」のセンス
これって私がその人を好きになるかならないかを無意識的にジャッジしている点かもしれない





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?